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102点獲得のご報告をいただきました! その2

前回の投稿

102点獲得のご報告をいただきました! その1(2014年2月6日)

では、Iさんによる詳細なTOEFL対策のご報告を紹介しましたが、今回はご報告に対する私のコメントになります。

 

以下、Iさんが受講されたコース(すべて2013年に受講開始)です。

Listening Delta 18 Dayコース(6月初から)
Reading Delta 18 Dayコース(6月半ばから)
InDependent Writing 4 Dayコース(8月初から)
Listening Official Guide 8 Day演習コース(8月初から)
Reading Official Guide 8 Day演習コース(8月初から)
InTegrated Writing 4 Dayコース(9月半ばから)
InTegrated Writing添削コース Set 1(10月半ばから)
Speaking 10 Dayコース Task 3 & 5(10月半ばから)
InDependent Writing添削コース Set 1(10月半ばから)
InDependent Writing添削コース Set 2(11月初から)

 

IさんはTOEIC 910点からTOEFL対策を開始されました。
TOEFLでは70前後の実力からのスタートと判断できます。
(初回のSpeaking 10は、テスト形式に面食らって実力を発揮できなかったのでしょう。2回めの試験ではSpeaking 17が取れていますので、最初から70点近くが取れる実力があった分かります。)

TOEICで910点取れた人のスタートしては低めのTOEFLスコアではありますが、特に珍しいわけではありません。

最終的に、Iさんは R 28, L 24, S 20, W 30 でトータル102を獲得されました。

Iさんのそれぞれのセクションスコアに対しての私の見方をお伝えします。

 

Reading

Iさんは最新の4回の試験では28-29と高得点で安定しています。
これがIさんのTOEFL対策が長期化しなかった大きな要因です。

Reading 28は90%くらいの正解率(4, 5問間違いくらい)。

28と高得点でも実は数問も不正解だったと言えます。

それに対して、Listening 28は2問間違いくらい。
正解率にすると94%ほどになります。
Listeningセクションは1問間違うたびに1点失うような感じなので、問題に対する得意・不得意や当日の集中の度合いでスコアが上下しやすい。

逆にReadingは、Listeningと比べれば全体の問題数が多いものの、多く間違っても高得点が取れるセクションであるため、実力が高ければ高得点で安定しやすいと言えます。

100以上を狙いながらも、TOEFL対策が長期化してしまうタイプの 1つが

Readingで1度か2度27-28が取れたものの、その後、Readingは23-26くらいがほとんど。
でもReadingは27-28が取れるものではと期待して、あまり対策を行っていない。
かと言って、Listening、Speaking、Writingで稼げるほどではない。

100以上を獲得するためにReadingは28あれば十分と言えます。
ただ上述のようにR 28は数問間違ってもでるスコアなので、23-25くらいが取れる人だと、問題に恵まれば獲得できることもあり得ます。
しかしそこでの28に慢心し、その後、R27-28以上が安定して出るようになるまでの対策を怠ると、結局「Readingは4-5回に1回は27-28が取れる」という感じになってしまいます。

「実力でReading 28が取れたわけではない」ということではありません。
マグレや運だけでReading 28は取れません。
しかし「たまに28が取れる」のと「安定して28が取れる」の差は大きいのです。
(野球でも「たまに3割以上打てる」のと「年間を通して3割打てる」では、年俸に大きな差が出ますよね。)

ということで、Iさんが100以上を獲得した要因の1つは、Readingで28-29という高得点を安定して獲得できるようになったこと。
特にIさんのようにもともとListeningが苦手という方は、Readingを頼れるスコアにしておきたいところです。

 

Listening

Iさんは「10点からのスタートでしたので、22点を目標スコア」とされましたが、Listening 22の実力では100以上の獲得は極めて難しいと言えます。
最終的にIさんはL 24で102を達成されたので、Lが22だったとしても100になっていました。
しかしこの時はWが30だったので、Wでの運に助けられたと言えます。
(ただ、Sは20とその前2回の試験の22, 23よりも下がってはいますが)

Iさんは

「メモをとりすぎていたことも伸び悩みの原因かもしれません。24点と26点はたまたまだと思います。」

とおっしゃっていますが

メモ取りによって理解が低下するのであれば、メモは減らすまたは控えた方がいいでしょう。

 

103獲得のご報告とListeningのメモ取りについて少し(2011年3月7日)


