TOEFL iBT OG 4th Editionでの変更点詳細 その6
今回は、TOEFL iBT Official Guide 4th EditionのWritingセクションに対する説明において、3rd Editionと比べ何が変更されたかについて書きます。
範囲はTOEFL iBT Official Guide 4th Edition
4.Writing Section (pp. 195-230)
Writingセクションでの採点方法の変更に関しては、以前に紹介しましたが
Integrated Writingにもe-raterが採用されているようです(2012年9月10日)
TOEFL iBT Official Guide “4th” EditionでのWritingセクションに対しての説明は “3rd” Editionとほぼ同じです。
よって、今回は「変更点」としてお伝えすべきことがありません。
しかし、4th のWritingセクションの説明において「変わっていない」ことが問題であると思える箇所があるので、そのことに関して書きます。
まず、pp. 196-197 のIntegrated Writingの問題サンプルをご覧ください。
本試験を1回でも受けた方なら分かることですが、Integrated Writingのreadingパッセージは、基本的にはmain ideaと、その後に続くmain ideaをサポートする3つのポイントからなる4段落構成になっています。
また、パッセージを3分で読んだ後に流されるレクチャーでは、その4つの段落それぞれに対応した形で話が展開していきます。
しかし、この pp. 196-197で紹介されている readingパッセージ、レクチャーはともに、本試験の傾向と合っていません。
この問題は、TOEFL iBTが実施される以前に、将来行われるTOEFL iBTで出題される「予定」の問題として紹介されたものです。
それがそのままOfficial Guide First EditionでのIntegrated Writingの問題サンプルとして採用されてしまいました。
これまでOfficial Guideを改定したETSのスタッフもこの問題が本試験で出題される形式に合っていないことは分かっているはず。
しかし、この問題を変えると、その後のエッセイのサンプル及びそれぞれのエッセイに対するスコア評価の説明等を変えなければならず、非常に手間がかかるため、そのまま残すことにしたのでしょう。
Integrated Writingの問題形式を知らない人は、p. 233以降の3つの問題セット(Test 1, 2, 3)のIntegrated Writing問題で確認しましょう。
続いて「変わっていない」ために、問題アリと思われるものには、pp. 216-230 に掲載された “Independent Writing Topics” があります。
この185題の “Independent Writing Topics” 、その多くの問題「形式」が、現在出題されているIndependent Writingの問題に合っていないだけではなく、問題の「内容」としても、ここから問題が出題される可能性は極めて低いと言えます。
この185の “Independent Writing Topics” はTOEFL iBTの前の形式であるCBT形式の頃、Writingで出題されるかもしれないトピックとして紹介されていました。
(CBTの頃は、Writingセクションは、現在のIndependent Writingの形式のみでした)
この185のトピックに対するアイディア出しや、そこのトピックに対して実際にエッセイを書くことがIndependent Writing対策にならないということではまったくありません。
本試験の形式・内容に「近い」ものではあるので、この185のトピックを活用し、Writingの実力を上げることは、当然可能です。
しかし「185のトピックから本試験のIndependent Writing問題が出題される可能性が高い」と思っている場合は、その認識を改めましょう。
ウェブトフルでは受講生の方に、174題のIndependent Writing予想問題をお渡ししています。
こちらは現在の試験の傾向・内容にあったものになっていますので、是非ご活用下さい。
コメント
葛山先生
お世話になっております。
TOEFL100点獲得に向けて、webtoeflの各コースの教材を復習する日々です。
受験を繰り返している中で、independent writing(+speaking task1も)の形式について、質問があります。
ここ2ヶ月位、隔週でTOEFLを何度も受験しているのですが、最近independent writingとspeaking task1で従来の形式と少し違ったような問題に遭遇します。
具体的には、3つの選択肢を与えられ、その中でどれが一番いいと思うか?という問題です。
詳しくは書けませんが、例えば数学、物理、化学のうちどれが一番役に立つと思いますか?といった具合です。
この形式に対し、どのように答えるべきかに迷っています。
例えば選択肢が2つならば、2つを比べるような方法で回答することも出来るのですが、3つとなると、他の2つの選択肢より、選んだ回答が秀でていると述べることが難しいように感じます。単純に物理が役に立つ理由を言えば良いのか、それとも数学と化学に”比べて”良い理由を言わなければならないのか。。
もし葛山先生の中で、良いアプローチ方法を御存知でしたら、ご教示いただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
Rioさん
いただいたご質問にはブログ記事で回答とさせてください。
ちょっと長めの内容になりそうなので。
書くにはまとまった時間が必要であり、すぐに書ける感じではないので1週間以内に書きます。
それまで少しお待ち下さい。
Katsurayama