リスコアで3点アップ、100到達のご報告
以前コメント欄にKENさんからトータル97のスコアに対するリスコアによるスコアアップの可能性に関してアドバイスをさせていただきました。
そして先日、KENさんからリスコアによって97→100の3点アップの結果のご報告をいただきました。
(KENさん、わざわざ報告いただき有難うございます。そして103獲得おめでとうございます!)
——————————————————————————————————————
葛山先生
リスコアの結果が出ましたのでお知らせします。
結果はSpeakingが17から20になり、Writingは変わらず25となり合計3点upし、目標としていた100点を獲得する事ができました。
以下詳細です。
S 20 [Task 1&2: F, Task 3&5: F, Task 4&6: F]
L = Limited (1.5-2.0), F = Fair (2.5-3.0), Good (3.5-4.0)
W 25 [Integrated: G, Independent: F]
F = Fair (2.5-3.5), G = Good (4.0-5.0)
なお、リスコアの結果が判明する前に11月22日受験にて103を獲得する事ができました。リスコアの結果は予想外のS3点upでしたが、アドバイスを頂き、とても助かりました。どうもありがとうございました。
——————————————————————————————————————
このブログ以外に、メールでWeb TOEFL受講生の方からリスコアに関するご相談を受けていますが、必ずしも皆が上がるわけではありません。
しかし、リスコアによって、97→100に変わったというケースは非常に貴重であり、参考になる方も多いかと思います。
RescoreしたKENさんのスコア
11/14 R:26 L:29 S:17 W: 25 Total:97
S 17 [Task 1&2: L, Task 3&5: F, Task 4&6: L]
L = Limited (1.5-2.0), F = Fair (2.5-3.0), Good (3.5-4.0)
W 25 [Integrated: G, Independent: F]
F = Fair (2.5-3.5), G = Good (4.0-5.0)
に対する私のアドバイスは、
Writingの25は最近6回での最高スコアであり、スコアが下がる可能性の方が大きいと思われるので、Wのリスコアはやめた方がいいのでは。
Speakingの17は最近6回での最低スコアであり、スコアが下がる可能性は低い。しかし、アップしても+2の可能性は低い。
でした。しかし結果は、
Writingは変わらず
Speakingは予想を超える+3!
Speaking 17から20へのアップは
17 [6つのタスクのうち、3が1つで、2が5つ]
(Task 3か5のcampus situationsで1つ3が取れている)
から
20 [6つのタスクのうち、3が4つで2が2つ]
と3つのタスクでのスコアアップを意味します。
Speakingは1人の採点官がそれぞれのタスクに対してスコアをつけます。
(WritingはIntegrated、Independentそれぞれに対して2人が採点します)
よって、採点官次第でスコアが大きく変わることもあり得ます。
3つのタスクでのアップは、予測を超えたものでしたが、Speaking試験の仕組みを考えると「あり得ないこと」ではありません。
過去にもリスコアで3点アップのご報告をいただいています。
しかし、その時は2つのタスクでスコアアップしての+3でしたが。
自分のSpeakingのスコアに納得いかない場合は、Rescoringしてみてもいいかもしれません。
(SpeakingのだけのRescoreでも60ドルかかりますが)
リスコアに関して詳しくはこちら
Rescore [SpeakingとWritingのスコアに納得いかない場合] その1
Rescore [SpeakingとWritingのスコアに納得いかない場合] その2
コメント
はじめまして、クロスと申します。
2,3日前に2010年度TOEFL開催日を探していると、このHPをたまたま見つけて部分
的に読ませていただきました。まだまだ自分の知らない情報やアドバイスなどたくさ
んありとても参考になっています。
一方的で申し訳ありませんが、今回可能ならアドバイス(特にリスニング)を頂きたい為に投稿させていただきました。
現在大学院留学の為、toefl:80点を目標にして勉強しています。(GRE,GMAT必要なし)現在無職です。
toefl専用の勉強は去年の12月頃からです。
今まで受けたスコア
R6 L1 S9 W12 合計28(2008 10/18)
R11 L2 S11 W11 合計35(2009 2/22)
R19 L4 S9 W11 合計43(2009 5/9)
R19 L8 S13 W14 合計54(2009 6/21)
R14 L10 S15 W15 合計54(2009 9/20)
R16 L10 S17 W20 合計63(2009 11/1)
2009 12/12受験済み 結果待ち
目標スコア
R22 L21 S17 W20 合計80です。
一日の勉強スケジュール
◆午前中 2.5時間
・delta Six Practice Tests for the Ibt
ランダムにパッセージを6つ選んで、問題を解き、答え合わせ、パッセージ理解の為、
