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104獲得と大学院合格の受講生の方からListeningの取り組みのご報告をいただきました

オンラインTOEFL対策コース Web TOEFL受講生のSさんから104獲得と大学院合格までのListeningの取り組みのご報告をいただきました。

 

Sさんが受講されたのは以下の4コース。

 

Listening Delta 18 Dayコース(2011年3月末から)[9月に再受講]
Reading Delta 18 Dayコース(2011年4月末から)[9月に再受講]
Integrated Writing 4 Dayコース(2011年6月半ばから)
Listening Official Guide 8 Day演習コース(2011年6月半ばから)

 

またTOEFL対策のために他にも学校に通っていらっしゃいました。

 

Sさんは特にListeningのスコアアップに苦労されていました。

 

全受験回数は40回(!)。
非常に受験回数が多いので、並べられた数字を見ると40回、スコアがあまり上がっていないように思えるかもしれませんが、受講を開始された2011年

 

3、4月のスコアは76-82点

 

その半年後の

 

9、10月のスコアは90-101点

 

という成果でみると、実は順調にスコアアップされたと言えます。

 

101が取れたとき、SさんのListeningのスコアは23でした。
L 23は100以上獲得するにはかなり低いスコアです。

 

しかし、受講を開始されたばかりの半年前は10点台半ばでしたから、L 23というスコアは+6以上であり、大幅なスコアアップ達成です。
ただ、101を超えるスコア獲得を目指しての取り組みにおいてListeningの伸び悩みに苦しむことになります。
もともと10点半ばの方が、20点台後半を目指し、Lで10点以上のスコアアップを達成するには、一般的に1年以上の期間がかかります。

 

1年というと長く感じられる方がほとんどであろうと思いますが、各セクションで10点ずつアップならトータルで40点のアップ。
例えば、現在60点の実力の方が、100を目指す場合、通常1年での目標スコア獲得の可能性は極めて低いと言えます。
(実際にTOEFL60点で大学に入学した方が、4年間の留学生活のあと、TOEFLを受験し100以上獲得する可能性はかなり低いはずです。)

 

皆そうであると言うつもりはありません。
中には、80-90くらいの英語力を持ちながらも、初受験で面食らったり、試験途中で諦めた結果、60点くらいになってしまう人もあります。
そのような方は、試験の内容・形式に慣れれば、すぐに大幅にスコアアップすることになります。

 

Sさんは2012年3月の末に27を獲得します。
その1週間前のListeningのスコアが22ですから、運が良かった部分があるかもしれません。
(1週間前の22が運が悪かったのかもしれませんが)

 

とは言っても、スコアは毎回上下するものの、運だけでスコアが大幅に上がらないというのは、Sさんの受験結果からも分かるかと思います。
目標スコアが獲得できる実力が身につくまでは、受験回数は控えめにして、本試験受験で1日を潰さずに学習時間を確保することも大切です。
そして、目標スコアが取れてもおかしくないだけの実力が身についた時に、多くの回数を受けるようにしましょう。

 

Sさんはあきらめずに取り組みを続けた結果、104点の獲得、そして志望校への合格を勝ち取られました。
現在、4月も後半に入ったにもかかわらず、なかなかスコアがアップしない現状に不安になったり、焦ったりする気持ちも分かります。

しかしTOEFL iBTは簡単にスコアがどんどん上がっていく試験ではありません。
どのセクションにおいても、大幅なスコアアップ達成のためには、大幅な実力のアップが必要です。

 

Reading、Listening、Speaking、Writing、どれかの対策に頑張っているというのは分かります。
ただ、取り組みにおいて「現在の自分の実力は過去のものと比べて全然違う」と実感するくらいになって初めて、大幅にスコアアップがアップします。

 

希望を失わずに、自分を信じて取り組みを続けること。
あきらめずに取り組みを継続した先に、スコアアップという成果が待っています。

 

