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Speaking勉強方法のご相談に回答しました!20点以上獲得のための取り組み方について

トフレの受講生の方からSpeakingセクションの学習に関して、以下のご相談をいただきました。
ご本人にも了承をいただきましたので、ブログ上で回答します。

 

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平素より大変お世話になっております。
スピーキングについてご質問させてください。

 

はじめに、私の直近のTOEFLの成績は以下の通りです。

 

9月22日 R20 L17 S16 W19
11月17日 R17 L23 S15 W19
12月21日 R25 L24 S14 W20

(11月は睡眠不足で、リーディングの最中に眠くなってしまい、点数が低めになってしまいました。)

 

スピーキングの練習はしているのですが、単語が瞬時に出て来ないために、話すスピードが極端に遅く、話し終わりません。

 

例えば、旧task2 [= 新Task 1]で「大学生は受講するクラスを完全に自由に選択できる方がいいという意見に賛成ですか?」という問題が出たとすると、私はすぐに、「賛成。① 好奇心を伸ばすことができるから。② 自分のしたくない勉強を強いられても身が入らないから。」と、いう具合に、自分の立場と2つの理由程度はすぐに思いつきます。
しかし、いざ話そうとすると、(「好奇心」は…interest…いや、“curiosity”で…「伸ばす」は、“extend”…ではないな…improveを使えるだろうか…)と、考え込んでしまい、簡単な言い回しすら、すぐには出て来ず、言いたいことを時間内に全く表現できません。

 

仕事上、電話会議などをすることがあるのですが、言いたいことは、他の人が話しているときにゆっくり準備することで、やっと話せるという具合です。

 

自己分析としては、私の問題点は単語力、および英文に慣れてないことにあり、日→英の単語力を伸ばせばいくらか話せるようになるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

 

その場合、toefl のスピーキング対策に適切な単語がチョイスされた単語帳、コロケーションで覚えられる本、教材、学習法などがあれば教えていただけないでしょうか。

 

なお、リスニングに関しては、スピーキング(旧task3,4,6)[= 新Task 2, 3, 4]で、回答する程度の内容は聞き取れていると思います。

 

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ここでのポイントは

 

「アウトプットのための表現力」をどう伸ばすか?

 

ご相談いただいた方の過去のSpeakingスコアは16, 15, 14と15点前後。
おそらくは3回とも評価点2.0平均のパフォーマンスで、スコアが上下しているのは評価点2.0平均に対する偏差値が変わった結果にすぎないと判断します。

つまり、これまでSpeakingセクションで評価点3を獲得したことがないと思われます。

 

そのような方が、Speakingセクションで20点台のスコアを獲得するために、各タスクで評価点3が取れるくらいのアウトプットの力を磨くにはどうしたらよいか?

 

昨年9月からの新TOEFLでは75%(= 4分の3)がIntegrated Tasks。
4問中3つでは、話す前の段階で Reading、Listeningでのそれなりの理解が求められますが、この方の場合は、最近の試験ではReading 25、Listening 24点が取れているので、RLともにまだ向上の余地は大きいものの、Speakingで評価点3獲得のために必要な「インプット」の力は十分にあると考えます。
でもSpeaking問題に対して話すときになかなか適切と思われる表現が出てこない …

 

> しかし、いざ話そうとすると、(「好奇心」は…interest…いや、“curiosity”で…「伸ばす」は、“extend”…ではないな…improveを使えるだろうか…)と、考え込んでしまい、簡単な言い回しすら、すぐには出て来ず、言いたいことを時間内に全く表現できません。

 

この状況においての問題点は2つ。

 

ひとつは当然ながら「適切な表現を知らない」こと。

 

「好奇心を伸ばす」は日本語でよく使う表現ですよね。

 

その内容を言いたいのに、それに対応する英語表現を知らない。
だからどのように言ったらいいか分からない。
結果、自分が言いたいことに合う表現を探して間が空いてしまったり、どもったりしてしまう。
これはSpeaking力向上のために解消していくべき問題ですが、実はもっと大きな問題があります。

 

それは「間違った表現を話すことにためらいがある」こと。

 

評価点2レベルの人の目標は、評価点3がもらえるような回答ができるようになること。
最終的には評価点4の獲得を狙う人でも、まずは評価点3が安定して取れるくらいのSpeaking力を身につけなければなりません。

 

以下、評価点3の Language Use の基準。

 

The response demonstrates fairly automatic and effective use of grammar and vocabulary, and fairly coherent expression of relevant ideas. Response may exhibit some imprecise or inaccurate use of vocabulary or grammatical structures or be somewhat limited in the range of structures used. This may affect overall fluency, but it does not seriously interfere with the communication of the message.

