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TOEIC 750くらいの人が初めてTOEFL公式模試を受けたらどんな感じ? 80以上を取るには その2

昨日に書いた前回のブログ記事

 

» TOEIC 750くらいの人が初めてTOEFL公式模試を受けたらどんな感じ? 80以上を取るには その1

 

の続きです。

 

TOEICで755点の英語力のAさんが TOEFL公式模試(TPO31)を受けた報告・感想に対して分析、コメントします。

 

まず公式模試でのAさんのスコアを再確認します。

 

Total 52, R 15 (17 of 33, 52%), L 8 (9 of 28, 32%), S 15, W 14 (INT 2, IND 2)

 

以下の動画でお伝えしているようにTOEIC 700点台だとTOEFLでは50点台を取ることが多いと言えます。
しかしAさんはTOEIC対策を行った上での755点でしたので、その他の英語試験ではTOEICスコアが示すほどの実力が身についていないかもしれません。なのでトータル52点と50点台としては下の方のスコアになったことに関して、私には驚きはなく想定の範囲でした。AさんにはTOEIC 755点から推測されるTOEFLの実力について以下のように伝えてしましたし。

 

(葛山からAさんへのメール、抜粋)「英語学習はTOEIC対策に特化していたという場合、実際の英語の実力と比べTOEICのスコアが高めになっていることもあるので、TOEFL本試験を受けたときに40点台のスコアになる可能性もあります。」

 

 

80獲得のために一般的に私がお勧めしているスコア配分は

 

R 23, L 22, S 15, W 20
(R 23は8問間違いくらい[76%ほどの正解率]、L 22は8問間違いくらい[71%ほどの正解率]、S 15は評価点平均2くらい、W 20は評価点平均3くらい)

以下の動画でも伝えています。

 

 

模試での各セクションのスコアについて

 

ではAさんの各セクションのスコアについてコメントしていきます。

まずはSpeaking 15点とWriting 14点について。AさんはSpeaking、Writingに関して以下のように書かれていました。

 

スピーキング、ライティングについては一切何も対策していないので、めちゃくちゃだったと思います。
一切喋れない、文書をかけないという自覚があり、自分の今の実力で、適当にしゃべり、適当に書いて何点出るかを試した程度にしかなっていません。
が、AIでの査点とはいえ、あんな適当でこれだけのスコアなのか。というのは、驚きもあります。

 

私から見てWriting 14は想定通りのスコア、Speaking 15は想定内のよい方。

 

Writing 

 

Writing 14点は、公式模試ではIntegrated、Independentのエッセイに対するAIによる評価が2であったことを示しています。Writing評価において1を付けられることはほとんどありません。よって「文を書けない」「適当に書いている」と感じるような方でも、問題と関連したことが書ければ評価点2になりやすく、このスコアは決して驚くべきことではありません。

Writingでの目標は20点。評価点平均3で取れる可能性が高いスコア。Aさんにとっては評価点2を3に上げるのが80点獲得に求められる対策になります。

 

Integrated、Independentそれぞれが評価点2でも、評価点2の範囲で下の方の1に近いあたりか、それとも上の方の3に近いところかによって評価点3獲得まで求められる労力が変わります。しかしそれは今回の結果からは分かりません。なので、Aさんの場合、評価点3獲得に苦労するか、それとも簡単に評価点3が取れるようになるかは現時点では不明。しかし一般的には、Writingでの評価点2を3に上げるのは、3 → 4や4 → 5へのアップよりは容易と言えます。

 

Writing 評価点2と3の差について知りたい方は以下を一読ください。

 

» TOEFL Writing:評価点2と3の違いを探る(Integrated Task編)

» TOEFL Writing:評価点2と3の違いを探る(Independent Task編)

 

Speaking 

 

Speakingは15点でした。これは本試験では人間の採点官による評価点の平均が2のときに出やすいスコア。
模試のSpeakingはWritingとは異なり、回答それぞれに対しての評価はなく、4問全体に対してのパフォーマンスに基づきスコアが付けられます。

 

AさんはSpeaking関して「めちゃくちゃだった」「一切しゃべれない」「適当にしゃべった」とご自身のSpeaking力に対してネガティブに捉えられていますが、80以上狙いの場合、Speakingで15点が取れるなら、Speaking対策はほとんど行わずに他の3セクションに集中できます。よってSpeakingは80以上目標の人としては15点は上出来の結果なのです。同じくらいのトータルスコアでSpeakingは12−14点という方は多いですし。

 

あとは、昨年秋から1日30分のDMM英会話を義務づけやってるものの、ほんと見事に喋れるようになってません!ただやってるだけです。。。

 

ご本人はこのように感じられていてもオンライン英会話を始めたばかりの頃と比べれば、現在、話せる量は全く違うはず。英語を話すのがかなり苦手、TOEFLの本試験や模試ではSpeakingは一桁のスコアだったという方でも、Aさんのようにオンライン英会話を続け、英語を話すことに慣れれば15点くらいが取れるという例と言えます。

 

Reading 

 

Readingは15点、33問分中17問の正解(正解率52%)でした。

 