単語調べ、構文確認、後は毎日ストップウォッチを使いタイム計測、1分200wordsを目標、これを毎日続けています。6つ以外のパッセージは使用していません。アカデミックな文章を日本語に訳さず、頭から英語を英語のまま理解する為、新しいパッセージには手をつけず、同じものを使用しています。実際これでリーディングが楽になったと思います。
今年の3月くらいからで各パッセージは200回を超えています。
・1時間リスニング
ETS OG 2ndのpractice set1~5、
TOEFL TESTリスニング完全攻略―Computer‐Based Testing対応 語研 5パッセージ(22パッセージ中)(講義、ディスカッションのみ)
BBC Learning English 6minutes englishを週に一度1つダウンロード、
これらを毎日リスニングのみ(すべて意味理解、構文把握済み)
・TOEIC TEST文法完全攻略 明日香出版社
問題は解かず通読、読み終われば再度初めからの繰り返し
◆午後 4時間
・2時間リスニング
delta Six Practice Tests for the Ibt:test1,2の合計15パッセージ
delta Advanced Skill Practice for the Ibt:CD1を6パッセージくらい
どちらも意味理解、構文把握済み、余った時間でスクリプトを黙読(3つくらい)
・単語
TOEFLテスト英単語3800
1、rank2すべて,rank1(6page)(約30分)
2、rank3すべて(25分)
1と2を毎日交互に土日は付属音声を使用しリスニング。
すべてのrank、9割以上暗記済み。リーディングでは語彙問題は9割以上は正解だと思います。
・writingとspeaking(合わせて約30分)
delta Six Practice Tests for the Ibt:speaking task2とwriting task2をtest1から6、
合計12問を毎日順番に1つ選びます。
例えばtest1のS task2を選び、まずwriting 300wは書かずbodyのパラグラフを1つのみ書きます。なので10分くらいで130wから150w。次に同じ問題でspeaking、納得いく回答ができるまで時間を計って声だし。
12問ですが一通り終えてもこれもまた繰り返し最初から。自分はこれでspeaking task1,2、writing task2がとても楽になりました。2009 11/1と12/12の受験はwritingは330wくらい書け、見直しもできました。
writingとspeakingの勉強は今年の8月頃から勉強を開始しました。
・30分リーディング
特にtoefl用の内容ではなく市販のペーパーバックです。
ざっと意味を取る為に、知らない単語の意味は調べず速読。
◆夜 2時間
・ETS OG third:practice test2 P371~ リスニング6つすべて
これは始めて間もないのですが、問題を解いてスコアを確認すると17問正解で10点でした。
まさに自分の現在のリスニングのスコアでした。
意味の確認と構文把握し終え、現在1パッセージでリスニング→スクリプト見ながらリスニング→黙読→リスニングを1セットにしてすべて繰り返しています。
・delta Advanced Skill Practice for the Ibt
リーディングの問題演習 10問解いて答え合わせ、知らない単語を調べたりするのは一通り問題を解いてからする予定です。もちろん答え合わせのときなぜ間違えたのかは分析します。
以上が一日の内容です。これを今年の3月頃から継続中です。
本番の試験ではreadingは内容によりますが、ゆっくり読めば理解できる感じです。ただ一つの問題に時間をかけすぎてしまい、ラスト2問、3問が山勘のときが多いです。
listeningは会話は以前に比べかなり楽に聞けるようになりました。細かい箇所はまだまだ聞けません。講義、ディスカッションは断片的にですが意味が取れ、内容に関して知識があれば全体的に理解できます。ただやはり細かい箇所は理解できていまん。
質問を以下に書かせていただきます。
1、上記の勉強法に何か葛山先生から見て問題点や欠点はありますでしょうか?
2、リスニングは僕の様に少ない量ですが何回(恐らく何百回)と繰り返すほうがいいのか、
それともdelta Advanced Skillのようにたくさんの種類の問題を解き、弱点補強をし
たくさんの表現に体系的になれてしまう方がいいのでしょうか?後者は葛山先生が推奨している方法だと思います。僕はまだまだリスニングのインプット量(絶対量?)が少ないと思いますので、わかっている内容のものを繰り返すのも必要かと思っています。
3、2と重なるのですが、たくさんの種類の問題を解き、弱点補強をしたくさんの表現に
慣れてしまう方をこれから進めるなら、パッセージの内容をどれくらい理解して次のパッセージに進めばいいのでしょうか?完全に理解しようとすると恐らくかなり時間
がかかってしまうと思いますし、だからと言って不完全な状態で進めても数日経って
リスニングをすると完全に聞き取れない可能性もあります。勉強初期の頃は実は僕もたくさん聞くのがいいと思い完全に理解したつもりでも後日聴きなおしてみると意味があいまいだったりした経験がありましたので、以降同じパッセージを繰り返しリスニングしている理由でもあります。どれくらいを目安にパッセージを理解した、理解していないと判断するのでしょうか?
4、リスニングで21点を取れる人は本番のリスニング中どれくらいの内容を理解できるのでしょうか?
僕の想像ではほぼすべての内容を理解し、効果的なメモも取れ、しかし、理解できない箇所が少しはあるという感じでしょうか?
