TOEFL iBT OG 5th Editionでの変更点詳細 その7
TOEFL iBT OG 5th Editionでの変更点詳細 その6(2017年2月23日)
の続きです。今回は TOEFL iBT Official Guide 5th Editionの
5.Writing Section (pp. 195-220)
での変更点について。まず先に取り上げたいのが
TOEFL iBT OG 5th Editionでの変更点 速報版!(2017年12月14日)
でお伝えした
・Independent Writingの「Topic List」、問題サンプル数が185から40へ。
(この変更はトータルのページ数を減らすため?Topic List掲載ページ数が15ページから4ページに減少)
ここは大きな変更点です。
4th Editionまでは掲載されていた185ものTopic Listがなぜ5thになって40と大幅に削減されたのか?
5thになり、更に本試験1セット(116ページ)分の問題が追加されたので、全体のページ数が多すぎないよう、削れるところは削りたかったのではと推測します。
(1冊が 3.4ポンド ≒ 1.5キロもありますし)
ここで皆さんが気になるのは「では185のうちのどのようなトピックが削除されたのか?どのようなトピックが5thに残ったのか?」ですよね。
実は、面白い発見がありました! 確認したところ
185のトピックのうち165が削除され、新たに20が追加されていました!
40へと減らすために、単純に145を削除したのだろうと思っていたところ、そうではなかったのです。
ではもとの185のうちの残された20とはどのような問題なのか?
残された20と削られた165に関して、何を選択の基準としたか、はっきりとした狙いは分かりませんでした。
もちろん何かしらの意図をもって選んだはずのなのでしょうが、残された20問と削られた165の傾向において大きな違いはありませんでした。
見方を変えれば、185問内の様々な問題タイプがそのまま反映されるようにしたのかもしれません。
ちなみに、残された20問のうち7問(つまり35%)が
Do you agree or disagree with the following statement?
Do you agree or disagree with this statement?
というAgree/Disagreeの形式の問題でした。
このAgree/DisagreeはTOEFLのIndependent Writingで最も多く出題される形式ですが、35%は実際の試験での頻度よりもかなり低いと言えます。
(ちなみに185のうち明確にAgree/Disagreeになっているのは50問、27%でした。しかし、実質内容的にAgree/Disgreeのカテゴリーに入れてもよいと思えるものも含めると全体で79問、42.7%。)
ところが、新たに追加された20問では、15問(75%)がAgree/Disagreeの形式になっていました。
よって新旧のトピックを合わせると全40問のうちの22問(55%)がAgree/Disagreeの問題ということに。
さあ、ここで問題。
5th Editionになって新たに追加されたIndependent Writingのトピック20問。
この新たな20問は過去に本試験で出題されたものだと思いますか?
答えは「おそらくは」過去に本試験では出題されていない。
なぜそのようなことが分かるかというと、本試験受験の際に、受験者は問題に関する情報を公開しない誓約書を書かされるものの、どこかの誰かがネット上でその問題に対するエッセイを書いたりするからです。
つまり、新たに追加された20問が過去に本試験で出題されたのであれば、問題表現を検索すればヒットする確率が高いのですが、1問たりとも検索に引っかかりませんでした。
ということで、新たに追加された20問は過去に本試験で出題されたものではないと推測されます。
また4th Edition以前にOfficial Guideに取り上げられていた185問もそこから出題されたという話は聞いたことがありません(確か)。
結論:Official Guide 5th Editionに掲載されているIndependent Writing Topic Listの40問に対して準備をしても、その問題がそのまま本試験で出題される可能性は極めて低いと思われる。
(これは 4th以前の185題に対しても同じことが言えます。)
このWritingセクションでの変更点に関しては、次回の「その8」でもう少し続けます。
コメント