Independent Writingエッセイのネタ(理由・事例)が思いつかない
ウェブトフルのWritingコースの受講生の方から以下のような内容のご相談をいただきました。
(いただいた文面の表現、内容を少し変えています)
Independent Writingで理由・事例がなかなか思いつかず苦労している。
1本のエッセイを書くのに1時間以上かかることも。
本試験においても開始から10分ほどでやっと問題トピックへの自分のスタンスに対する理由が決まるときもある。
コースで提供されるサンプルエッセイを覚えたほうがいいのか。
ここまでではなくても理由や事例を思いつくのに苦労したことは、多かれ少なかれあるのではないでしょうか。
ではどうすれば、問題トピックへの自分のスタンスに対するよい理由や事例が思いつくようになるのか?
TOEFLのIndependent Writingで出題される様々な問題トピックに対して、簡単に対応できる方法はありません。
中には、いくつかのサンプルエッセイを丸暗記し、出題された問題にこじつけて書けば、高得点が狙えるようになるのではと思われる方がいらっしゃるかもしれません。
サンプルエッセイを丸暗記できるなら、それ自体はWriting力向上によいことです。
エッセイをまるまる覚えることにより、表現力、論理展開、回答のパターンなどを学ぶことができるので。
しかし覚えたものがそのまま、本試験でのIndependent Writingの問題トピックに対して、実際に使える可能性は高くはありません。
このあたりのことは以前に詳しく書きましたので、以下を一読ください。
Independent Writingにおいて丸暗記したエッセイをこじつけて書くのは有効か(2016年10月2日)
では、どのように対策するのが効果的か。
私からのお勧めは2つ。
ひとつは、TOFELで出題されるかもしれない問題トピックに対して、多くのエッセイを書き、添削を受け、理由・事例に対する考え方に磨きをかけていくこと。
自分ではよい理由、よい事例と思っても、採点官は同様の評価をしてくれないことがあります。
自分の考え方がTOEFLの採点官にとって有効かは、TOEFLの採点方式に通じていて、かつ論理的判断能力の高い添削者に修正、コメントしてもらうことによって判断が可能です。
またエッセイを多く書いていけば、1本あたりにかかる時間は少しずつ短くなっていきます。
もうひとつは、Independent Writingで出題されるかもしれない問題トピック多数に対して、理由・事例を考えておくこと。
最初はひとつの問題に対する理由・事例を2つ(ボディパラグラフが2つの場合)思いつくのに10分やそれ以上かかるかもしれません。
しかし、多くの問題に対してこの作業をこなしていくとネタが蓄積され、理由・事例決定までの時間が短縮されていきます。
1時間あれば5-6題の問題トピックに対する理由・事例が思いつくはず。
もちろん、そこで考えた理由・事例には満足できないものもあるでしょう。
そのような及第点をあげられない理由・事例に対しては、どのように改善したら良いかを、歩いているとき、お風呂に入っているときなどに考え、よいアイディアを蓄積していきましょう。
そのような作業を1週間-10日も行えば、数十の問題に対して準備ができた状態に。
そのくらい行えば、自分の中で慣れを感じるようになります。
では、どの問題に対して理由・事例のネタ出し作業を行っていくべきか。
先日以下の記事で書きましたが、Official Guideに掲載されているIndependent Writingの問題トピックにはTOEFL試験のエッセンスは含まれているものの、そこの問題がそのまま本試験に出題される可能性は極めて低いと判断します。
TOEFL iBT OG 5th Editionでの変更点詳細 その7(2017年3月5日)
市販の問題集に問題リストがあれば、それを活用してもいいでしょう。
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