TOEFL対策はどのセクションから始めるべきか?Listeningから始めることをお勧めします!
TOEFL対策をこれから始めようという方からの相談で
「どのコースを受講すべきか」
という質問をいただくことがあります。
このような方の多くは「ご自身の現在の英語力」と「目標とするTOEFLスコアを獲得できるだけの英語力」との差がかなりあることが多いと言えます。
目標スコア獲得のために大幅に英語力を向上させる必要がある方は、リスニングセクションの取り組みから始めることをお勧めします。
以下、Listening力アップへの取り組みから始めるべきと考える4つの理由です。
1.Speaking、WritingセクションのIntegratedタスクにはListeningが含まれている
Speaking 4問のうちの3問、Writing 2問のうちの1問はIntegratedタスクであり、問題の中で「聞いた」内容をまとめて説明することが求められます。よってListening力が十分に高くなく、問題で話されたことがあまり理解できないと Speaking、Writingでの回答が困難になります。Speaking、Writing対策のためにもListening力向上が求められます。
2.Listeningが苦手な人は多く、スコアアップに時間がかかりやすい
これまで英語学習を継続してきた人でも、自然なスピード・音声の英語を聞き、理解する機会をあまり持たなかった場合、Listeningのスコアを伸ばすのに苦労しやすいと言えます。
大学入試の英語や、TOEIC、英検ではよい結果が出ても、TOEFLではゆっくりと話してはいません。数分以上の自然な英語を聞くことが多くはなかった人は、難易度の高いTOEFL Listening問題を通しての学習に多くの時間を費やし、Listening力を向上させることが大切です。
3.Listening対策がReading対策の準備になる
Listeningのレクチャー問題とReading問題の内容は似ているものの、レクチャー問題は、表現や文構造、内容がReading問題と比べてずっと易しく理解しやすいため、レクチャー問題への取り組みが、Reading対策のよい準備になります。
またListening問題への取り組みを通して、アカデミックなトピックへの背景知識が身についてくると、Reading問題の内容がより理解しやすくなります。
4.日々の学習時間が多くない場合、セクションを絞って対策を行った方が成果を出しやすい
TOEFL iBTは4技能の試験なので、4セクションを同時並行で学習していくのがよいのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょう。私としては、4セクション並行しての取り組みは「毎日数時間以上、学習時間が取れる」方のみにお勧めします。
毎日が仕事や学校で忙しく、平日だと1-2時間しかTOEFL対策に費やせない方が、4セクションを少しずつ学習すると、それぞれのセクションに費やす時間が短く、中途半端になりやすいと言えます。勉強時間が限られているなら、特にTOEFL対策を開始したばかりの時期は1-2セクションの対策に絞って、その1-2セクションでスコアアップの成果が出てから、他のセクションの対策に手を出すことをお勧めします。
「ListeningよりもReadingの方が苦手」という人でもListening対策から始めた方がいい?
このような場合、状況によります。Listeningはすでに目標スコア近くのスコアが取れているが、Readingは大幅スコアアップが必要という状況なら、Reading対策から始めるのがいいでしょう。しかし、Listeningも大幅アップが求められる場合は、Listening対策から始めた方がいいかもしれません。
例えば、80以上獲得を目指している人が、本試験や公式模試で
R 10, L 16, S 12, W 14, Total 52
というスコアだった場合、「まずは苦手なReadingから対策を始めよう」と考えがちですが、このくらいのReadingスコアの人にとってReading問題は非常に難しく、Readingから始めても十分に理解できないことが多いので、まずは表現、文構造・文法、内容がより易しいListening問題に取り組み、実力を高めてからReading対策に移るとReading問題が分かりやすくなります。
自分の実力と目標スコアの差を確認することが大切
Listening対策を開始してからでいいのですが、公式模試や本試験の受験を通して、TOEFLにおける自分の実力と目標スコアまでの差を確認した上で、目標スコア獲得ための何をすべきか、どのくらいの期間がかかりそうか、どのセクションの対策を優先すべきかなどを判断することは、有効な対策を行うために非常に重要なことです。
» TOEFL公式模試を活用し、目標スコア獲得に役立てましょう!
現在の実力(スコア)からどのようにして目標スコアを獲得したらよいか分からないという方は、お気軽にご相談ください。コース受講が前提になりますが、メール(info@tofure.com)で状況をお伝えいただければアドバイスをします。
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