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TOEFLで「100以上を獲得したい」という方へのスコア獲得戦略の判断について

毎日、私のもとにはオンラインTOEFL対策コースの受講生の方々から、様々な目標スコア獲得のためのご相談メールが届き、アドバイスを書いていますが、一番多いのが「目標スコアが100以上」という方。

 

目標が100以上であっても、4つのセクションそれぞれで何点を狙うべきは人によって変わります。

今回は私がどのように考えて4セクションの目標スコアを決めているかについて書きます。

 

ここでは、100点以上の獲得を目標とするXさん、Yさん、Zさんの3人からご相談メールをいただいたとしましょう。3人とも過去に3回、TOEFL本試験を受験したことがあるとします。

 

私がまず注目するのは過去のSpeakingスコア。
過去の試験のSpeakingセクションのスコアから

 

1.英語を話すことにどれだけ慣れているのか
2.Speakingセクションで何点獲得狙いが現実的か

 

を判断します。

 

Xさん:Speakingスコア 13、15、13

 

Speakingセクション 6タスクの評価点平均が2.0の場合、15点になる可能性が高いのですが、

 

TOEFL iBT Speakingセクションはどのようにしてスコアが算出される?

 

Xさんは13点を2回取っていることから、評価点1を取ることがあるくらい英語を話すことに慣れていないと判断します。
(13点の場合、6つのタスクのうち2つが評価点1であることが多い)

 

評価点2は、制限時間の最後まで話し続けることができれば獲得できる可能性の高いスコア。
評価点1を取ったタスクでは、話が途切れてしまう間が多かったり、または話し続けられても、発音に難があって採点官が理解できない箇所や表現の間違いが多かったりしたと推測されます。

 

TOEFL Speaking:評価点1と2の違いを探る(Independent Task編)

TOEFL Speaking:評価点1と2の違いを探る(Integrated Task編)

 

そのような方のSpeakingの目標スコアは20とし、全体では

 

Reading 28、Listening 27、Speaking 20、Writing 25、Total 100

 

の獲得をお勧めするときが多いです。
(Reading、Listening、Writingの目標スコアは、過去のスコアよってよく変わりますが)

 

Speaking 20獲得のためには、6つのうち4つのタスクで評価点3が求められます。
そのためにまず行うべきことは

 

「常に評価点15以上が獲得できるくらい英語を話すことに慣れる」

 

どのようなトピックでも英語だと1分間話し続けるのが難しいという方は、オンライン英会話で(ほぼ)毎日英語を30分話す機会を持つなど、Speakingへの慣れを養いたいところ。
その際、単語や英作文の本などによる表現力向上は必要はありません。
中学2-3年生くらいの英語で話し続けられれば評価点が2取れるものなので。

 

このSpeaking力養成と並行して、最初から実践的なTOEFL Speaking対策を行えるなら、先々TOEFLの問題に対してどのように話せるようになりたいかを意識しながら英会話が行えるでしょう。

 

そして評価点2がいつも取れるくらいになってから、評価点3獲得を狙う取り組みを本格化させていきましょう。

 

評価点2と3の違いは以下からご確認ください。

 

TOEFL Speaking:評価点2と3の違いを探る(Independent Task編)

TOEFL Speaking:評価点2と3の違いを探る(Integrated Task編)

 

Yさん:Speakingスコア 18、18、19

 

これらのスコアは、おそらくは6つのタスクのうち2つか3つで評価点3を取ったことを意味します。

 

先ほどのXさんとは異なり、Yさんは問題によっては評価点3が獲得できるくらいのSpeaking力があると分かります。
このような方には、Speaking 22-23の獲得をお勧めすることが多いです

 

よって

 

Reading 27、Listening 26、Speaking 22、Writing 25
Reading 26、Listening 26、Speaking 23、Writing 25

 

などの目標をお勧めしがち。

 

Zさん:Speakingスコア 23、23、22

 

すでに6つのタスクすべて、またはほとんどで評価点3が取れています。

このような方には、Speakingで24-26狙いをお勧めするか、またはSpeakingは22-23のままでOKとし、Speaking対策はほとんど行わずに他の3セクションでの大幅スコアアップを狙うかのどちらかをお勧めすることになります。

 

Speaking 24-26を目指す場合、

 

Reading 25、Listening 26、Speaking 24、Writing 25
Reading 24、Listening 25、Speaking 26、Writing 25

 

という感じの目標になります。
Speaking 22-23をすでに取っていて100以上が目標という方は、帰国子女であったり留学経験があることが多く、そのような方々はListeningよりReadingの方が苦手であることが多いので、Readingの方が低めになっています。

 

Speakingは22-23のままでよいとする場合、目標スコアは上のYさんと同じにになります。

 

繰り返しになりますが、上記は過去のSpeakingスコアに基づく一般的なお勧めスコアであり、実際はご相談いただいた方の他のセクションのスコアによって変わります。

 

また未受験の方の場合、Speakingは得意ではないことが多いので、最初はXさんのパターン(R 28,  L 27, S 20, W 25)をお勧めしています。

 

上の目標スコアにおいてWritingはいつも25以上。
25点到達には、評価点4.0平均が必要です。
結果的にWritingが23や24点であっても、他のセクションで高スコアが取れれば100以上になることもありますが、目標としては評価点4(Good)狙いで、25点以上を目指します。

 

もちろん、目標とするスコアはその後の本試験でのスコアによって変わるため、受講生の方からのご相談メールのやり取りの中で、目標とする各セクションのスコアを変えた方がよい場合は、その都度お伝えしています。

 

受講生の方でなくても、目標スコアを獲得には各セクションで何点を目指したらよいかという相談を希望される方は、匿名でブログのコメント欄から過去のスコア(受験日も含む)すべて、目標スコア獲得を目指す時期をお知らせいただければ、ブログ記事の中で回答します。

 

ただ、以下の記事の中で述べた理由により、受講生でない方への学習法に関する個別アドバイスはできないことはご了承ください。

 

「学習相談に遠慮はいりません」への追記

 

コメント

  1. より:

    先生、こんにちは。
    今スピーキング12の講義を聞こうと思っております。
    スピーキングに限らず、全体的に勉強法のアドバイスをもらいたいのですが、どの講義を聞けば相談できますでしょうか。

  2. Katsurayama より:

    こさん

    学習相談に関しては基本的に受講いただいているコースのセクションが対象であるとご理解ください。

    https://tofure.com/?p=17455

    ときにコース受講いただいいていないセクションのアドバイスをすることはあるものの、勉強法はそれぞれのセクションのコース内で詳細に説明していますので。

    Katsurayama

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