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TOEFL70点半ばから105以上を目指すスコア獲得戦略 その2

» TOEFL70点半ばから105以上を目指すスコア獲得戦略 その1

 

の続きです。「その1」の最後に

 

> 現時点ではRL合計50以上くらいのスコアが取れた後にWriting対策を開始するのがよいと考えます。

 

と書きましたが、以下のスコアのXさんは SpeakingではなくWriting対策を先に開始すべきと私が考える理由を説明します。

 

1ヶ月前  Total 74, R 19, L 17, S 18, W 20
半月前    Total 75, R 18, L 20, S 19, W 18
最近     Total 74, R 21, L 18, S 18, W 17

 

XさんのSpeakingとWritingスコアはS 18-19、W 17-20とあまり変わりません。

 

目標スコア105の場合、一般的には R 29, L 28, S 23, W 25 又は R 28, L 27, S 22, W 28あたりを狙うことをお勧めしています。
(R 29は2問間違いくらい[95%ほどの正解率]、28は3問間違いくらい[91%ほどの正解率]、L 28は2問間違いくらい[93%ほどの正解率]、27は3問間違いくらい[89%ほどの正解率]、S 22-23は評価点平均3くらい、W 25は評価点平均4くらい、28は評価点5が2つと4が2つくらい)

 

Speakingの現状と目標スコア

 

Speakingの目標スコアが22−23と他のセクションと比べ低めなのは、日本で英語学習を行ってきた多くの方にとって24点以上の獲得が難しいから。
詳しくは以下のブログ記事を確認いただきたいのですが、Speakingで24点以上のスコアを狙うには 4問中1問以上で評価点4の獲得が必要です。そして評価点4を取るには、Speaking回答への評価基準であるDelivery、Language Use、Topic Developmentすべてが4レベルでなければなりません。
3つの評価基準のいずれかが3レベルだとその回答の評価点は3になってしまいます。

 

» TOEFL Speakingで24点以上を取るには

 

なので、英語を話すことに慣れていない人が多い日本からの受験者は4問すべてが評価点3で取れる22−23が壁になってしまいがちなのです。

 

XさんのSpeakingスコアは18−19。
Speakingセクション4問中2問で評価点3、残りの2問で評価点2であった可能性が高いと推測されます。
すでに2問で評価点3が取れており、残りの2問でも同じくらいのパフォーマンスができて評価点3が取れるようになれば目標スコアである22−23になります。

 

Xさんが「Speakingで24以上を目指すのは無理」ということでは決してありません。
しかし評価点4を取るには採点官が「この人は英語を話すことに慣れているな」と感じるくらいの流暢さや発音の良さ、表現力、表現や文法の正確さが必要であり、これまで英語を話す機会がほとんどなかった人にとっては、Speaking問題で評価点4の獲得を目指すよりも他のセクションでのスコアアップの方が到達しやすいことが多いと言えます。

 

Speakingセクションの採点方法に関して詳しく知りたい方は以下をどうぞ。

 

 

Writingの現状と目標スコア

 

Writingセクションの目標スコア25は評価点平均4(評価点5が一番良い)で取れるスコア。

 

Xさんの過去のWritingスコアは20、18、17。

 

20はおそらく評価点平均3。
18、17はIntegrated、Independentの片方が評価点3でもう片方が2であったと推測されます。

 

XさんがTOEFL Writingへの対応方法をどれだけ学んでいたかによるものの、Writingは評価点2を取ることがあるレベルと判断できます。

 

18-19が取れていたSpeakingは目標とする評価点3を取ることもあるが、Writingは目標である評価点4を取ったことがないだけではなく、その前の段階である評価点3獲得にさえ苦労している状況。
そのくらいのWriting力からのスタートなので、IntegratedかIndependentどちらかで評価点5獲得が必要な28点を目指すのは1年間という学習期間だとあまり現実的な目標ではないかもしれません。
よってとりあえずR 29, L 28, S 23, W 25でのTotal 105を目指してTOEFL対策を進め、その後の模試や本試験のスコアによって4セクションの最終的な目標スコアを定めるのがよさそうです。

 

ということでWritingの方がより大幅な実力アップが求められ、Writing対策に多くの時間がかかると予測されるため、Xさんは SpeakingよりWriting対策を先に開始すべきと私は考えます。

 

次回の「その3」では、本試験を受けるタイミングなどについて書きます。

 

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