5、toeflのreading,listeningは特に問題演習より本番レベルの内容のものを読めて聞ければ得点できると聞いたので、あまり問題演習は重視していませんでした。まずは読める聞けるが先だと思っているのですが、いかがでしょうか?問題演習が必要なのはすでにかなり英語のレベルが高い人だと思っていて、自分にはまだ早いような気がします。
6、リスニングで得点するには何が必要なのでしょうか?抽象的すぎてすみません。
葛山先生のリスニングのコースを受講することも視野に入れています。もしかすると
僕の場合、リーディングも必要かもしれません。
もし以前に葛山先生に質問された方と質問が重なっているなら申し訳ございません。
質問攻めで申し訳ありませんが、真剣にtoefl目標スコア向けて取り組んでいますので
よろしくお願い致します。
では失礼致します。
クロス
クロスさん
ご質問・ご相談ありがとうございます。
回答が遅れたこと、お詫び申し上げます。
クロスさんの過去のスコアはこのブログの多くの読者の方に参考になります。
また、クロスさんの取り組みに刺激を受ける方もいらっしゃるでしょう。
ただ、いただいたご相談・ご質問は量が多いため、すべてに回答することはできません。
このブログは大勢のTOEFL学習者に有用な情報を提供するためのものであり、個人の学習の相談に詳細にお答えする場ではないことをご理解ください。
しかし、せっかくご相談いただきましたので、いくつか、私がお伝えしておきたいと考えるポイントに対して、回答いたします。
1.問題を200回以上取り組んでいることに対して。
個人差はありますが、あまりに多く繰り返し読んだり、聞いたりした場合、問題の表現1字1句をくみ取って理解するのではなく、すでに知っている内容、つまり記憶に基づいて理解するようになります。
例えば、新聞の社説1つを100回読むことイメージして下さい。
最初のころは1字1句から意味を理解しようとするでしょうか、繰り返しが10回目を超えるころには、1字1句を理解するのではなく、ポイントになる表現を大まかにななめ読みしながら、自分の理解を確認することになるはずです。
人間の脳は同じことを繰り返すと怠けるようになります。
しかし、例えばパッセージを音読した場合、表現を飛ばして読むことはできず、1字1句追うことになりますので、多くの回数に取り組むなら、音読など発話するアクテビティをお勧めします。
(特に、制限時間を設けて取り組む必要はありません。)
またアクティビティに緊張感を持たせることも大切です。
例えばそれなりの回数音読した後は、表現の最初だけを見て、1文のその後を何も見ずに言えるようにするなど負荷を高めていくことも有効です。
ただ、同じものを繰り返してばかりでは多くの表現に触れることができません。
もちろん単語本を通して単語力をアップさせることは有効ですが、覚えた単語に実際の英文の中で出会うと記憶がより定着します。
2.次の問題へと移るタイミング
ひとつひとつの問題を「表現が聞き取れ、意味が理解できる」「特につっかえずに文章の意味が理解できる」「目標とする回答ができる」状態になった後、次の問題へと移りましょう。
その状態にするのに時間がかかるようであれば、必要なだけ時間をかけましょう。
すべての問題に対して完璧にする必要はありませんが、「聞き取れない表現がいくつもある」「意味が理解できない箇所がいくつもある」「まとまった形になった回答ができない」のなら、基本的に、まだ次の問題へ移るべきではありません。
3.理解できている度合いに対する感覚に対して
クロスさんが「理解できている」度合いに比べ、獲得しているスコアが低いように思います。
このような方は、多くの問題演習を通して、自分の理解が足りなかったところ、理解できていたと勘違いしていたところを確認していくことが大切です。
Listeningで21を取る人の多くは、まだまだ聞き取れないところが多いと感じるような方々です。
4.今後の取り組みに関して
お勧めはウェブトフルのListeningコース、Readingコース両方の受講です。
まずはListeningコースから始め、Listeningコースが半分終了してから、Listeningと並行でReadingを勧めるか、Listeningが終了してからReadingを始めましょう。
コースで提示される学習法に従って、進めてください。
11月のスコアでは、トータル80を取るために必要なSpeaking、Writingのスコアが取れています。
後は、Reading、Listeningを合計45以上になるように努力するだけです。
無料体験で授業の一部を見ることができますので、ご覧になってご判断いただければと思います。
Katsurayama
葛山先生、
お忙しい時期に質問に回答していただきありがとうございます。
一度無料体験を試してみて受講を考えてみます。
クロスさん
クロスさんのこれまでの取り組みには頭が下がります。
ただ極端な方法は、ある一部の方には非常に有効であっても、その他大勢には効果が薄いものです。
多くの英語表現に触れる(多くの問題に取り組む)こと。
ひとつひとつ問題を理解できるようにしていくこと。
を心がけて取り組んでください。
目標スコア80達成を応援しています。
Katsurayama