24や26が取れたのは、その時の問題が自分に向いているものであったという側面もあるかと思いますが、SやWで高得点が取れるくらいのListening力は身についていることは分かります。
IさんのスタートはListening10点台前半。
半年後のスコアは+10くらいですからアップのペースとしてはかなり順調であったと言えます。

 

Speaking

100以上のスコアを獲得するには、Speakingは20(3が4つと2が2つ)以上が欲しいところです。
Iさんのスコアは最後の3回は20より低くくなっていません。
3が高い確率で狙えるだけの実力が身についたのが勝因と言えます。

Iさんは

「本番で少しテンションを上げて声を大きくし、トーンを上げたところ、次のテストでは22点、その次で23点になりました。私のように声が小さかったり、低かったり、ボソボソしゃべっている受験者は多いので、対策をしているのにも関わらず10点後半で停滞している方は、本番での話し方を見直してみると改善するかもしれません。」

「少しテンションを挙げて声を大きく」したのがスコアアップのつながったのかは分かりませんが

相手に伝わりやすいように、そして自信があるように話すことは極めて大切です。

発話に関してはSpeakingコース担当の五十峰先生が過去にどのように話すべきか書いています。是非、以下をご覧ください。

 

Independent Speaking ワンランク上のspeakingを目指して(2)(2011年3月29日)


Writing

Iさんは10月以降は24点以上のスコアしか取ったことがありません。
100以上獲得するには、Writingは25(4平均)以上がほしいところ。

IさんはIndependent Writingのエッセイ添削において

「30分で書いて提出するよりは、自分でしっかり時間を書けて400-450字程度のエッセイを作成し、校正してもらったものをある程度暗記しました。」

という戦略を取りました。

「本試験と同じ30分の制限時間で書き、自分は何点取るくらいの実力があるのか確かめたい」

というのもありですが、30分で書いた後、是非、自分で文法・表現ミスをチェックしてください。

もちろん、制限時間内の30分以内に文法・表現ミスのチェックができていれば一番いいのですが、ミス確認の時間が十分に取れなかった時には、制限時間後にでも取り組みましょう。

そうすれば自分でミスを探せるようになりますし、添削で指摘されたミスは自分では気がつくことができなかったもののみになります。

エッセイ添削では必ずしも制限時間を30分としたものを提出する必要はありません。


リスコア

Iさんはリスコアの手続きがうまく行きませんでしたが、このようなケースは頻繁に起こることではありません。
リスコアは早ければ、2週間くらいで新たなスコアがでます。

もしスコアが変われば、無料になります。
つまりスコアが変わらなかったときのみ、リスコアの費用が発生します。

リスコアに限らずTOEFL試験において何かしらのトラブルが発生した場合は、以下の問い合わせ先に連絡しましょう。

 

TOEFL試験問い合わせ先


Iさんは7ヶ月もの間に1100時間近くTOEFL対策に費やしました。
1ヶ月あたりにすると150時間くらい。
つまり1日平均およそ5時間取り組まれたことになります。

100点以上を目標とする、60点台のスコアの方からご相談いただいた場合、通常、私は「1年以上かかる可能性が高い」という回答をします。
IさんはTOEFL対策スタートの時点で、TOEICで910点を取ったことがあるくらいの高い英語力を持っていましたが、そのような方でも100以上取るまで、1日平均5時間近くを学習に費やしながら7ヶ月ほどかかりました。

スタートが58、7ヶ月後に102

という情報がひとり歩きすると「半年くらいで60→100と40アップ」できるものと思ってしまう方も出てくることになります。

しかし、今回Iさんからいただいた詳細な取り組みのご報告を読んでいただければ、その快挙の背景にどれだけの努力があったか理解できるはず。

Iさんは学習時間を増やすために以下を実行されました。

「フルで仕事をやりながらでは不可能と感じたため、会社の上席に事情を把握してもらった上で、早く帰らせてもらう、業務中も時間があるときは学習する、等の相当の配慮を頂き、学習時間を確保しました。」

もちろん、誰もがこのような配慮をもらえるわけではありませんが、もともと学習時間がそれなりにかかる、学習時間を確保できない場合は留学ができなくなる、志望校を変えなければならなくなると認識していれば、日常において行っている様々なことをやめたり、時間を減らすことにつながるはず。

それは決して楽ではありませんが、留学を実現された時には、価値ある選択だったと実感することになります。

Iさんからのご報告を刺激と励みにして、TOEFLへの取り組みにつなげてください。

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