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【再掲】TOEFL Speaking:評価点2と3の違いを探る(Q2, 3, 4 = Integrated Task編)

2024.08.16

以下、過去記事の再掲です。

 

» TOEFL Speaking:評価点2と3の違いを探る(Q1 = Independent Task編)

 

の続きです。

 

今回はSpeakingのIntegrated Task(Q2, 3, 4)での評価点3と2の違いを確認します。前回同様、Rubricsの訳は理解しやすさを優先し、かなり意訳しています。

 

 

General Description「概要」

 

<3点>

The response addresses the task appropriately, but may fall short of being fully developed. It is generally intelligible and coherent, with some fluidity of expression, though it exhibits some noticeable lapses in the expression of ideas. A response at this level is characterized by at least two of the following:

このGeneral Descriptionの3点の解説はIndependentと全く同じなので、下にIndependentでの訳をそのままコピペします。

問題に対して適切に回答しているものの、十分に展開されていないところがある。
全体的に分かりやすく、論理的であり、ところどころ流暢に話せていることも。
しかし、考えを伝える際に言葉につまってしまうところが目立つ。
3つの評価項目のうち、3点の特徴を少なくとも2つ持っている。

 

<2点>

The response is connected to the task, though it may be missing some relevant information or contain inaccuracies. It contains some intelligible speech, but at times problems with intelligibility and/or overall coherence may obscure meaning. A response at this level is characterized by at least two of the following:

問題に対して回答してはいるが、問題に関する情報に欠けていたり、不正確であることも。
回答は一部理解できるが、ときに分かりにくかったり、論理性に問題があったりして、意味不明なところも。
3つの評価項目のうち、2点の特徴を少なくとも2つ持っている。

上記の青字部分が”Independent”での2点のGeneral Descriptionとは異なる箇所。
与えられたお題に対して自由に話せるIndependentとは異なり、Integratedでは、ReadingとListening、またはListening内容の大事なポイントが欠けていたり、内容と異なると減点の対象となります。

 

上記の説明によるGeneral Descriptionでの3点と2点の違いですが

 

特には青字部分にあたる「問題内容での重要な情報に欠けていたり、不正確なところがある」と3点の獲得は難しいと分かります。また(表現や発音等により)「分かりにくい」「意味不明」だったり、論理性に問題があると2点レベルと判断される可能性が高くなります。

 

ではそれぞれの評価項目を見ていきましょう。

 

 

Delivery「話すペース・流暢さ、明瞭な発話、発音、イントネーション」

 

<3点>

Speech is generally clear, with some fluidity of expression, but it exhibits minor difficulties with pronunciation, intonation, or pacing and may require some listener effort at times. Overall intelligibility remains good, however.

3点の評価項目は”Independent”のものとほとんど変わりません。
話はだいたい分かりやすい。スラスラと話しているところもある。
でも発音やイントネーションが少し分かりにくかったり、話のペースが一定でなかったりと、採点官が意識的に理解しようとしなければならないときも。
とは言っても、全体的には理解できる。

 

<2点>

Speech is clear at times, though it exhibits problems with pronunciation, intonation, or pacing and so may require significant listener effort. Speech may not be sustained at a consistent level throughout. Problems with intelligibility may obscure meaning in places (but not throughout).

話はときに分かりやすい。
しかし発音やイントネーション、話のペースに問題があるため、採点官が理解しようと頑張らなければならない。
話の流暢さは全体を通して一定に保たれていない。
全体的ではないものの、ところどころ理解がしにくく、意味が曖昧になっている。

 

Deliveryにおける3点と2点の違いは

 

3点は「だいたい理解しやすい」、2点は「全体に対してではないものの、ところどころ理解しにくい」。
Delivery「話すペース・流暢さ、明瞭な発話、発音、イントネーション」での問題点が一部にとどまるのか(3点)、または大部分なのか(2点)。

 

続いて

 

 

Language Use「語彙・表現と文法・構文の豊富さや正しさ、自然さ」

 

<3点>

The response demonstrates fairly automatic and effective use of grammar and vocabulary, and fairly coherent expression of relevant ideas. Response may exhibit some imprecise or inaccurate use of vocabulary or grammatical structures or be somewhat limited in the range of structures used. Such limitations do not seriously interfere with the communication of the message.

