【改訂版】TOEFL Writing:Integratedタスクの語数は225語を超えると減点される? → されません。では何語くらいがいいの?
以下、過去記事を改訂したものです。
トフレの受講生の方からIntegrated Writingの語数において「『150語以上あればあまり語数を増やす必要はない。語数が増えるとミスが多くなる』という内容をどこかで読んだが、そうすべきか?何語くらい書くのがいいか?」という質問をいただいたので、その質問への回答を最後に追記します。
今回はIntegrated Writingのエッセイの語数について。
WritingのIntegratedタスクでは問題が以下のように表示されるため、
Directions: You have 20 minutes to plan and write your response. Your response will be judged on the basis of the quality of your writing and on how well your response presents the points in the lecture and their relationship to the reading passage. Typically, an effective response will be 150 to 225 words.
「エッセイの語数は225語を超えない方がいい」と判断する人がいても当然かと思います。
ですが Official Guide(6th Editionのp. 192、5th Editionの p. 200)では Integrated Writingエッセイの語数に関して以下のように説明されています。
Suggested length is between 150 and 225 words. You will not be penalized if you write more, so long as what you write answers the question.
ここでETSが伝えているように 250語を超えたから減点されることはありません。
とはいえ、Suggested lengthが150-225語とは言っているので 225語以内の方がよりよいと思われるかも。
しかし実際のところ人間の採点官から評価点5を獲得するエッセイのほとんどは225語を超えています。
また、ETSがWriting採点官に見せる、問題ごとのIntegrated Writing評価点5のサンプルの多くは225語を超えています。
そもそも人間の採点官にはエッセイが何語であるか表示されないので、語数に基づく判断はできません。よって人間の採点官は語数がいくつだからと評価を上下させることはありません。e-rater(AI)からの評価においても語数が多いからと減点されることはありません。
YouTube動画でお伝えしたように人間の採点官は、レクチャーの3つの理由それぞれに対して、レベル別の基準を示している「スコアメモ」と照らし合わせて評価レベルを判断しているのでレクチャー内容の記述は多いほうがいいと言えます。
追記:
「150語以上あればあまり語数を増やす必要はない。語数が増えるとミスが多くなる」ですが、そのように考えてはいけません。
動画と上の記事で伝えたように、Integrated Writingではレクチャーでの重要ポイントを示す「スコアメモ」をどれだけカバーできているかが採点官にとっての評価判断の根拠になります。短くまとめようとしてスコアメモのポイントを外すと評価が下がる恐れがあります。
よってレクチャー内容をできるだけ多く書こうとした結果、語数が増えるのはいいことと考えてください。
問題によっては評価点5を獲得したエッセイの半分以上が300語を超えるときもあります。語数が増えると不利になると考えてはいけません。
「何語くらい書くのがいいか?」に対する回答は「(レクチャー内容を詳しく書こうとした結果、)多い方がいい」になりますが、語数を増やそうとテンプレート部分を長く書くことに意味はありません。長いテンプレートで語数を稼ごうとしてレクチャー内容を書く時間が足りなくなるのならテンプレートは短くすべきです。Integratedのエッセイはレクチャー内容を充実させることを意識して書きましょう。
しかしながら多く書こうとしてミスをチェックする時間がなくなり、ミスの多いエッセイになってしまうと評価が下がりやすいので、その点は注意すべきです。
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