リーディングの方は、最後の実践問題集をいくつか時間をはかってやりましたが、55問中35点くらいで、正解率60%くらいがアベレージだったので、なんとなく模試では18点くらいとれるかなと、思っていましたが、全く甘かったです。本番は時間も全く足りなかった上(最後まで解ききれませんでした)、1つのパッセージは、内容の全容を把握しきれないくらい読解力を欠いていました。
(この本より、本番の方が1パッセージもすごく長いし、難しいと感じました。)

 

15点くらいはTOEIC 750点あたりの人が獲得すると予測されるスコア。Aさんがこれまで取り組まれたのは、Reading対策本に1週間と単語本だけなのでそのくらいのスコアになっても当然でしょう。

 

覚えれば良いだけの単語は昨年からコツコツやってて、ベターな旺文社の3800単語は、なんとなく2000〜2500くらいは覚えてる感じかと思ってます。

 

とAさんは単語と意味が羅列された単語本を活用して単語力向上に取り組まれていましたが、

 

TOEICで700点台くらい(TOEFLだと50点くらい、Readingは10点台半ばくらい)またはそれ以下の方が、単語力の向上に多くの時間を費やしても成果が出にくいことが多いです。

 

なぜならその人が伸ばさなければならないReading力は単語力だけではないから。

難しい単語の意味を知っていても、アカデミックな内容の英文をほとんど読んだことがなければ話の内容にピンとこなくても当然。また単語の意味は知っていても、文法や構文への慣れが十分でなければ文の理解度が下がります。アカデミックなパッセージでの論理展開に慣れていなければ、次の文の内容を予測しながら読むことができません。またTOEFLの問題を解いたことがなければ選択肢の分析の仕方が全く分からないでしょう。

 

「TOEFL単語本で単語を覚えてReadingは目標スコア獲得できた!」という人はもともと英語力が高い人が多いです。TOEFL対策を開始する前から、何かしらの英文を読む機会が多くあったり、英文を読むことに慣れていた人。そういう人は、TOEFLの問題で出題されるアカデミックな単語を覚えるだけでReadingスコアが大幅に上がったりします。しかしAさんが行われた「TOEFL対策はまずは単語本」というやり方は上級者向けのものであると私は考えます。

 

とはいえ「私は大学入試の英語を単語を覚えることで英語力アップさせて乗り越えた。だからTOEFLもそのやり方で上手くいくと思う」という方もいらっしゃるかもしれません。正直なところ私は大学入試の英語試験の専門家ではないのではっきりしたことは言えませんが、多くの大学入試の英語試験とは異なり、TOEFLは時間的余裕が持てる試験ではありません。TOEFLではある単語を見たときに「この単語の意味って何だっけ」とゆっくり考える余裕はありません。なのでAさんがおっしゃっていた「なんとなく … 覚えている感じ」で曖昧に知っているくらいだと役立たないことも多いのです。

 

このように書くと「ならば単語の意味を瞬時に言えるくらい意味を覚えればよいのでは」と思われるかもしれません。確かにその通りです。でももともと見たことがなかった英単語を1000、2000、3000も、単語の意味の羅列にちょっと例文があるくらいで、皆さん、そんなに覚えられます?

 

「単語本から抽出した意味を知らない単語のリストを作成して何度も繰り返すことで覚える!」というやり方を私は決して否定はしません。そのやり方で成功した人が多いことも知っています。しかし、そのようなやり方で挫折した人の方が多いであろうと推測します(そのような統計があるわけではないので、あくまで推測の域を出ませんが)。私としてはリスクが高いと思われるものはお勧めしませんが、過去にそれで成功したという人を止めはしません。しかし単語本に取り組んでも「なんとなく覚えている」くらいでは、TOEFLの問題への対応は難しいと考えます。

 

Listening 

 

Listeningは8点、32%の正解率でした。Listeningに対するAさんの感想は

 

リスニングの方は、実践問題でも正直解けてませんでした。
会話のセクション以外はほぼまともに全体を聞きとれていないと思います。
何のことを言っているかくらいはボヤっとわかる、という程度で、年代や、人の名前、聞いたことの無いワードが出てくると一気にパニックに陥るということを自己分析しています。

 

「年代や、人の名前、聞いたことの無いワードがでてくると」理解が困難になるとおっしゃっていますが、このような感想を持つ方からいただきがちなのが「人の名前などに慣れるにはどうしたらよいか」というご相談。
そういう誰にとってもあまり馴染みのないものの慣れようとしてはいけません。大切なのは、年代や人の名前や聞いたことがないワード「以外」の部分がちゃんと理解できるようになること。そこが理解できれば、馴染みのない表現が使われても慌てず対応できるようになります。

 

Listening力をかなり向上させ、Listeningスコアが大幅にアップしない限り、Aさんが80以上のスコアを取ることはありません。

Aさんからのご相談はトフレのコース受講を前提としたものはありますが、次回の「その3」では目標スコア獲得に向けてどのように取り組むべきか、またAさんが心配されていたスコアアップに必要な学習時間について書きます。

 

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