ここにおいても、3点の評価項目は”Independent”のものとほとんど変わりません。

まあまあ自然に話せているし、文法や語彙は効果的に使えている。
問題内容と関連した考えをまあまあ論理的に述べている。
語彙や文法が不正確、または不明瞭なところがあったり、使われる文構造には多様性があまりない。
これらの欠点は、何言っているのか分からないというほどではない。

 

<2点>

The response is limited in the range and control of vocabulary and grammar demonstrated (some complex structures may be used, but typically contain errors). This results in limited or vague expression of relevant ideas and imprecise or inaccurate connections. Automaticity of expression may only be evident at the phrasal level.

回答で使われている語彙や文法は限られている。
複雑な文構造が用いられることもあるが、間違った表現になっていることが多い。
結果、問題内容と関連した考えが多様な表現で説明されていなかったり、曖昧だったり。
また話の内容の関連性が不正確だったり。
流暢に話せるのは、明らかに簡単な決まり文句のレベルのみ。

 

Independentと同様、Language Useの2点の評価基準はネガティブなものばかり。
上手く話せているところがあっても、それは簡単な決まり文句のみ。
それに対して3点は、語彙、文法、文構造に少し難があっても、話が分かりにくいというほどではない。

 

最後に

 

 

Topic Development「話の展開・つながり、分かりやすさ、意見や理由のサポート・具体例」

 

<3点>

The response is sustained and conveys relevant information required by the task. However, it exhibits some incompleteness, inaccuracy, lack of specificity with respect to content, or choppiness in the progression of ideas.

回答は途切れることなく話され、問題で求められる関連情報をちゃんと伝えている。
しかし一部、不完全だったり、不正確だったり、問題内容に関連した詳細が欠けていたり、考えが繋がって発展していなかったり。

 

<2点>

The response is connected to the task, though the number of ideas presented or the development of ideas is limited. Mostly basic ideas are expressed with limited elaboration (details and support). At times relevant substance may be vaguely expressed or repetitious. Connections of ideas may be unclear.
The response conveys some relevant information but is clearly incomplete or inaccurate. It is incomplete if it omits key ideas, makes vague reference to key ideas, or demonstrates limited development of important information. An inaccurate response demonstrates misunderstanding of key ideas from the stimulus. Typically, ideas expressed may not be well connected or cohesive so that familiarity with the stimulus is necessary to follow what is being discussed.

回答は、問題に関連した情報を述べているところもあるものの、明らかに不完全か不正確。
不完全な回答は、重要な考えが抜けていたり、重要な考えに触れているところが曖昧だったり、大切な情報の説明が不十分になっている。
不正確な回答は、Listening内容、またはReadingとListening内容の重要な考えを間違って理解して話している。
話される考えはつながっていなかったり、論理的ではないので、採点官がListening内容、またはReadingとListening内容をもともと知っていないと何の話をしているのか分からないことが多い。

 

Topic Developmentでは

 

3点は、回答の大部分において「途切れることなく話され、問題で求められる関連情報をちゃんと伝えている。」
それに対して2点は「問題内容に対して不完全だったり、不正確だったり、話の内容がつながっていないと思われるほどだったり。」

 

上の評価基準から、Reading、Listening内容の理解が不十分でも、または理解が間違っていても、一応、問題に関連した話ができていれば2点がもらえると分かります。しかし3点を取るには、Reading、Listening内容を大体において正確に理解した上で話せなければなりません。

 

ということで、今回はSpeaking Integrated Taskの評価基準における評価点3と2の違いを確認しました。
3点と2点の評価を比べると差が大きい、つまり「2点レベルの回答を3点レベルに引き上げる」のは簡単ではないとご理解いただけるかと思います。

 

Speakingは慣れていない方が多く、他のセクションと比べ対策に費やす時間がかなり短くなってしまいがちですが、Speaking 15くらいの方が20-23点を取れるようになるにはそれなりの対策が求められると肝に銘じ、Speaking対策を甘く見ないようにしましょう。

 

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