 

赤字部分に書いてあるように、単語や文法構造が正確でないところがいくらかあっても、意味の伝達に支障がなければ3レベルの回答になります。

よって

 

> しかし、いざ話そうとすると、(「好奇心」は…interest…いや、“curiosity”で…「伸ばす」は、“extend”…ではないな…improveを使えるだろうか…)と、考え込んでしまい、簡単な言い回しすら、すぐには出て来ず、言いたいことを時間内に全く表現できません。

 

というご相談に対するTOEFL Speakingで評価点3を取るためのアドバイスは

 

extend your interest でも extend your curiosity でも improve your interest でも improve your curiosity でもどれでもいい

 

になります。

 

大切なのは、どの表現でもいいから迷わずにできるだけ流暢に話すこと。
これが本当に大事です。

 

それが出来ずに

 

> 考え込んでしまい、簡単な言い回しすら、すぐには出て来ず、言いたいことを時間内に全く表現できません。

 

という箇所がいくつもあるようだと、評価点3の獲得は困難になります。

 

よって表現ミスや文法ミスがあってもOKと考え、話が止まったり、どもったりすることがほとんどなく最後まで回答するという訓練を積むことがSpeakingのスコアアップに有効です。

 

そのためには、取り組むTOEFLのSpeaking問題それぞれに対して、一定のペースで、途切れることなく最後まで話せるようにしていきましょう。
1回目に話してうまく行かなければ、もう一度。
それでもうまく話せないなら、再度チャレンジ。
そうやって、最後まで自分なりに流暢に話し続けられるようにしましょう。

 

この作業には、誰のサポートも入りません。
自分一人で行えます。

 

表現を選ぶのに時間がかかってしまったり、ミスを恐れてどもってしまう人は、この作業を繰り返し行ってください。
なかなか上手く行かないときは自分自身が小さな子供であると想像し、話してください。
小さな子供は、話すときに自分の使う表現が正しいかどうかは気にしません。
大切なのは自分の言いたいことを伝えることであり、伝わる言い方ができたらOKとしましょう。

 

とはいえ、行った回答の中で表現ミスや文法ミスが少ない方が、適切な表現が使えている方が高スコアが取りやすくなります。

 

ということで、最初の問題「適切な表現を知らない」を解消する方法について説明しましょう。

 

適切な表現を知るために、まずは和英辞典が使えます。
電子辞書を持っているなら、それを使えますし、アルクの英辞郎は非常に便利です。

 

ただ辞書では表現が見つからないこともありますよね。
ちなみに英辞郎で「好奇心を伸ばす」で検索しても「該当する項目は見つかりませんでした」。

 

ならばと「好奇心を curiosity」で検索すると

 

stretch one’s curiosity 「好奇心を広げる」

 

が見つかりました。

 

ということで、英辞郎によれば stretch your curiosity は使えそうと分かります。

 

stretch your curiosityがOKなら、迷っていたextend … curiosity も使えそうですかね。

 

このようにある表現が使えそうか迷ったときは Google Advanced Search が便利です。

 

» 英語学習にはコレがお勧め:Google Advanced Search

 

また extend の代わりに使えそうな表現を探すなら、Thesaurus.comが使えます。

 

» 英語学習にはコレがお勧め:Thesaurus.com

 

extendの同意語を探すと以下のリストが現れるので、その中でcuriosityとつながりの良さそうなものを Google Advanced Search で検索すると

 

thesaurus.com

 

結果は以下の通り。
意外にも英辞郎で紹介れていた stretch one’s curiosity がこの10個の中で一番件数が少ないということに。
(検索の結果は、検索の仕方によって大きく変わりますが)

 

increase your curiosity 約 373,000 件
enhance your curiosity 約 223,000 件
grow your curiosity 約 195,000 件
build your curiosity 約 142,000 件
develop your curiosity 約 91,600 件
boost your curiosity 約 84,200 件
expand your curiosity 約 83,400 件
broaden your curiosity 約 39,900 件
extend your curiosity 約 23,400 件
stretch your curiosity  約 15,500 件

 

このようにして調べると、件数の非常に多い “increase your curiosity” や “enhance your curiosity” などは表現として間違いないであろうと分かります。

 

表現は上記のやり方により、ネイティブスピーカーによる手助けがなくても確認できます。
また文法ミスのチェックには Grammarly.com で行うことも可能です。

 

 

このようなやり方で、表現ミスや文法ミスの少ない自分なりの模範回答を作ることができます。

 

もちろん Speaking回答はDeliveryやTopic Developmentも判断されるので、表現力の向上だけで3点が取れるとは限りませんが、Language Useにおいては評価点3以上レベルにできるでしょう。

 

» 【改訂版】新形式のTOEFL iBT Speakingセクションはどのようにしてスコアが算出される?

 

オンライン英会話などで自分の回答を読み上げれば、ネイティブの先生によりDeliveryとTopic Developmentの改善ができます。

 

> その場合、toefl のスピーキング対策に適切な単語がチョイスされた単語帳、コロケーションで覚えられる本、教材、学習法などがあれば教えていただけないでしょうか。

 

以上、ご相談いただいた内容を受けてのお勧め学習法をお伝えしました。

 

コロケーション(連語)のリストを掲載した本はありますが、非常に数が多いのでそれを覚えていくのは効率がよくないと考えます。
上に紹介したように、TOEFL問題に対する模範回答を自分で作っていく中で、またその模範回答を話せるようにしていく過程で、その中の表現を覚えていけば十分であると考えます。
(「日本語 → 英語」を意識しないで回答できるようにしましょう)

Reading、Listeningで25前後が取れるくらいの英語力がすでにあるので、一から表現を覚えていくような作業は不要でしょう。

 

SpeakingセクションのIntegratedタスクに対する単語本は、トフレのSpeakingコースを担当されている五十峰先生共著による

 

» TOEFL TESTスピーキング英単語

 

があり、お勧めです。

 

以上、トフレ受講生の方からいただいたSpeaking学習法の質問に対する回答をブログ上で行いました。

皆さんのSpeaking対策の参考になれば幸いです。

 

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