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TOEFL Speaking:評価点1と2の違いを探る(Integrated Task編)

2018.06.01

TOEFL Speaking:評価点1と2の違いを探る(Independent Task編)

 

の続きです。

 

今回はIntegrated TaskのRubrics「評価基準」での評価点1と2の採点項目を比べます。
評価点には0点もあるものの、何かしら問題トピックについて英語で話していると採点官が分かれば1点はもらえるということでしたので、1点と2点の差を確認しましょう。

 

TOEFL Speaking Rubrics「評価基準」   ← Rubricsを読みたい方はこちらをクリック

 

繰り返しになりますが、Rubricsの訳は理解しやすさを優先し、かなり意訳しています。

 

General Description「概要」

 

<1点>

The response is very limited in content or coherence or is only minimally connected to the task. Speech may be largely unintelligible. A response at this level is characterized by at least two of the following:

内容、話のつながりが極めて難あり。
問題に関連したことをほんの少ししか話していない。
話の大部分が理解できない。
3つの評価項目のうち、1点の特徴を少なくとも2つ持っている。

 

<2点>

The response is connected to the task, though it may be missing some relevant information or contain inaccuracies. It contains some intelligible speech, but at times problems with intelligibility and/or overall coherence may obscure meaning. A response at this level is characterized by at least two of the following:

問題に関連して語ってはいるものの、問題内容の重要な情報が含んでいないところがあったり、不正確なことを話していたり。
話は理解できるところもあるが、全体的に話がまとまっていなくて、意味が曖昧。
3つの評価項目のうち、2点の特徴を少なくとも2つ持っている。

 

上記の説明によるGeneral Descriptionでの1点と2点の違いは

 

何を話しているかほとんど分からないなら1点。ところどころ理解できるなら2点。
これはIndependentでも同じです。

また、問題内容に触れているところがほんの少しだと1点。重要なポイントが抜けていたり、間違った内容を話していても、全体的には問題内容に対して語っている感じなら、2点レベルになります。

 

それぞれの評価項目を見ていきましょう。

 

Delivery「話すペース・流暢さ、明瞭な発話、発音、イントネーション」<Independent Task>

 

<1点>

Consistent pronunciation and intonation problems cause considerable listener effort and frequently obscure meaning. Delivery is choppy, fragmented, or telegraphic. Speech contains frequent pauses and hesitations.

発音とイントネーションが常に難ありで、採点官は何を話しているか理解しようとかなり頑張らなければならないほど頻繁に分かりにくい。
話が途切れたり、ほんの少しだけ話して終わってしまうことが多い。
話をしない間(ま)や口ごもっていることが頻繁。

 

<2点>

Speech is clear at times, though it exhibits problems with pronunciation, intonation, or pacing and so may require significant listener effort. Speech may not be sustained at a consistent level throughout. Problems with intelligibility may obscure meaning in places (but not throughout).

話はときどき明瞭ではある。
しかし、発音やイントネーションが変だったり、ペースが一定でなかったりするので、採点官が理解しようとかなり頑張らなければならない。
全体を通して、一定のペースで話し続けられていない。
ところどころ分かりにくく、曖昧だったりするが、全体的というほどでもない。

 

Deliveryにおける1点と2点の違いは

 

発音、イントネーション、話をしない間、口ごもりなどにより、1点は「理解できないときが多い」、2点は「ときどき分かりやすいところもある」。
Delivery(話すペース・流暢さ、明瞭な発話、発音、イントネーション)においてところどころ難がありながらも、採点官が理解しようと頑張った結果、「話している内容はそこそこ分かる」という感じなら2点レベルと言えます。

 

続いて

Language Use「語彙・表現と文法・構文の豊富さや正しさ、自然さ」

 

<1点>

Range and control of grammar and vocabulary severely limit (or prevent) expression of ideas and connections among ideas. Some very low-level responses may rely on isolated words or short utterances to communicate ideas.

文法や語彙の多様さ・正確さは非常に限られていて、問題の重要なポイントやポイント同士のつながりを説明できていない。
問題の重要なポイントを説明するのに文で話すことができず、短い表現に頼っている。

 

<2点>

The response is limited in the range and control of vocabulary and grammar demonstrated (some complex structures may be used, but typically contain errors). This results in limited or vague expression of relevant ideas and imprecise or inaccurate connections. Automaticity of expression may only be evident at the phrasal level.

回答で使われている語彙や文法の多様さ・正確さは限られていて、複雑な構造が使われているときはミスがありがち。
その結果、問題の重要なポイントやポイント同士のつながりが十分に説明できていなかったり、曖昧になっていたり、不正確だったり。
流暢に話せているところがあっても、表現レベルで文全体ではない。

 

1点は、話の中で使う表現や文法に多様性がなく、間違いが多い。また文になっていなく、短い表現ばかり使われている。
2点は、流暢でなくても、またミスがあったり、内容に分かりにくいところがあっても、だいたいは文で話せている。表現や文法は基本的なものばかりではあるが。
2点の英文の評価基準には「文で話せている」という表現はないものの、1点の「短い表現に頼っている」は、文になっていない、2点の「流暢に話せているところがあっても表現レベル」は、流暢ではないが文で話せているという意味合いになっています。
表現や文法の多様さを少しはもった文として成立しているかが、ここでのポイントの一つになっています。
(2点レベルの「表現や文法の多様さ」は中学の教科書レベルと考えていただいて結構です)

 

最後に

 

Topic Development「話の展開・つながり、分かりやすさ、意見や理由のサポート・具体例」

 

<1点>

The response fails to provide much relevant content. Ideas that are expressed are often inaccurate, limited to vague utterances, or repetitions (including repetition of prompt).

重要なポイントの多くの説明ができていない。話の内容は不正確だったり、曖昧だったり、(問題表現の)繰り返しになっていることが多い。

 

<2点>

The response conveys some relevant information but is clearly incomplete or inaccurate. It is incomplete if it omits key ideas, makes vague reference to key ideas, or demonstrates limited development of important information. An inaccurate response demonstrates misunderstanding of key ideas from the stimulus. Typically, ideas expressed may not be well connected or cohesive so that familiarity with the stimulus is necessary to follow what is being discussed.

問題の重要なポイントについて正しく伝えられているところもあるが、明らかに不完全または不正確。
重要なポイントが抜けていたり、曖昧な形で言及しているだけだったり、説明が不十分だったりして、不完全な回答になっている。
問題の重要なポイントを間違って理解していて、不正確な回答になっている。
重要ポイント同士がうまく関連していないため、採点官が問題内容を事前に知っていなかったら回答を理解できないくらい。

 

Topic Developmentでは

 

1点も2点も触れていない重要なポイントがあったり、話の内容が間違っていたり、曖昧だったりするのですが、1点の回答は、ほとんどの部分で説明がうまくいっていないのに対して、2点のものは不完全・不正確なところがありながらも、問題と関連した内容を話せてはいます。

 

以上、Speaking Integrated Taskの評価基準における1点と2点の違いを確認しました。

 

Integratedにおいても、Delivery、Language Use、Topic Developmentのうちの2つ以上で2点レベル、つまり評価項目の内の1つだけ1点レベルであっても評価点は2になります。
しかしSpeakingで15点以上を目指している人は、3つの項目すべてでで2点レベルの回答ができるようにすることを意識してSpeaking対策を行っていきましょう。

 

SpeakingのIntegratedタスクの評価点3、4に対する説明については以下をご一読ください。

 

TOEFL Speaking:評価点2と3の違いを探る(Integrated Task編)

 

TOEFL Speaking:評価点3と4の違いを探る

 

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