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【再掲】TOEFL Writing:IntegratedのエッセイにConclusionは必要ない?

2023.03.06

以下、過去記事の再掲です。

 

Integrated Writing 4Dayコースの受講生の方から以下のご質問をいただきました。
(ご本人から許可をいただいて掲載しています)

 

Day1でご教授いただいたテンプレートについて、結論部分についてお伺いしたくメールいたしました。

英語エッセイでは、通常以下のような構成が基本になるかと理解しております。

Introduction
Body(複数パラグラフ)
Conclusion

一方でDay1でお示しいただいたテンプレートではConclusion部分がないように見受けられました。
TOEFLはアカデミック寄りの内容であるため、基本構成にならい、Conclusionも含めて記載するべきかと考えておりましたが、テンプレートでConclusionがない理由(=なくても減点されない理由)があればご教示いただきたく存じます。

個人的には、これはIntegrated writingがあくまでリーディングとリスニングを正しく理解しているかが重要であり、結論パートに該当する箇所が両者に含まれていないからかと考えておりますが、いかがでしょうか。

 

Integrated WritingのエッセイにConclusionの段落は必要ないかというご質問ですが、私からの答えは「必要ない」になります。

 

以下、Official Guide 6th Edition pp. 607-608 に掲載されているTest 4のIntegrated Writing問題に対する “High-Level Response”(評価点4−5)。

 

 

問題の内容は分からなくてもこちらのエッセイを一瞥すると、最初の段落がIntroduction、その後の3つの段落が問題で提示される3つのポイントに対応しているのは明らかです。そしてこの高評価サンプルエッセイにはConclusionがありません。

 

ではConclusionがなくてもよい理由ですが、

 

人間のWriting採点官がIntegrated Writingのエッセイを評価するためにETSから与えられる「スコアメモ」や問題内容の要約にはConclusionに関する言及は一切ありません。
評価にあたっての詳しい指示書にはConclusion(またはそれに推するもの)は含まれていないのです。よって、採点官にとってConclusionがないことがネガティブに働くことはありません。

 

「スコアメモ」に関しては以下を一読ください。

 

» Integrated Writing の評価点のつけ方を本試験と同様にしました

 

とはいえ、トフレのIntegrated Writing 4Dayコースでは4回目のオンライン授業で、1文のConclusionを追加したテンプレートを紹介しています。

 

これはこの1文の追加により表現の多様性と語数を増やし、AI(e-rater)からの評価を少しでも高めることを狙いとしています。最後の回のDay 4でConclusionの1文を紹介しているように、第5段落目のConclusionの文は重要とは考えていません。しかし見直しが終わってまだ余裕があるなら、その1文を追加しましょうということ。

 

過去には、制限時間の終了が迫る状況で3つ目のポイントを書き終えずにConclusionの1文を書くことを優先したという報告をいただいたことがありますが、そのようなことは絶対にしてはいけません。
InDependent Writingにおいては、(特にListeningの)3つのポイントそれぞれに関して詳しく書けているかどうかがもっとも大切なので。

 

中にはConclusionを含めたテンプレート部分を先に書いてから、Reading、Listeningの内容を書く人がいたりしますが、そのような手法はお勧めしません。例えば3つの目のレクチャーポイントを書き終える前に制限時間が終了した場合、その後に全体をまとめるConclusionの文があると、採点官には単に覚えている文を書いているだけとネガティブな印象を与えることになります。

 

では、Independent WritingにおいてConclusionはあったほうがいいかに関してですが、IndependentではConclusionを書くことをお勧めします。
Independent Writingは書く内容の自由度が高いので、Writing採点官に対してIntegratedほどの詳しい指示はありません。またWriting添削者に対するETSからのメッセージや指導、公表されている評価基準においてConclusionに関する言及はないため、Writing添削者がもともと持っているエッセイに対する考え方に影響されやすくなります。

 

ネイティブのWriting添削者は皆「エッセイはIntroduction、Body Paragraphs、Conclusionの構成」と過去にどこかで習っているので、Independent WritingにおいてはConclusionはあった方がいいでしょう。ただIndependentにおいても、ConclusionをBody Paragraphの記述よりも優先させてはいけません。ちゃんとBody Paragraphsにおいて書くべきことをすべて書いてから、最後にConclusionを付け加えるようにしましょう。

 

ちなみにOfficial Guide 6th Edition p. 610 に掲載されているTest 4のIndependent Writing問題に対する “High-Level Response”(評価点4−5)にはConclusionがあります。

 

 

 

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