TOEFL 70弱から90以上(各セクション R 22, L 17, S 24, W 25以上)を目指すには? その1
昨日ウェブトフルのコースを初めてお申込みになった方(仮名でAさんとします)が、お申込み手続きの際に、目標スコアとして以下の内容を記入されました。
(Aさんから掲載の承諾をいただいて書いています)
目標TOEFLスコア:90
各セクションの最低スコア: R 22, L 17, S 24, W 25
Aさんの過去のスコアは
2014年3月: R 18, L 14, S 9, W 11, Total 52
2014年5月: R 11, L 6, S 10, W 11, Total 38
2015年1月: R 20, L 13, S 17, W 18, Total 68
通常、目標スコアが90以上という方には
R26, L 24, S 18, W 22
(R 26は8, 9問間違いくらい[80%くらいの正解率]、L 24は6問間違いくらい[82%くらいの正解率]、S 18は3が2つで残りが2、W 22はIntegratedかIndependentどちらか4平均、もう片方が3平均)
又は、R 24, L 23, S 18, W 25
(R 24は12, 13問間違いくらい[70%くらいの正解率]、L 23は7問間違いくらい[80%くらいの正解率]、S 18は3が2つで残りが2、W 25は4平均)
を目指すことを勧めています。
しかし、医療系の大学院であるAさんの志望校が要求するTOEFLスコアはトータルが90以上というだけではなく、セクション別に R 22, L 17, S 24, W 25 以上でなければならないという縛りがあります。
(医療系の学校は、高いSpeakingスコアを求めることが多いのです)
Aさんの過去のスコアを見て(コースをお申込みいただいた方が記入された内容はすべて確認しています)、「今後の対策の仕方を間違えると、目標スコアが獲得できない可能性が高い」と考えたため、Aさんに上記の情報を使わせていただくのを前提として、目標スコア獲得戦略をブログ記事として書くことを提案し、その申し出に快諾いただきました。
ちなみにAさんは、
今年の10月までに目標スコアを獲得しなければならない状況。
過去のTOEFL対策は、Official Guideや市販教材を一周したり、確認した程度。
私が「今後の対策の仕方を間違えると、目標スコアが獲得できない可能性が高い」と考えた第1の理由は
Speakingの目標スコアが24と高いこと。
TOEFL Speakingで24以上の獲得が難しい理由に関しては、以下をご一読下さい。
Speaking 24以上の獲得が難しい理由と現実的なSpeaking目標スコア その1(2014年11月3日)
Speaking 24以上の獲得が難しい理由と現実的なSpeaking目標スコア その2(2014年11月22日)
Speakingで24以上を獲得するには、6つのタスクの内の1つ以上で最高点である4点を取らなければなりません。
そして4を獲得するには、Speaking 回答の採点項目であるDelivery, Language Use, Topic Developmentの3つすべてが4点レベルであることが求められます。
(1) Delivery(話すペース・流暢さ、明瞭な発話、発音、イントネーション)
(2) Language Use(語彙・表現と文法・構文の豊富さや正しさ、自然さ)
(3) Topic Development(話の展開・つながり、分かりやすさ、意見や理由のサポート・具体例)
これまでの英語学習において、発音やイントネーションの指摘を受けてきたり、自ら意識して学んでないと、また英語を話すことに慣れていない方だと、Deliveryの部分で4を獲得するのは難しく、結果、3止まりになってしまうことが多いと言えます。
実際に、上の「その1」で紹介しました高得点を獲得された方々のほとんどが、Speakingはすべて23以下のスコアになっています。
また「私はSpeakingで24以上のスコアを取ったことがある」という人でも、24以上のスコアが毎回取れている方はあまり多くはないはずです。
(帰国子女、長期留学経験者、2年以上に渡って英語学習が生活の中心であった人は除きます)
過去のスコアから判断して、Aさんは英語を話すことにあまり慣れていないことは明らかであり、TOEFL Speaking対策をかなり頑張ったとしても最終的にSpeakingが要求スコアに到達しない事態に陥る恐れがあります。
ではそのような方がSpeakingで24以上を獲得できるようになるにはどうしたらよいか?
長くなりましたので「続きは次回に」とさせていただきます。
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