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「TOEFL 50点台、TOEIC 700点台半ば」からTOEFL 100以上獲得を目指す その4 [Speaking]

「TOEFL 50点台、TOEIC 700点台半ば」からTOEFL 100以上獲得を目指す その3(2016年3月21日)

の続きです。今回は「Speaking 評価点2を3にする」について。

 

Speakingそれぞれのタスクの最高評価は4点。

しかしこの4点獲得が難しいので、100点以上獲得を目指すなら、一般的にはSpeakingでは23点(評価点の平均が3.00)までを目標とすることをお勧めしています。

Speakingで評価点4獲得が困難な(つまり24点以上獲得が難しい)理由は以下からご確認ください。

Speaking 24以上の獲得が難しい理由と現実的なSpeaking目標スコア その1(2014年11月3日)

Speaking 24以上の獲得が難しい理由と現実的なSpeaking目標スコア その2(2014年11月22日)

「Speakingで評価点4は取れない」ということでは決してありません。

しかし、評価点4を頻繁に獲得する人は、発音・イントネーション、流暢さに優れ、英語を話すことにかなり慣れている人が多いのも事実。

TOEFL対策を始めたころのSpeakingスコアが15点未満であった(つまり、どこかのタスクで評価点1を取るほど話すことに慣れていなかった)人が、発音・イントネーション、流暢さ、表現力、文法力等が4獲得レベルに到達するのはかなり高いハードルであると言えます。

 

「志望校がSpeaking 24以上を要求している」

「トータルでTOEFL 109以上が目標」

「帰国子女である」

「何年も英会話を行っており、英語を話すことにはかなり慣れている」

「自分が話す英語に対してネイティブ並み(に近い)とよく言われる」

「さほど準備せずに初めて受けたTOEFLでSpeaking 23(近く)」

 

なら、評価点4獲得を目指した取り組みを行うべきですが、そうでない場合は、Speaking 24以上を狙うかどうかは、20-23点が安定して取れるようになったときに判断するのがいいでしょう。

 

ということで、TOEFL初受験でのSpeakingスコアが13点であったAさんは、トータル100以上獲得を目指すにあたって、最初からSpeaking 24点以上を狙うのは得策ではありません。

Aさんの目標に関しては「その1」で

> 続いて、目標スコアである100点以上について。

> 私は、通常、100点獲得を目指している方には、R 28、L 27、S 20、W 25 狙いをお勧めしています。

とお伝えしましたが、

S 20は、6つのタスクのうち4つで評価点3。残りの2つのタスクで評価点2。

S 23は、6つのタスクすべてで評価点3。

(ちなみにS 22は、6つのタスクのうち5つで評価点3。残りの1つのタスクで評価点2。Speakingは21点というスコアは存在しません)

であり、評価において、S 20とS 23の違いはさほど大きくはありません。

Speaking獲得目標が20でも、全6タスクでの3獲得を目指すのは、目標23と同じ。

少し上手くいかないところがあっても大丈夫というのがS 20目標であり、Speaking全タスクで大きな失敗はできないのがS 23狙いになります。

 

ではSpeakingのそれぞれのタスクで3を獲得するにはどのレベルの回答が求められるのか?

以下のスコア採点基準で、評価点2と3の違いを比べます。

ただ、その前にまず4点の評価を確認します。

 

TOEFL iBT Speaking Rubrics

 

4点を獲得するには、Delivery、Language Use、Topic Development 3つの評価基準「すべて」が高いレベルであることが求められますが、完璧な回答ができなければならないということでもありません。

4点の評価基準での説明のように

少しくらいなら話に間があってもいい。

発音やイントネーションで分かりにいところがあっても、話全体の理解に支障がない程度。

表現や文法にちょっとしたミスがあっても、言っていることが分かりにくくなるほどではない。

という部分があっても、OKです。

しかし、見方を変えれば、評価点4獲得にはこのくらいのミスしか許されないとも言えます。

 

続いて、評価点3と2が決まるプロセスですが

3点においても、2点においても、3つの評価項目のうち2つが当てはまれば、その評価点になります。

例えば、DeliveryとLanguage Useが3でTopic Developmentが2なら、評価点3。

一方、DeliveryとLanguage Useが2でTopic Developmentが3なら、評価点2。

 

それぞれの評価項目で上げられているのが

 

Delivery

話の伝わりやすさ

流暢さ

発音・イントネーション

話のペース・リズム

 

Language Use

文法

語彙

内容に対する表現の適切さ

(表現・文法の)ミスの少なさ

文の構造

 

Topic Development

話の分かりやすさ、つながり

問題内容との関連性

話をサポートする詳細・具体例

同じことの繰り返しになっていないか

(Integrated)問題内容に対して正確か、語るべき内容がカバーされているか

 

これらの詳細項目においてDelivery、Language Use、Topic Developmentそれぞれがどのレベルにあるかを採点官により判断されるので、20-23点を獲得するには3つの採点基準すべてで3レベルが取れるようになるのを目標とします。

採点基準で明示されているのが、採点官が「何を言っているのか分かりにくいな」と感じるところが何箇所もあったら、3点にはならないということ。


しかし自分では2点、3点どのレベルなのか分かりにくいものです。

また2点という評価でも、2点の下の方(つまり1点に近い2点)と2点の上の方(つまり3点に近い2点)では大きな違いがあり、その差は受験者は気づきにくいものです。

「Speaking対策に取り組んだがまだ2点のままだったと」いう場合、もともと2点の下の方だったのが、2点の上の方が取れるほど実力がアップしたということもあり得ます。

 

Writingの添削と同様、Speakingにおいても、自分は現在どのレベルにいて、目標スコア獲得にはどの評価項目を伸ばしていく必要があるかを確認することが、その後の対策において有効です。
また評価点3を目指した対策では、取り組み済みの問題を「評価点4レベルの回答ができるようにしていく」ことが大切です。
すでに取り組み済みの問題が高いレベルで話せないのなら、本試験で初めて出会う問題に上手く回答するのは、当然難しいからです。
その作業をどう効率よく、効果的に進めていくかがSpeakingセクションスコアアップのカギになります。

 

ウェブトフルのSpeakingレクチャーコース(10Dayコース)では、タスク別の、高得点を獲得するTopic Developmentの方法を伝え、サンプル回答への取り組みを通してのDelivery、Language Useを向上させます。

またSpeaking音声添削コースでは、3つの評価基準それぞれのレベルとスコアアップ達成へのアドバイスを伝えています。
3点以上を獲得するために効果的な話の展開の仕方、またSpeakingにおける自分の弱点を知るためにご活用下さい。

 

Web TOEFLコース紹介

 

次回の「その5」はWritingの話に移ります。

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