【再掲】TOEFL Listening: 内容を理解できているはずなのに間違ってしまう
以下、過去の記事を再掲載したものです。
Listening問題を解く際、話の内容をほとんど覚えていると思われるのに、設問では自信を持って解答できなかったり、不正解の選択肢を選んでしまうことがある。話の内容をメモしているにもかかわらず。
先日、受講生の方からこのような内容のご相談をいただきました。
(文言はいただいたものをかなり変えています)
同様の悩みはListeningスコアが高い方でも持つことがあります。
また、似たようなことはReadingでも起こりえます。
「パッセージ内容を理解しているつもりなのに、設問では正解できないことが多い。」
これは
「覚えている」「分かっている」と思っていても、実際には十分に理解できていない
のが理由になります。
「メモを取っているが、不正解を選んでしまう」のも聞き取れたものをメモしているだけで、理解できていないところがあるからです。
身に覚えがある方は、TOEFL Reading、Listening対策は必ず問題集への取り組みを通して行っていきましょう。
アカデミックな英文を読んだり、聞いたりしているだけでは自分では理解できていると思っていても、実際には細かなところが把握できていない恐れがあるので。
「分かっていると思うのに、問題は不正解になる」のは、細部が理解できていないためであり、このような傾向がある方は、設問があるものに取り組まないと自分の弱点を確認できないままになってしまいます。
TOEFL Reading、Listening問題の設問は、内容理解の確認が目的。
つまり
「内容は分かっているのに、設問に間違う」というのは勘違いであり、不正解の選択肢を選んでしまうのは内容理解が不十分であることを示しています。
しかしそのような状況にあるからといって嘆く必要はありません。
その間違った設問に自分の弱点が潜んでいる訳で、十分に理解できていなかったところを理解できるようにしていけば必ず実力は向上し、スコアはアップします。
問題の正解をチェックする際に、
なぜ不正解の選択肢を選んでしまったのか
どの表現の意味理解ができなかったのか
聞き取れなかった表現はどれか
スピードに追いつかず理解が不十分になってしまったところはどこか
などを確認し
表現を覚える
聞き取れなかった表現の音声に慣れる
表現を素早く理解できるようにする
論理関係を押さえる
解法を身につける
ようにしましょう。
コメント
はじめまして。MHと申します。
いつもこのブログにはお世話になっております。
この記事とは無関係なリスコアに関する質問なのですがよろしいでしょうか?
スコアの結果がspeaking 19点、writing 23点でトータル99点でした。
前回なにも対策をせず形式も知らずに受けたときがspeaking 19点、writing 22点だったので、自分なりに対策をして前回よりはるかにできたのに1点しか上がっていないことが信じられずリスコアを考えています。
もしリスコアでどんなに点数が下がってしまってもBest Scoreは98点とあまり変わらない一方、100点を取れると留学できる大学の幅が広がるのでリスコアしてもよいかなと考えています。
このような場合先生はリスコアを勧めるでしょうか?
また、speakingとwritingではspeakingの方がリスコアにより変動しやすいと見たことがあるのですがそれぞれのセクションでどれくらいの確率で変動するものでしょうか?
やはり80ドルは高いので場合によってはspeakingのみのリスコア申請を考えています。
ご意見をいただければ幸いです。
MHさん
Writingの方はリスコアでスコアが変わることはほとんどないので、リスコアをするならSpeakingをお勧めします。
「確率」は分かりません。過去に多くの受講生からご報告いただき、また一部をブログに掲載していますが、統計をとってはいないので。
ただ私の感覚ではリスコアでSpeakingが変わる可能性は15-20%くらい。決して高くはありません。
(Writingは10%を切る感じです。)
またSpeakingは1年前まで6問だったのが今は4問なので、スコアの見直しで変わる可能性は15-20%よりも低くなったであろうと推測します。
Katsurayama
katsurayamaさん
分かりやすいご回答ありがとうございます。
speakingのみのリスコア申請をしてみようと思います。
あまりTOEFLの情報が少ない中、貴重な情報で助かります。
ありがとうございました。