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TOEFLとはちょっと離れて、Listeningが難しい理由を考える その3

以下、2017/04/24 の記事の再掲載です。

 

»TOEFLとはちょっと離れて、Listeningが難しい理由を考える その2

 

の続きです。前回の投稿では「Listeningが難しい理由」の2つ目として

 

2.「話のスピードに追いついていけない」

 

を取り上げました。そしてTOEFL対策に限らない一般的な英語学習においての英文理解の処理速度を高める方法として

 

英文が提示する情報の流れのまま理解しやすくなるために、英文の音声を聞いた後、スクリプトを見ながら聞いた音声を真似するようにリピーティングする、また英文を声を出しながら音読する

 

ことをお勧めしました。その他には

 

スピードは速いが、ほぼ全部又はほとんどを理解できる英語を多く聞く

 

のも有効です。
この「多聴」において普段からゆっくり話されるものを聞いていると、速い英語への対応が必要なときに処理が追いつかず、ついていけません。

 

野球で普段は60キロのボールを打つ練習をしているのに、試合で相手のピッチャーが80キロのボールを投げてきたらお手上げになると想像できますよね。
もちろん、最初から80キロを打とうとしても今の実力では速すぎてどうにもならないという状況なら、60キロ、70キロ、80キロと徐々にスピードを上げていくことが、最終的に80キロを打てるようになるのに有効です。
ただ最終的には80キロのボールを打つ機会を多く持たなければなりません。

 

また英文を多量に読んでいると、英文理解のスピードが速くなります。
「多読」により、読むスピードを向上させるのはひとつのやり方です。
そして読むスピードが速くなれば、聞き取り理解の英文処理速度も速くなります。
しかし比較的短期間で、また日々限られた学習時間の中でスコアアップが求められる「TOEFL対策においては」多読はあまり効果的とは言えません。

TOEFL対策としての多読に関しては以下を参考にしてください。

 

»多読はTOEFL Readingスコアアップに有効?

 

ちなみに「多読」との関連になりますが、TOEFLのReadingにおいては「速読」は不要です。
それもTOEFL対策として多読をお勧めしない理由になります。

 

»TOEFL Readingセクションで「速読」は必要か?

 

しかしながら「一般的な英語学習として」、特に速い(それもTOEFLよりも速い日常会話やニュースの)英語を聞き取れるようになるには、聞く英語、読む英語ともに速いスピードで処理する時間をどれだけ多く取れるかがカギになります。
ただ、速い英語を聞いても分からないところが多いと、その分からないところは雑音と同じになり、理解力の向上につながりません。

そのため、スピードは速くても理解しやすいもの、例えば興味関心が高く、話の中で使われる表現はほとんど知っている、背景知識が豊富な分野のものを学習教材に選びましょう。

 

英語圏に住み始めた子供が飛躍的にListening力を高め、速い英語を聞き取れるようになるのは、子供の脳が大人のものと比べ学習能力が高いということもありますが、普段から速く話される英語に囲まれながらも、子供の世界は大人ほど多様ではないため、同じような表現・内容を繰り返し、それも多量に聞くことになるからです。
自分にとって分かりやすい、興味関心の高い分野を選び、速めの英語を聞く機会を多く取ることにより、スピードへの対応能力を向上させることができます。

 

「速い英語はどんな内容でも聞き取りにくいところが多く、効果的に学習を進められない。」

 

という場合は、先に話の内容・表現を読んでおくという手もあります。

 

例えば本をいくらか読んだ後、すでに読んだページの部分をオーディオブックの音声で聞く。
この方法を使う場合は、オーディオブックが速めに読み上げられるものを選びましょう。

 

本ではなく、映画のスクリプトを読むのもいいでしょう。
またCNNニュースを取り上げた雑誌の活用方法について過去に書いています。

 

» 留学準備としての英語力アップ その4 ~ Listening編

 

「TOEFLとはちょっと離れて、Listeningが難しい理由を考える」 もう少し続けます。

 

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