TOEFL Writing:Integrated Writing の評価基準 5点、4点、3点 の違い を説明します!
Writingセクションは5段階評価[5, 4, 3, 2, 1, 0]
(0もあるので厳密には6段階ですが、試験を受ける方がWritingの問題を放棄しない限り、0を取ることはないので無視します)
Writingスコアに対する評価点の大まかな目安は以下の通り。
(Integrated、Academic Discussionそれぞれに対して評価点をつける人間の採点官、AI[e-rater]4者の評価点の平均)
8点、評価点平均1くらい
14点、評価点平均2くらい
20点、評価点平均3くらい
25点、評価点平均4くらい
30点、評価点平均5
Writingでの目標スコアから獲得が求められる評価点が定まります。
(例:Writing セクションで25点が目標なら、Integrated、Academic Discussionともに評価点4獲得が必要になる)
皆さんが獲得を目指す評価点3、4、5はどのように異なるのか。今回は Integrated WritingのRubrics「評価基準」を確認します。
まずは評価点5と評価点4の違いから。
※ 評価基準内の文言は、ポイントを分かりやすく説明するためにかなり意訳しています。
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Integrated Writing
評価点 5
A response at this level successfully selects the important information from the lecture and coherently and accurately presents this information in relation to the relevant information presented in the reading. The response is well organized, and occasional language errors that are present do not result in inaccurate or imprecise presentation of content or connections.
評価点 4
A response at this level is generally good in selecting the important information from the lecture and in coherently and accurately presenting this information in relation to the relevant information in the reading, but it may have minor omission, inaccuracy, vagueness, or imprecision of some content from the lecture or in connection to points made in the reading. A response is also scored at this level if it has more frequent or noticeable minor language errors, as long as such usage and grammatical structures do not result in anything more than an occasional lapse of clarity or in the connection of ideas.
まあ、評価点5はイイコトしか書いてませんよね。
注目すべきは、赤字の「少しミスがあっても、ReadingとListeningの内容やそれらの関連は不正確でないなら」でしょうか。
完璧でなくても「間違った内容でなければ、ちょっとしたミス(occasional language errors)はあってもいいよ」ということ。
評価点5のsuccessfullyと比べ、評価点4ではgenerally goodとなっています。ただ、このあたりは受験者自身では判断が難しいところでしょう。
採点官側からするとsuccessfulであるには「表現力が高い」「まとめ方が簡潔」である必要がありますが、Integrated Writingの場合は、問題内の表現を上手く使えば、それなりに高度な表現ができますし、まとめ方は効果的なテンプレートを使用すれば対応が可能です。
続いて、評価点4の赤字部分。
評価点5では「少しミスがあっても、RLの内容や関連は不正確でない」ということでしたが、評価点4では「少しではあるものの、説明が足りなかったり、内容が不正確であったり、あいまいであったり」というマイナス点が挙げられています。
また「頻繁な、または目立つ、ちょっとした表現や文法のミスがある。でもたまに分かりにくいところがあったり、内容がつながらないところがある程度なら」となっています。
ということで、Integrated Writingにおいて
表現、文法ミスが目立つ
説明不足や不正確な内容、分かりにくいところがある
と5獲得は難しいということに。
見方を変えれば、そのくらいのミスや不明瞭な箇所があっても4が取れると言えます。
評価点 3
A response at this level contains some important information from the lecture and conveys some relevant connection to the reading, but it is marked by one or more of the following:
● Although the overall response is definitely oriented to the task, it conveys only vague, global, unclear, or somewhat imprecise connection of the points made in the lecture to points made in the reading.
● The response may omit one major key point made in the lecture.
● Some key points made in the lecture or the reading, or connections between the two, may be incomplete, inaccurate, or imprecise.
● Errors of usage and/or grammar may be more frequent or may result in noticeably vague expressions or obscured meanings in conveying ideas and connections.
まず青字部分ですが、「Listeningや、Readingとの関連における『重要な情報』はちゃんと書いてある」のが前提。「重要な情報」が抜けていると3獲得は難しいということに。
そして4つの項目が挙げられていますが、そのうちひとつでも当てはまると4にはなりません。
● 確かに問題に対して回答しているものの、ListeningのポイントとReadingのポイントの関連が全体的に曖昧だったり、不明確だったり、かなり不正確だったり。
● Listeningでの(3つのうちの)1つの重要なポイントが抜けている。
● ListeningやReadingの内容、またはRLの関連における重要なポイントが不完全だったり、不正確だったり。
● 表現や文法のエラーが頻繁だったり、それらのエラーにより内容や関連の記述において曖昧な表現や意味不明なところが目立ったり。
ここで特に注目すべきは、
「Listeningでの(3つのうちの)1つの重要なポイントが抜けている」
つまり、レクチャーの3つのポイントのひとつが聞き取れず理解できないと4以上の獲得は極めて難しくなります。
Integrated Writingにおいて安定して4以上を取るには、3つのポイントのほとんどを理解できなければなりません。Integratedでの高得点獲得には高いListening力が求められ、それが「TOEFL対策はまずListeningの取り組みから」とお勧めしている理由のひとつになります。
また、そこそこ不正確であったり、不明確であったり、抜けているところがあったりしても3獲得のチャンスがあるとも言えます。
ちなみに評価点2は「内容や表現において間違いや不足が『多い』」であり、RLが20点くらいの人なら評価点3が取れるようになるのは難しくはありません。
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