「現在TOEIC 500くらい。TOEFL 100以上を獲得し、2年後のMBA留学を目指す。」に対して受講生の方からご意見をいただきました(1)
先日の投稿しました
現在TOEIC 500くらい。TOEFL 100以上を獲得し、2年後のMBA留学を目指す。(2013年7月21日)
というブログ記事に対して、MBAプログラムに合格されたウェブトフル受講生のHさんから、昨日、貴重な体験談とご意見ををいただきました。
Hさんは、私とは異なり「TOEICからではなく、TOEFLから始めるべき」というご意見です。
今回の投稿ではHさんからいただいたメールを個人情報の部分を匿名にして、そのまま掲載させていただきます。
次回の投稿では、大幅なスコアアップを達成されたHさんの過去のスコアや取り組み時間等を紹介させていただきます。
その次の投稿で、Hさんのご意見、ケースに対する私の考えを書くことにします。
Hさん、メール文面の紹介及び、過去のスコア等の情報提供に快諾いただき、ありがとうございます。
心より感謝申し上げます。
以下、Hさんからいただいたメールです。
最終的にTOEFLでの高得点と合格を勝ち取った方のご意見として、参考になる部分は多いはずです。
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昨年、Web TOEFL Listening を受講させて頂いておりましたHと申します。
本日、『現在TOEIC500くらい。TOEFL100以上を獲得し、2年後の留学を目指す』の記事を拝見し、まさしく私と同じ境遇からMBAに挑戦される方がいることを知り、深く共感させて頂いたためご連絡させて頂きました。
私は大学時代のTOEICベスト470、まさしくAさんのように大学卒業後は全く英語を勉強をしていない状況からMBA受験を開始(2010年9月)いたしました(当時、AGOSで受けたTOEFL模試の結果は35でした)。
その後、2011年11月にTOEFL101を、2012年12月にGMATで640(V27 / M50)を取得し、今年の秋から〇〇に進学いたします。
先生がブログ内でおっしゃられている
忙しく働きながらも、毎日、早朝や仕事から帰宅後にTOEFL対策に2時間。
週末は1日7-8時間。
これまで人生を楽しむために使っていた時間は大幅に削られる...
これを2年続ける大変さを!
の部分はまさしく私が経験してきた事ですので、それがどれだけ辛く苦しい事かわかります。何度受験をやめようと思ったか、何度涙を流したか分からないほどに精神的にも追いつめられながらの挑戦でした。特に私は遠方に住んでいたため、予備校や毎週のTOEFL受験のために毎週末東京に行っておりましたから、それも苦しさに拍車をかけたかもしれませんが。
前置きが長くなってしまい申し訳ございませんが、今回ご連絡させて頂いた理由は先生がブログの中で仰っている『まずはTOEICの勉強から』という点にあまり釈然としないからです。
私が考える自身の成功要因の一つは(私は最初はAGOSに通学していたのですが)そこで徹底的に『テストテクニックではない本当の英語力をつけるための学習法』を学ぶことができたからだと思っています。TOEIC500と言えばMBA受験生のレベルを基準に考え、かつ誤解を恐れずに言うのであれば英語力は0に等しいです。そしてTOEFLは大学受験やTOEIC対策の延長線でどうこうできるテストではないですから、受験者はまず『(TOEFLを視野に入れるのであれば)どのように勉強するのか?』といった点から理解していく必要があるのではないかと思っております。
加えて、TOEICの対策本を書店で見ると消費者の目をひくキャッチコピー合戦になっていたり、中身は『TOEICで高得点をとるために必要なTOEIC用のテクニック』を中心に解説しているものが多く、それがTOEFLレベルの問題を解くための下地作りになるのかと問われれば正直そうではないのかと思ってしまいます。
やはり最終的にTOEFLを目指すのであればTOEFL用の勉強から始めたほうがよいのではないでしょうか?私は先生の講座はListeningしか受講しておりませんが、その中でも解説がありましたListening力そのものをつけるためのトレーニング(リピーティング、シャドーイング etc)をまずは学び、徹底的に、かつ焦らず地道にそのトレーニングをこなしていくことで英語力を上げることが重要だと思っております。TOEFLを教えていらっしゃる先生方はTOEFLは小手先のテクニックだけでクリア出来るテストではなく、英語力のベースがあってこそのTOEFL解答力だという共通認識があるように感じますが、TOEICの本からはそれを感じません。
TOEIC500かつ、これからMBA受験を始めるという方にその判断は難しいでしょうから、英語力そのものを上げる事に想いを持っているTOEFL講師の授業を受けることが結果的に近道になるのではいかと思っております。加えて先生のWeb TOEFLで使用されているDeltaは難易度も高くはなく、導入にも向いている教材だと思います。Web TOEFLの受講をいきなり勧めてしまってもよいのではないでしょうか?
TOEFLレベルの問題を見て勉強を断念するのであればいつか必ずどこかで折れます。そしてTOEFLを勉強していれば、MBA受験をやめたとしてもTOEICには簡単に移行できます。私自身、MBA受験開始後10ヶ月の2011年6月に試しにTOEICを受けてみましたが、TOEIC用の勉強は公式問題集を解いただけで470から865にスコアアップしていました(当時のTOEFLは90を超え始めた頃です)。
長文になってしまい、申し訳ございません。先生のおっしゃっていることと異なりますのでブログへのコメントは差し控えました。
Aさんのようなケースで受験をはじめ、2年後に米国MBAの合格をつかみ取った人間の先生のブログに対する感想程度でお考えいただければ幸いでございます。
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