Reading問題を解く前に、問題の単語リストをチェックするのはありか?
先日、ウェブトフルReading Delta 18 Dayコースの受講生の方から
「宿題として指定されている問題を解く前に、コースで提供される単語リストで、問題の単語を8割ほど暗記してから解いた方が、より効率的な解法の習得が可能と思うが、どうか?」
という内容のご質問をいただきました。
問題を解く前に、単語リストからその問題で使われる難しめの単語の意味を覚えると、問題を解く際に、本試験受験において想定される
一部の単語の意味が分からない状態でありながら、設問のキーワードなどを手掛かりに正解を選ぶ
訓練をする機会を失ってしまうことになります。
しかし、パッセージの中の多くの単語の意味を知らずに問題を解いても、解法の適用以前に文の理解のところでつまづいてしまい、結果、解法を十分に生かせなくなってしまうかもしれません。
英語教授法においても、パッセージを読んでもらったり、Listeningの音声を聞いてもらう前に、カギとなる単語の意味や簡単な背景知識を紹介するのは、生徒の学習を促進するために用いられる非常に一般的な手法です。
問題集の問題の難易度にもよりますが、15点未満のReadingスコアを取ってしまうことがあるくらいのReading力なら、問題を解く前に単語リストを簡単に確認してから、問題を解くのはアリでしょう。
※ Reading 14点なら、本試験で45-50%くらいの正解率(23-25問間違いくらい)。
Readingのスコアが15点を下回ることがない方は、本試験同様、単語リストを先にチェックすることなく、Reading問題を解きましょう。
「Readingはいつも29や30」という方以外は、Reading試験のパッセージの中に意味が分からない単語がいくつかあるはずです。
一部、意味が取れなくても、問題タイプごとの解法適用によって、正解にたどり着く精度を上げていくことはスコアアップに極めて有効です。
しかし、問題を解く前に単語を確認してもしなくても、問題を解き、正解を確認しながら、解法を見なおした後は、必ず、そのパッセージを「意味を理解しながら、、スラスラ読める」ようにしなくてはなりません。「意味を理解しながら、スラスラ読める」ようになるために、必要に応じて、単語リストの確認、辞書での単語の意味のチェック、黙読を繰り返して下さい。
(音読もReading力アップに有効ですが、Listening対策の中で音読を行なっているなら、Readingの方では音読をしなくてもいいでしょう)
パッセージを「意味を理解しながら、スラスラ読める」ようになっていれば、少なくともその時は、そのパッセージの中で使われている単語の意味をすべて理解していることになります。
問題集のパッセージをひとつひとつ「意味を理解しながら、スラスラ読める」ようにしていくことによって、本試験で初めて読むパッセージも、より速く読め、より理解できるようになります。
問題を解く前に単語リストをチェックしているという人は、Readingで15点以上が取れるくらいの実力が身についてきたら、単語リストの事前チェックはしないで問題を解くようにしましょう。
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