えっ、TOEFL本試験の「中3日あける」再試験ポリシーがなくなった?
先日、以下のご報告をくださったブログの読者の方から、TOEFL本試験の再受験に関するご報告をいただきました。
» 自宅TOEFL受験トラブル:Writingで画面表示がおかしかった
ご報告を読む前に確認したいのが、TOEFL iBTでの再受験を制限する以下のポリシー。
» TOEFL iBT Information Bulletin 2021-2022 の p.15
これらが示す通り「次の受験まで3日間あける」ルールになっているのですが、今回いただいたご報告によると、このポリシーは現在、厳密に守られてはいないようです。
葛山 隆一様
いつもTOEFLの関する有意義な情報をありがとうございます。また、先日の画面切れの件で情報提供したものです。
今日は別の情報提供です。本日7月7日朝9時開始のTOEFL iBTで、再三にわたるプロクターの妨げ(ネット速度が遅い?録画の途切れている?)があり、多くの時間を削られ実力が出せませんでした。そこで、最短で受験しなおそうとして7月10日10時でテスト予約しました。当然、「試験日は中3日空けるルール」を葛山様のブログで拝見してから大変驚きすぐにアメリカのETSに電話したところ、「Retakeのルールはあるが、3日目で予約できたなら受験は可能で、全く違反をしていないから安心して。日本の試験センターの方は受験拒否も出来ない。そもそも予約できない日は既に登録時点で表示上ブロックされているから、あなたは問題なく受験できる。頑張って。」と言われました。それでも心配だったので、電話の主の名前を教えてもらい、さらに詳しく状況説明も加えたところ、「この会話がきちんと録音されているから大丈夫。あなたの状況は十分に理解している。後からスコアがキャンセルされることもない。」と太鼓判を押されました。中3日ルールはもう適用されていないようです。皆さんの役に立つかと思い、情報提供しました。
この情報は匿名なら掲載されてもかまいません。
ETSスタッフが言っていたポイントは以下の3つ。
① 次の試験までに3日間あけるポリシーは今でもあるが、自分のTOEFLアカウントから3日目で予約できたなら受験は可能。
② 試験会場で問題なく受験できる。
③ 後でスコアがキャンセルされることはない。
①と②はかつても問題なくできました。しかし③「スコアがキャンセルされる」のでポリシーは守るべきと伝えてきました。
ここから下の内容は「昨年」4月に書いた記事を改訂したもの。
1年前、自宅TOEFLは火曜日の午後から土曜のお昼頃までの間で受けることができました。
(現在は、日月火水木(木は午前3時まで)で受験可能)
なので、ある受講生の方が、火曜と土曜に受ければ、間が水木金の3日間になり同じ週でもポリシー上の問題なく受験できると考え、以下のような感じで予約をされました。
4/14(火)17:00
4/18(土)11:00
間には水木金の3日間あり、ポリシー上問題なさそうです。ところがその受講生の方は、ETSから以下のメールを受け取ることに。
Our records indicate the you have scheduled two or more TOEFL iBT Special Home Edition test appointments that are in violation of the TOEFL iBT retake policy. The retake policy states you cannot take the test more than once in a 3-day period. If you already have a test appointment, you cannot register for another test date that is within 3 days of your existing appointment. This applies even if you canceled your scores on a test taken previously. The retaking a test policy will be enforced even if a violation is not immediately identified (e.g., inconsistent registration information). If the violation is identified after registration but before the test administration, the testing appointment will be canceled, and test fees will be forfeited. If the violation is identified after test scores have been reported, the invalid scores will be canceled, score recipients will be notified of the cancellation and test fees will be forfeited.
You may reschedule your Special Home Edition test appointment free of charge by logging into your ProctorU account and selecting the Reschedule button. You can reschedule your test any time prior to your appointment date and time. If you have any questions or need assistance rescheduling your at home appointment, you can contact ProctorU via the Live Chat option or calling 1-855-772-8678. Support is available 24/7. You may also contact ProctorU via email at support@proctoru.com.
Sincerely,
The TOEFL Program
このメールの文面には
試験の間を3日空けていないからポリシー違反だ(赤字)
受験前に違反が見つかった場合、試験はキャンセルされ、受験料は没収される!(青字)
という内容が書かれています。ただ実際のところ受講生の方はメールを受け取る前日に4/18の予約を延期していたので、キャンセルされることはなかったのですが。
ではなぜ、
4/14(火)17:00
4/18(土)11:00
が「中3日あける」ポリシーに引っかかったのか?これらの日時をアメリカ東海岸時間に変えると
4/14(火)17:00(日本時間) → 4/14(火)4:00(アメリカ東海岸時間)
4/18(土)11:00 (日本時間) → 4/17(金)22:00(アメリカ東海岸時間)
と、試験日の間にあるのが水と木の2日間になります。おそらくこれが「中3日あける」ポリシーにひっかかった理由と思われます。日本時間では間に3日あるように見えても、ETS本部があるアメリカ東海岸ではそうはならない。
しかし今回いただいたご報告から、現在は「中3日あける」ポリシーに違反しても上のようなメールは届かないのかもしれません。
ほとんどの人はこの記事は自分には関係ないと思われるでしょうが、スコア提出期限が近づいたときにできるだけ受験回数を増やそうとするかもしれません。新たな情報があればここに追記しますので、短い間隔でTOEFLを受けようと考えた際は改めてこの記事をご確認ください。
また、中3日あけないでTOEFLを受けた経験がある人は是非、お知らせください。
追記(7/18):情報提供いただいた方から以下の報告をいただきました。この方は現在、2つの試験の間隔は「中3日」以上ではなく「72時間」以上で運用されているのではと推測されています。
先日【中3日ではなく、アメリカ時間で72時間あけたら受験出来る】のではないかと推測しましたが、やはり予想通り無事スコアも最速6日間で利用可能で表示されました。中3日ではないようです。もし、どうしても1日でも間隔を短く受験したい人は関心があるかもしれないので、一応情報共有します。
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