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TOEFL公式模試のスコアの方が本試験のスコアよりも高めかもしれない話

» TOEIC 750くらいの人が初めてTOEFL公式模試を受けたらどんな感じ? 80以上を取るには その4

 

の続きにあたる内容を「その5」として書くつもりでしたが、今回は一連の記事とは関連性が低いので、タイトルを内容を反映するものにしました。以下を読んだらスコアが上がるというものではありませんが、TOEFL試験(特に公式模試)に対する理解を高めることは損にはなりません。コーヒーブレイクにでもご一読ください。

 

TOEFL公式模試(TPO31)を受験したら

 

Total 52, R 15, L 8, S 15, W 14 (INT 2, IND 2)

 

になったTOEICでは755点だったAさんが、目標スコア80以上を獲得するためのスコア戦略等について書きましたが、このAさんの模試でのスコア52点に対して以下のツイートをされた方がいらっしゃいました。
(こちらのTatsuさんはトフレの受講生ではありません。ご本人から許可をいただいて掲載しています)

 

 

TatsuさんのTOEICスコアはAさんと同じ755点で、初めてTOEFL「本試験」を受けられたときのスコアは以下だったとのこと。

 

Total 43, R 14, L 2, S 14, W 13

 

ただ私から見て、Aさんの模試の52とTatsuさんの本試験の43は大きくは変わりません。Aさんが初めて受けるのが模試ではなく本試験だったら52点ではなく43点だったかもしれないと考えるため、その理由をここに書くことにします。

 

SpeakingとWriting:公式模試と本試験でのスコアの違い

 

公式模試を受けたAさんは S 15、W 14(INT 評価点2、IND 評価点2)
本試験のTatsuさんは S 14、W 13
それぞれの違いは1点。

 

まずWriting から。「公式模試(TPO)」ではWriting セクションは以下の点数しかでません。

 

5, 8, 11, 14, 17, 20, 22, 25, 28, 30

 

これら以外のスコア、例えば13点や27点は模試では取れないのです。なぜか?

 

模試では本試験とは異なり、AI( e-rater, eRater)のみによってエッセイが評価されます。ちなみにAさんはIntegrated、Independentともに評価点2レベルと判定されました。そして2と2の平均は2.0なので、以下の換算表により14点になります。

 

 

この換算表は8年くらい前までTOEFLの公式サイトに公開されていたもの。そのときまではWritingスコアはこの換算表にしたがって、人間の採点官2名がつける評価点とAIによる2つの評価点の平均に基づいて算出されていました。

 

ですが公式模試ではAIがつける2つの評価点の平均なので、0.5(5点), 1.0(8点), 1.5(11点), 2.0(14点), 2.5(17点), 3,0(20点), 3.5(22点), 4,0(25点), 4.5(28点), 5.0(30点)というスコアしか表示されません。

 

それに対して本試験のWriting スコア算出は受験者の偏差値も考慮されるなどもっと複雑なので、模試で14点の人が本試験では13点になっても何も不思議ではありません。

 

続いてSpeaking。

公式模試でのSpeakingは4問それぞれに対してAIが評価点をつけるのではなく、4問全体に対する言語的な特徴をSpeechRaterというAIが評価してスコアが付けられます。SpeakingではWritingとは異なり、表示されるスコアが限られてはいません。

 

ただAIによる評価のみに基づくスコア算出であり、人間の採点官による評価と偏差値も含まれる本試験のスコア算出方法とは異なるため、模試のスコアがSpeakingの実力を適切に表しているとまでは言えません。ただ大まかな目安にはなります。

 

Writing 、Speakingセクションのスコア算出方法を知らないという方は以下のYouTube動画を見てください。

 

 

 

ReadingとListening:公式模試と本試験でのスコアの違い

 

「ReadingとListeningは、Speaking、Writingとは異なり公式模試と本試験のスコアは両方とも実力を適切に示しているのでは?」

 

と思われるかもしれません。確かにその通りです。私はReading、Listeningの実力成長の確認に模試を多用することをお勧めしています。

 

 

ただ模試と本試験では2つの大きな違いがあるため、本試験のReading、Listeningスコアが低めになることもあるのです。

 

1つは周りの雑音。これは会場受験に限りのことではありますが、特に初受験ではReading問題を読んでいるとき、Listening問題を聞いているときに近くの人が声を出してSpeakingの回答をしていることに戸惑い、集中が困難になってしまう人は少なくありません。特にListeningスコアが低い人ほど、試験問題の難しさも相まってListening問題を集中して聞くことを諦めてしまうことがあります。そのような場合、スコアはその人の実力よりもかなり低めになっているかもしれません。

 

もう1つはダミー問題。特にReadingスコアが10点台以下の場合、Readingがダミーが含まれる4パッセージでの出題だと4パッセージ目で時間が足りなくなり、多くの問題を未解答になってしまうことがあります。4パッセージ目で未解答が多かった人からReading高得点の報告は一度も受けたことがないので、ダミーは4パッセージ目には来ないと考えています。

 

4パッセージ目の問題を解く時間が足りなかった場合、スコアが大幅にダウンするかもしれません。それに対して公式模試にはダミーはなく必ず3パッセージなので、時間内に解けない問題があってもその数は少なくなります。
つまり制限時間内に全問題を解けないくらいのReading力の方は、模試と比べて本試験の方がスコアが下がりやすいと言えます。

 

Listeningにダミーがある場合は、Readingのような問題は発生しにくいものの、Listeningスコアが一桁くらいの人だとListening問題が多くなると最後の方まで集中力が続かず、結果、制限時間内に解答できないことがあります。

 

なので、模試のスコアがR 15、L 8であったAさんが初めて受けるのが模試ではなく本試験だったら、Reading、Listeningのスコアは低くなっていたかもしれません。

 

まとめ

 

以上の理由により、仮にAさんが模試ではなく本試験を受けていたら43点くらいだったかもしれないと考えます。とはいえ、だからと言って自分の実力を低く判断する必要は全くありません。

 

TOEFLは受けるたびにスコアが上下するものであり、スコアは必ずしも実力を正確に示しません。しかし大まかな実力はスコアから判断可能であり、目標スコア獲得のために今後の対策をどのように進めるべきかを決めるのに十分な情報であると言えます。

 

本試験であれ、模試であれ、そこでのスコアに単に一喜一憂するのではなく、そのスコアが何を示すのか冷静に分析しましょう。私のところには日々、受講生の方々から本試験や模試の結果報告が届きますが、結果をご自身で分析しようとする方はTOEFLのスコアが伸びやすいです。今回の記事がTOEFLスコア(特に公式模試のスコア)の見方を身につけるお役に立てたらと願います。

 

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