TOEFL Writing:Independentタスクで300語くらい書いたけど評価点1ってどういうこと?
ブログ読者の方からTwitter経由で質問をいただきました。
@webtoefl こんにちは。ブログでいつもお世話になっております。一つ質問があります。ライティングで最初のほうがGoodで、二つ目のほうがLimitがでました。これで、16点が出たのですが、これはあり得る点数ですか。よろしくお願いします。
— 4 (@ahyuncho) 2019年3月20日
Integrated Task:Good(4.0-5.0)
Independent Task:Limited(1.0-2.0)
で16点だったとのこと。
16点というスコアからWritingの評価点平均は2.25や2.50あたりであったと推測されます。
2012年まで使われていた換算表では、評価点平均が2.25のときは15点、2.50なら17点だったので。
(詳しくは以下のリンク先の記事を参照ください)
→ TOEFL iBT Writingセクションはどのようにしてスコアが算出される?
仮にIntegratedの評価点が4と4、Independentの評価点が2と2だったら評価点平均は3.0。
評価点平均が3.0の場合、Writingセクションのスコアは20点あたりになるはずであり、16点はありえないでしょう。
よって、Integratedの評価点が4と4、Independentの評価点が1と1で、評価点平均が2.50であった可能性が高いと判断します。
この場合、IntegratedはGood(4.0-5.0)、IndependentはLimited(1.0-2.0)になりますし。
上に書いたように数年前までであれば、評価点平均 2.50なら17点だったので、Independent Taskで評価点1がついたのであれば、現在のスコア算出方法で16点になるのは極めて自然です。
でも、Integratedタスクで評価点4が取れるくらいWriting力がある方が、Independentタスクで1点を取ることがあるのか?
私の最初の推測は、この方は
暗記したボディパラグラフの内容を出題された問題に合わせて若干変えて書いたが、採点官は不自然と感じ、暗記した文をほぼそのまま写したことを見抜かれたのでは?
というもの。以下の記事では、
450語以上書いたが、350語ほどはネットに掲載されていた模範解答を参考に自作したものをそのまま写した結果、評価点1がついた
と思われる事例を紹介しました。
→ TOEFL Writing:Independent W で450語書いたけど評価はLimited(1.0-2.0)で13点だった!
しかしながら、ご質問いただいた方はボディパラグラフの理由や事例の文の書き出し部分だけ、覚えた「テンプレート」を使いはしたが、段落全体で暗記した文を多く書いたということではありませんでした。
返事をくださりありがとうございます。Independentの語数は300文字あたりでした。しかし、コンクルージョンの途中で時間切れとなりました。イントロ、2行body1:理由(4行) body2:body1の根拠(リサーチ結果)、コンクルージョンの順に書きました。
— 4 (@ahyuncho) 2019年3月22日
ということで、丸暗記したものをそのまま写して書いたことにより評価点1がついたという推測は成立しなくなりました。
しかし、その方から以下のご報告をいただき
すみません。間違えました。
本番では一パラグラフにたくさんの内容を書いてしまったので、先ほど書いたテンプレートていう、2段落を抜きました。本番:
1段落目:イントロダクション
2段落目: Reason 1
3段落目: Evidence: Research reveals~
4段落目: Conclusionという形で書きました。
— 4 (@ahyuncho) 2019年3月24日
そうなると、ボディーワンしか書いてないというのが欠点になるのですが、トフルの問題で二つの理由を述べよとは書いてないので、なにかほかに問題点があるのだろうと思います。しかし、その問題点はネイティブに添削してもらってもわかりません。
— 4 (@ahyuncho) 2019年3月24日
ボディパラグラフ(理由と事例の内容)は実質ひとつであったと分かりました。
通常、Independent Writingの問題では以下の文が使われます。
Use specific reasons and examples to support your answer.
この文では、reasonS、exampleSとなっているため、実質的に問題文の中で「理由と事例を2つ以上挙げる」ことが求められています。
理由と事例のセットが1つしかない場合、減点される可能性が高いと考えてください。
ちなみに「理由と事例が1つしかないと満点が取れない」ということでもありません。
書かれた内容、表現が優れ、ミスもないなら、それでも満点が取れる可能性は十分にあると考えます。
例えば、J. K. Rowling(ハリーポッターシリーズの著者)が「理由と事例は1つまでしか使えない」という制限のもとTOEFLのIndependent Writingエッセイを30分で書いたら、おそらく5が取れるはず。
しかし、reasonS、exampleSを求める問題の指示に反しているなら、その点は不利であることは間違いありません。
また本来なら、最初の理由とそれに対する事例で1つのボディパラグラフを形成すべきところ、それを2つに分けたため、エッセイ構造が分かりにくくなったのかもしれません。
特に、自動採点プログラムのeRaterはエッセイの形式を重視するはずなので。
内容的にも、事例の前の理由がかなり長くなり、採点官にとって意味理解が困難になった恐れもあると思います。
前回: R:21 L:20 S:18 W:16(It:G Id:L) 75
前々回: R:23 L:19 S:18 W:17 (It:F Id:L) 77
3つ前: R:19 L:21 S:19 W:21 (It:F Id:F) 80
正直、ライティングは毎回時間切れと一パラグラフの量の多さで前回見たいになるときが多いです。(300word以上)しかし、添削してもらうと、毎回3~4はでます。— 4 (@ahyuncho) 2019年3月24日
ご質問いただいた方は、前回と前々回のIndependent Wを除けば評価点3以上を取っています。
それだけのWriting力がある、また300語も書いているにも関わらず、IndependentでLimitedを取ったのは、
ボディパラグラフの構成が良くなかった
理由・事例の内容が分かりにくいものであった
(もしかしたら、長く書いた理由の段落が覚えたものを写しているだけと思われた)
のが主な原因であると推測します。
なのでこの方は今後、Independent Taskで以下を実践するだけでLimited(評価点1)がFair(評価点3)になる可能性が高いと考えます。
理由の内容を短くし(長くても3文まで。この方の場合は1-2文の方がよいと思いますが)、分かりやすくすく伝える
事例は、理由とのつながりが分かりやすいものを使う
事例も長く書きすぎない
ボディパラグラフは2つ書く
お知らせいただいた情報は限られているので、実際のところ有効なアドバイスになるかは分かりませんが、参考になれば幸いです。
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