以下、Sさんからいただいた104獲得と大学院合格までのListeningを中心とした取り組みのご報告です。
Sさんの取り組みと成果が、励みと刺激となる方は多いはずです。

 

Sさん、私からの不躾なお願いにも関わらず、TOEFL学習者の方々のために快くご自身のスコア・体験をシェアして下さり、心より感謝申し上げます。

 

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葛山先生

 

いつもお世話になっております。
ブログ掲載のご依頼ありがとうございます。

私はTOEFL70点からスタートし、約1年半かけて最終的に104点を達成、志望校合格を果たすことができました。しかしその間スコア停滞に苦しみ、自分はどれだけ努力しても克服できないのではないかと悩んだ時期もありました。そんな私が最終的に104点を獲得でき、志望校の合格を果たした経験が、同じようにスコア停滞に苦しむ受験生の皆様の励みになれば幸いです。

 

1.バックグラウンド
社会人5年目。旅行以外海外経験なし。2012年夏より某ロースクールに留学予定

 

2.スコア履歴
大変お恥ずかしいのですが、いかに長い間スコアが停滞していたかをご理解いただくため、全てのスコア履歴を掲載しております。2011年6月から2012年3月までは、ほぼ毎回受験していました。

 

R L S W Total
2010/04/24 18 15 15 22 70
2010/12/19 22 11 17 24 74
2011/01/30 23 16 18 22 79
2011/02/20 23 17 18 20 78
2011/03/26 25 14 19 24 82
2011/04/09 23 15 20 18 76
2011/04/23 23 15 18 21 77
2011/05/14 25 18 20 28 91
2011/05/29 24 16 22 24 86
2011/06/05 26 18 19 25 88
2011/06/11 25 11 19 25 80
2011/06/19 22 17 19 24 82
2011/06/25 22 13 18 24 77
2011/07/09 25 19 22 24 90
2011/07/23 23 17 20 27 87
2011/07/31 25 16 22 24 87
2011/08/13 24 18 19 27 88
2011/08/14 26 14 22 21 83
2011/08/21 24 20 22 27 93
2011/08/28 23 17 22 22 84
2011/09/18 26 23 23 29 101
2011/09/24 27 17 20 28 92
2011/09/25 27 23 19 27 96
2011/10/16 26 21 23 24 94
2011/10/22 26 22 22 21 91
2011/10/30 26 17 20 27 90
2011/11/12 25 18 23 27 93
2011/11/13 27 19 22 22 90
2011/11/20 25 20 20 25 90
2011/11/26 27 21 23 27 98
2011/12/10 24 19 23 24 90
2011/12/11 24 19 22 24 89
2011/12/18 27 20 22 27 96
2012/01/08 27 10 22 28 87
2012/01/14 27 18 22 27 94
2012/02/05 27 15 23 24 89
2012/02/11 26 19 22 27 94
2012/02/25 26 22 22 24 94
2012/03/10 23 22 20 28 93
2012/03/18 29 27 23 25 104

 

3.試験対策

(1)受験勉強の開始
私が本格的に試験対策を始めたのは、2010年の11月でした。

上のスコア経緯から、私がいかにリスニングを苦手としていたかがお分かりいただけるかと思います。自分がリスニングを苦手とすることを自覚したのは、2011年の2月頃。他セクションは勉強量に応じて順調に点数が伸びていくのに、リスニングだけは毎回雲を掴むような感じで、「解けた」ではなく「当たった」という感覚。このペースでは出願時期に間に合わないのではないかとようやく焦り始めたのが、その時期でした。

 

TOEFLの各セクションの中でもリスニングは特に、テクニックだけでは一筋縄にいかない、真の意味での英語力が問われるセクションではないかと思います。このような総合的な英語力を身につけるのに数ヶ月では到底足りません。そのことにもっと早く気が付くべきでした。

 

