TOEFL Listening:本試験ではTPO(公式模試)よりも2-3点下がってしまう
ウェブトフルの受講生の方から
「Listeningでは、TPO(公式模試)ほどのよいスコアが取れず、2-3点下がってしまう。」
という内容のご相談を受けました。
今回はその理由を考えます。
ここでは「TPOでは25点くらいが取れるのに、本試験では22-23点になってしまう」という状況とします。
1.たまたま
本試験よりもTPOの方がよいスコアになったのは、単なる偶然かもしれません。
このようなご相談の場合、本試験、TPOともに2回くらいの受験を比較しての判断になりますが、最近は
本試験2回(22, 23)
TPO(25, 25)
というスコアだったとします。
まず話の前提として
TOEFLのスコアは上がったり下がったりします。
毎回受験する度に問題は異なりますし、当日の集中度も若干変わるかもしれません。
例えば4回の受験のListeningのスコアが25, 24, 25, 26とあまり変わらないのは少数派で、大多数は25, 22, 24, 27というように結構変動します。
よって本試験を受けたときがたまたま良くなく、TPOのときがたまたま良かったということかもしれません。
2.本試験での周りの雑音のせい
TOEFL iBTではListening問題を聞いているとき、隣の人がSpeakingの回答を始めたり、近くの人がマイクチェックを大声で行ったりすることがあります。
確かにListening問題を集中して聞くには理想的な環境とは言えません。
それに対して自宅で模試を受けるときは、集中して受験できるタイミングで始めるはず。
周りの音声に気を取られ聞き逃しがあると、その箇所に関する問題の解答が分からないということが起こりえます。
以下からも分かりますが、TOEFLのListeningは不正解が1問あることに1点スコアが下がる感じ。
TOEFL Practice Online (TPO) 23 Reading & Listening スコア換算分析結果 その2(2015年10月29日)
よって2-3箇所聞き逃してしまうと、2-3問不正解が増え、2-3点スコアが下がる恐れがあります。
3.緊張感による焦り
上に書いたように、本試験会場では周りの雑音が気になり集中力が削がれやすいと言えます。
また模試とは異なり、失敗できないという緊張感により、聞き取れない、理解できないときに焦ってしまい、集中できなかったというご報告をよくいただきます。
本試験だと弱気になってしまいがちなのは理解できます。
しかし気持ちで負けたら、それまでです。
Listening問題を聞いていると集中力が切れてしまう ...(2013年5月2日)
以上、「Listeningにおいて、本試験の方がTPOよりもスコアが下がってします」理由を挙げました。
大切なのは、過去問題をそのまま模試にしたTPOで高得点が取れるなら、それだけの実力が身についているということ。
そこには自信を持ってください。
本試験だとスコアが低くなるのは「たまたま」である可能性が高いので、自分のListening力を信じて取り組みを続けていきましょう。
また一方、本試験では周りの雑音により気が散りやすいのは避けられません。
しかし気持ちで負けることなく、最後までできるだけ集中することを心がけましょう。
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