【改訂版】TOEFL iBTあるある その2「Listening 20点くらい。聞き取れないし、スピードにも追いつかないし、知らない単語がいくつもある。どうしたらいい?」
以下、過去に書いた記事を改訂してまとめたものです。
TOEFL iBT試験受験、TOEFL iBT試験準備において「よくあること」または「よくあることではありながら多くの方が気づいていないこと」について書く「TOEFL iBTあるある」、今回はその2です。
» TOEFL iBTあるある その1「スコアが期待したほど上がらない!」
受講生の方からよくいただくご相談に
「Listeningスコアが20点くらいなのだが、音声が聞き取れないところがよくあるし、スピードに追いつけないときも。また知らない表現が使われて理解できないことも。何をどうしたらよいか。」
というものがあります。
TOEFL対策を行っていていてListeningスコアが22点以下の方なら同様の感想を持たれることがあるはず。
ではそのような方が、100点以上獲得のためにListening 27を狙うには何を改善すべきか。答えは …
音声認識力、英文処理速度、単語力、文法力、背景知識、解答力
すべてを向上させる必要があります。
大切なのは「何かひとつ問題があって、そこに気をつければ解決する訳ではない」ということ。
即効性のある簡単な解決方法はありません。もちろん問題音声を聞く際に、話の聞き取りポイントや選択肢の分析方法を意識することは大切であり、それによって2-3点向上できる可能性があります。ですが、そもそもそれなりに聞き取れていないと聞き取りポイントを確認しながら聞くことができません。
ひとつひとつの問題において「聞き取れなかった箇所を聞き取れるようにする」「理解できなかった箇所を理解できるようにする」作業を通して、音声認識力、英文処理速度、単語力、文法力、背景知識、解答力が少しずつ向上していきます。
25以上のスコアが毎回取れるほどListening力の高い方なら、ポイントを絞った学習法が有効な場合もあり得ます。しかし22点以下のスコアを取ることがある方は、簡単な解決方法があると考えてはいけません。
目の前に問題を着実に消化吸収していく取り組みの先にListeningでの大幅なスコアアップがあると考えてください。
ちなみにListening 22くらいの方から
「以前はあまり分からないという気がしなかったのだが、スコアが上がってきたら話がより理解できなくなった気がする」
というご相談をいただくことがありますが、これはより聞き取れる、より理解できるようになったからこそ、聞き取れない、理解できないところに目が届くようになったから。
例えば Listening 22の場合、正解率は67-76%あたり。
正解率だけで判断すれば24-33%くらい分かっていないということ。もちろんそんなに単純に計算できないものの、Listening 22くらいが目標なら分からないところがある程度あっても大丈夫と言えます。
ところがListening 27あたりが目標となると90%くらいの正解率が求めれるため、話のほとんどを理解できていなければなりません。
Listeningにおいてあなたが何点を目標とするかによって、どのレベルまで理解できればよいかが変わります。目標スコアが80でListeningは22で十分という場合、「聞き取れない」「理解できない」ところがいくらかあってもそのことを嘆く必要はありません。
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