105点以上を獲得するためのスコア戦略
最近、TOEFL iBTで105以上を目標とする方々からお申し込みを多くいただきましたので、105以上を獲得するためのスコア戦略について書くことにします。
(過去に書いたことを「105点以上」という視点でまとめ直すだけの内容になりますが)
現在のスコアが95点未満の方が105以上のスコアを目指す場合、まずは100以上獲得を意識しましょう。
100以上を目指す場合、それぞれのセクションでは以下を目標とすることをお勧めします。
R 27-28
L 26-27
S 20-22
W 24-25
Reading、Listeningで求められる目標スコアに対する正解率などは、以下から確認してください。
TOEFL Practice Online (TPO) 23 Reading & Listening スコア換算分析結果 その2(2015年10月29日)
100以上のスコアを狙う際にまず決めなければならないのがSpeakingの目標スコア。
Speakingは24以上が獲得しにくいからです。
Speaking 24以上の獲得が難しい理由と現実的なSpeaking目標スコア その1(2014年11月3日)
Speakingが比較的得意か、そうでないかによって、Sの目標を定めます。
(目標とするスコアに大きな差がある訳ではありませんが)
続いて、Writing。
ここは評価点4平均の25を狙いたいところ。
そしてトータル100に足りない部分をRLで埋めます。
結果、RL合計で53や55など、50を超えるスコアが目標として定まります。
105以上が目標となると、当然ながら100以上と比べ、+5をどこかで稼ぐ必要があります。
R 28-29
L 27-28
S 22-23
W 25-28
Speakingでは、23点(6つのタスクすべてで評価点3)を狙います。
そしてどこか1つのタスクで失敗しても22点に留めたいところ。
2つのタスクで2点を取ると20点になり、ダウンの幅が大きくなります。
Writingは安定して25点以上が取れる実力(評価はいつもGood)を備えなければなりません。
その上で評価点5獲得を目指し、27点以上を狙います。
Reading、Listeningは合計55-57あたりが目標と、100以上に到達した後も更にRLの実力向上に励むことになりますが、105以上到達にはRLよりもSWでの実力アップが目標スコア獲得のカギになります。
最後に109-110以上が目標の場合、以下のスコアを狙います。
R 28-30
L 28-29
S 24-26
W 28-30
Speakingの目標は24-26。
Sで24点以上のスコアを獲得するには、最低1つのタスクで評価点4が取れなければなりません(残りは皆3)。
2つのタスクで評価点4の26が取れるとかなり有利になりますが、110前後のスコアを獲得された方の多くはSは24どまりだったりします。
(Speakingには25点がない) 追記:2018年9月以降、Speakingで25が出るようになりました。
目標スコアが高くなるほど1点の重みが大きくなるため、S 23だと109以上の獲得は難しくはなります。
例えば110ならR 29, L 28, S 23, W 30などと、どこかのセクションでで30点満点が取れるくらいでないと到達しません。
しかしSで26が獲得できるほどSpeaking力が高くても、RLWいずれも満点近くが狙えるだけの実力を備えることが求められます。
TOEFLはスコアが上がれば上がるほど、更なるアップが困難になります。
90点からの+5よりも、100点からの+5 達成の方がずっと難しいのです。
105以上は英語圏のトップ中のトップの大学院・大学で求められるスコア。
英語を母語とする極めて優秀な人たちと肩を並べて学び合う環境で活躍するだけの英語力が期待される訳であり、そう簡単に獲得できるスコアではありません。
しかしその世界に行きたいのであれば、やるしかありません。
TOEFLは簡単にスコアが上がっていく試験ではありませんが、セクション別での目標スコアを定め、それぞれセクションで実力を着実に向上させる取り組みを継続していけば、必ず目標に到達します。
今日の一日、明日の一日、やるべきことをやりましょう。
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