(2)リスニング対策
自分はリスニングが苦手だと自覚した後、必死になって情報収集を開始、たどり着いたのが葛山先生のブログでした。2011年3月にListening Deltaコースを受講、葛山先生にはリスニングをどうすれば克服できるのかをたびたび相談しました。その度に口を酸っぱくして言われたのが、「表現が聞き取れ、意味が分かる」ようになること、そうなるために目的意識をもった勉強をすること。リスニング対策として、音取りと意味取りの2つに標準をあてた勉強が必要であることを認識しました。

 

この後様々な音取りと意味取りの訓練を重ねたのですが、私にとって最も効果があったと思われる音取りの訓練は、自分の聞こえた音とスクリプトが一致しない箇所を何度も繰り返し聞いて音変化を自分のものにする、という方法です。私は「リエゾン」という音の変化についていくことが苦手だったので、このような方法で、自分の「カタカナ」発音と、本来会話で発音される英語の音との差異を埋めることができました。
また、最も効果のあった意味取りの訓練は、Listening Deltaコースでも紹介されている「復唱」でした。複雑な文になればなるほど、復唱ができるためには、自分で構文を組み立てる力が必要になります。この訓練はReadingやSpeakingなど他セクションの改善にもつながりました。

 

2011年春以降は、平日は3~4時間、休日は10時間程度の勉強時間を確保、勉強と仕事以外の時間は、映画やCNNニュースを観るなどして、常に英語に触れる環境を作っていました。

 

(3)スコア停滞からの脱却
上のような努力を毎日ひたすら続けてきたものの、リスニングの点はなかなか上がりませんでした。2011年9月に運良く101点を取れたものの、リスニングの点数は23点止まり。これでは多くの合格は望めないと考え、出願後も勉強を続けました。しかし、やはりリスニングがネックとなって点数が揃いませんでした。よくリスニングには「ブレークスルー」があると言われますが、この時期私にはそのような気配は一向になく、自分にはリスニングの克服は無理かもしれないと完全に自信を喪失していました。それでも、やってダメならあきらめられるけれど今ストップしてしまったら後悔することになる、自分の選んだ勉強法で続けるしかない、と考え、勉強を継続しました。

 

そうしたところ、年明け2月、出願校の結果もぼちぼち出揃う中、それまで雲を掴むようにもやもやとしていた英語の音が、ストンと頭に入ってくるになりました。この頃からリスニングの点数が20点を下回らなくなり、2月の試験でリスニング27点、Total104点を獲得できました。今思えば、点数が伸び悩んだときにあきらめずそれまでの勉強を継続したことが、104点獲得の要因だったと思います。

 

4.最後に
私は今年1月の時点で志望校のWaiting Listに入れられていたのですが、3月の試験でTOEFL104点を獲得できたことを先方に報告したところ、その1週間後繰上げ合格の連絡を受けました。TOEFLの点数が理由だったのかは定かではありませんが、少なくとも良い方向に働いたことは確かです。このとき、心から101点を取った時点であきらめなくて良かったと思いました。

リスニングは、できる人にアドバイスを求めても、「何で分からないのか分からない」と言われることが多く、孤独を感じることが多々あります(笑)。また勉強したからといってすぐに点数に表れるものでもなく、自分の勉強法に自信が持てなくなることもあります。しかし、目的意識をもった正しい勉強をしていれば、時間の差はあれ必ずブレークスルーの時期は訪れます。

 

私が104点獲得と志望校合格を報告した際、多くの方から言われたのは「よく粘りましたね」という言葉でした。スコア停滞に苦しんでいる方、リスニング克服に悩んでいる方は、私のように長い間スコア停滞に苦しみながらも最後ぎりぎりのところで滑り込みセーフとなった者もいることを知っていただき、最後まであきらめずに頑張っていただければと思います。

 

最後に、葛山先生には1年以上の長期にわたり、いつも的確かつ冷静なアドバイスと熱いエールを送っていただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

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