107獲得のご報告をいただきました! その2
前回の
の続きです。
たったの3か月で87から107へと驚異的なアップを達成されたSさんとはどのような方なのか。
l もともとどのくらいの英語力の持ち主なのか?
Sさんは
「とあるきっかけから死ぬ気でここ数年英語学習を積み、昨年春にTOEICで900を超えるスコアを獲得」
されました。
TOEIC 900-950くらいのスコアの方がTOEFLを少し準備した後受験するとだいたい80点代であることが多いです。
よって、Sさんの初受験のスコア87点は、だいたい実力通りのスコアと言えます。
(TOEICで990の満点を取ったことがある方でも、100獲得に苦労することがあります。)
l 帰国子女や過去に留学経験がある人ではないのか?
Sさんは
「海外に出たことさえ一度も無い(パスポートもTOEFLiBT受験の為に取得し、TOEFLiBT受験にしか未だ使用しておりません)純ドメスティックの私」
と自称している方です。
l Speaking対策はどのようにしたのか?
(以下、Sさんからいただいた回答)
Speakingは、昨年3月から今年の2月までベルリッツに通っていたのが土台ではありますが、TOEFLのSpeakingはあまりにも特殊なので以下の通り対策を練りました。
Q1とQ2については、幾つかの切り口でどのような問いにも極力対応できるモデルアンサーを作成し、ネイティブ講師に見てもらった上で繰り返し練習し、その前段の繋ぎになる簡単な短文を2-3文15秒の間に作成して全文を一気に喋りきるという作戦を取りました。
Q3以降は大枠のテンプレートを作成して記憶し、間に埋める内容を聞き取ったといった形です。そして、テンプレートの部分の発音とfluencyが安定するまで録音しながら練習しました。
共に肝は、時間内ずっと喋り続けていること、固定した部分で発音と流暢さを印象づけることの2点でした。
4月できっかけを掴み、今回はそれなりに手応えがありましたが24点には自分でも驚きました。
l TOEFL対策に普段どのくらいの時間をかけていたのか?
(以下、Sさんからいただいた回答)
平日は平均3-4時間、土日祝日は平均8-10時間程度でした。仕事柄飲む機会が多かったのですが、酔っ払った時は帰宅後すぐ寝て早朝に起床して勉強する、といった対策を極力とり、勉強できない日を極限まで減らす努力をしました。GWは妻の実家に1週間ほど滞在しましたが、移動中も実家でも空いた時間はずっと勉強していました。
使ったテキストは、まず葛山先生のご指導のもとDELTA、OGを仕上げ、Listeningが弱点だった為、Listeningが比較的易しいLONGMANで繋ぎ、ETSとLONGMANの共著のNORTH STARのIntermediateとAdvancedを一通りやり、直前はBarron’sの最新版で仕上げました。
いかがでしょうか。
SさんのSpeaking、Listening対策は参考になる部分も多いのではないでしょうか。
何よりも皆さんに刺激を受けていただきたいのはSさんの学習時間です。
仕事に忙しい毎日を送りながらも、平日3-4時間、週末は平均8-10時間も学習されていました。
Sさんの驚異的なスコアアップはSさんの驚異的な学習時間によって達成されたと言えます。
「いやー、私は平日に3-4時間も学習できない」
という方もいらっしゃるでしょう。
しかし短期間に大幅にTOEFLスコアを伸ばしていく方のほとんどは、Sさんと同じくらいの時間をかけています。
またSさんや先日紹介した97点獲得しMBA留学を決めたIさんのような非常に優秀な方が、時間をかけて取り組み、そして結果を出しているということは認識しなければなりません。
「そんなこと言われても、それだけの学習時間を確保できない」
と思われるかもしれません。
私からの問いかけは
「何か削れるものはありませんか?」
友達付き合い、テレビ、ネットサーフィン、雑誌、新聞、本、仕事の量など。
「何か活用できるものはありませんか?」
通勤・通学時間、移動時間、昼休みなど。
まだ工夫の余地があるかもしれません。
TOEFLで大幅にスコアアップするにはそれなりの時間が必要です。
短「期間」で驚くほどのスコアアップをする人は皆、長「時間」取り組んでいます。
日常的に学習時間があまり取れないのなら、その分期間を長くして考えるべきです。
また、あれこれと手を出さずに、やるべきことを絞り、その中で成果を出すことに集中しましょう。
「今自分が取り組んでいるTOEFL対策は効果的・効率的に進められていると感じていますか?」
これ以上の時間の確保が無理なら、学習の質を上げるしかありません。
また、効果的・効率的な学習と感じたものをどんどん進めていくこと。
Sさんは苦手なListening対策として何冊もの問題集に取り組まれました。
TOEFL対策に対して「本気になれない」「のんびりと構えている」人には、SさんやIさんの取り組みを読んで考え直してほしい。
中途半端にやるなら、TOEFLにチャレンジすることはお勧めしません。
ちょこちょこ学習したり、継続的に取り組めないなら、貴重な時間とお金を無駄にするだけです。
留学や進学だけが人生ではありません。
またTOEFLを避けて、留学や進学する道もあります。
しかし、自分が本気で望むゴールを達成するためにTOEFLでのスコアアップがどうしても必要なら、腹をくくって取り組みましょう。
こんなパッパをかけるようなことを言っていますが、皆さんが人生を賭けてTOEFLに取り組んでいることは十分承知しています。
是非Iさんのように志望校での留学を決め、Sさんのように目標スコアを達成し、留学への道を切り開いてほしい。
さあもうすぐ6月です。
気を引き締めて取り組んでいきましょう!
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