ETS公式 TOEFL iBTテスト対策アプリ “TOEFL GO!” とは? その3
先日書いたブログ記事
ETS公式 TOEFL iBTテスト対策アプリ “TOEFL GO!” とは? その2
の続きです。
今回は、TOEFL Go! アプリが提供する4つの3番目:
3)In-app purchases of Reading, Listening, Speaking, and Writing authentic practice tests
の Reading、Listeningセクションの「有料」問題について。
現時点で、Reading、ListeningはPractice Test 1と2があり、それぞれ480円で受けられます。
Practice Test 1はTPO15
Practice Test 2はTPO17
の内容。
<Reading>
TOEFL Go! はスマホ、タブレットのアプリであり、PC上では受けられません。
Readingは本試験では、パッセージがPC画面の右側、設問が左側に表示されますが、TOEFL Go! のReading問題では、パッセージと設問は1画面に同時に表示されません。
以下のように選択肢とパッセージを見比べながら解けないので、使い勝手が悪いです。
また制限時間の表示がないので、時間配分の練習になりません。
有料版だからと期待したのが、スコア。
ETSのサイトには
「年中無休24時間いつでも、ETS による採点を基にした進捗の確認」
と表示されており、これはSpeakingとWritingセクションでの採点を示すとは思っていました。
しかし、Reading、Listeningも有料ですし、本試験同様のスコアが表示されるかもと期待していたものの、試験を受けてみた結果は、以下の通り。
スコアが「98%」となっているのは、1問不正解だったから。
全問正解だと当然30点になりますが、1問間違いで何点が出るか知ろうとしたのですが …
<Listening>
こちらは、Readingとは違い、画面の表示に不便なところはありません。
しかし、Reading同様、残念ながら時間の表示がありません。
またこちらも、スコアは正解率でしか表示されません。
Listening問題のスクリプトもありません。
上のQ3とQ11には灰色の丸にマイナスが入ったマークがついていますが、これは解答しなかった問題。
全問解答したつもりだったのですが、アプリが認識しなかったのかこのような結果に。
本試験では、解答しないと次の問題に進めないので、その点、異なります。
Q17に不正解のマークがついていますが、その問題を確認すると、以下のようにちゃんと正解の選択肢を選んでいます。
選んだ選択肢に正解のチェックがついているのに …
うーん …
正解が不正解にされている理由は不明です。
というわけで TOEFL Go! のReading、Listening問題 Practice Test 1 & 2は、TOEFLスコアアップのためにReading、Listening問題に取り組みたい方にはお勧めしません。
今回、Reading 2セット、Listening 2セットで1,920円かかりましたが、5,000円ほどのOfficial Guide(青い本)や4,500円くらいのOfficial Tests(赤い本、本試験5セット分掲載)を購入した方がいいです。
本試験同様の環境で問題を解きたいなら、公式模擬試験を受けましょう。
TOEFLを受けたことがなく、どのような問題が出題されるか、どのくらい正解できるかを確認するには便利ではありますが。
正解率に対するおおよそのスコアは以下からご確認ください。
TOEFL Practice Online (TPO) 23 Reading & Listening スコア換算分析結果 その2(2015年10月29日)
次回の「その4」では、SpeakingとWritingの有料問題について書きます。
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