3年前にTOEFLを受けて55点、2年半後までに90以上獲得が目標、どう対策したらいい?
最近Listeningコース受講を開始した方に、学習相談で「目標スコア90以上を獲得するためにどのように学習を進めていくべきか」について複数回アドバイスのメールを送ったのですが、同じような状況の方もいるかと思い、その受講生の方に許可をいただき、ブログ記事でメール回答をまとめることにします。
トフレのコースの受講を検討されている方、すでに受講している方にとって学習相談では私からどのような回答をもらえるかのサンプルにもなるかと思います。また55-60点くらいの方が90点以上を獲得するためのスコア戦略としても参考になるかと。
以下、受講を開始したばかりの方の状況:
(掲載に対してご本人から了承をいただいています)
3年ほど前に1回だけ本試験を受験
2019/10 Total 55, R 15, L 13, S 9, W 18
目標スコアは90
目標獲得の期限は2年半後(2025年の夏)
学習時間は平日・週末ともに1日1-2時間
アドバイスをする上で私が気になるのが現在のTOEFLにおける実力。スコアは3年以上前のものですし。
私からのアドバイスは、過去のスコア(TOEFL未受験ならTOEICスコアや英検の級など)、目標スコア、目標スコア獲得の期限、以前にどのようにTOEFL対策をされていたのか、普段の学習時間、今後の受験予定日などによって大きく異なります。
なので少ない情報で、例えば「90点を目指していますが、何をしたらいいでしょうか?」のような漠然とした相談に対して回答することはありません。その人の状況をできるだけ正確に把握するために質問をすることも多いです。
目標スコア90の構成は、通常 R 26, L 24, S 18, W 22 あたり。
(R 26は5問間違いくらい[85%ほどの正解率]、L 24は6問間違いくらい[79%ほどの正解率]、S 18は3が評価点3つと2が1つくらい、W 22はIntegratedかIndependentどちらか評価点平均4、もう片方が平均3くらい)
又はWで25を狙い、R 24, L 23, S 18, W 25 を目指す手もあります。
(R 24は7問間違いくらい[79%ほどの正解率]、L 23は7問間違いくらい[75%ほどの正解率]、S 18は評価点3が3つと2が1つくらい、W 25は平均4くらい)
この受講生の方の場合、3年前のスコアではあるものの、現在も同じくらいの実力と仮定した場合、当分の間、ListeningとReadingでのスコアアップに集中すべきと考えます。Listening、Reading力が低いとSpeaking、WritingのIntegratedタスクへの対応が困難でもあるので。
以下のYouTube動画は「80点以上獲得のためのスコア戦略」。ご相談の方の最終的な目標スコアは90以上ですが、まずは80獲得を目指して取り組んでいくことをお勧めします。
80以上獲得のためにはReadingとListeningの合計で45以上が目標となるので、まずはRL合計45以上(R 23、L 22など)を意識して取り組みを進めていきましょう。90以上獲得におけるReading、Listeningの目標スコアはR 24-26、L 23-24なので、RL合計45近くになればRLでのゴールが見えてきますし。
Writing 18はIntegratedかIndependentのどちらかで評価点平均3が取れたことを意味します(もう片方はおそらく評価点平均2)。そのくらいのアウトプット力がある方ならSpeakingでもっと高いスコアが取れる実力があるはず。Speaking 9は4問に対する評価点の平均が1くらいに対する点数なので。おそらくは初受験で問題形式や、周りに人がいる中で話さなければならない環境に戸惑ったりなど、実力が十分に発揮されなかったと推測します。
80獲得にはSpeaking 15、Writing 20が目標になりますが、S 15、W 20は初回受験でW 18が取れる人なら適切な取り組みを行えば難しくはなく、80以上到達はRLでのスコアアップにかかっています。
ですので、今はSWのことを気にする必要はなく、学習時間は1-2時間と限定されていますし、当分の間はお申し込みいただいたListeningコースの受講に集中しましょう。
Listening Delta 18Dayコースの受講がアサインメントも含めて半分のDay 9まで終わった段階で是非それまでの取り組みの感想をお知らせください。ご報告内容や進捗のスピードに基づいてその後の受講におけるアドバイスをします。
90以上獲得の期限は2年半後ですので、これから1年間はListeningとReadingのスコアアップに集中するというイメージで取り組めばいいと考えます。ListeningとReadingのみに取り組まれるので、この1年間では受験料が高い本試験を受ける必要はありません。その間の実力の成長は以下の公式模試で確認すれば十分です。
» TOEFL iBTの公式模試(TPO31)、37%引きで受けられる裏技教えます!
とはいえ、1年間ListeningとReading対策を継続するのはかなり長いと思われるかも。しかしながら、Reading、Listeningで10点くらいのアップは1年間留学して英語漬けの環境にいても達成するのは難しいくらいの目標です。毎日1-2時間の学習時間なら1年くらいかかっても当然と言えます。1年ではなく8-9ヶ月くらいで到達する可能性も十分にありますが、早めに目標スコアを獲得したいなら、週末の学習時間を増やすなどが求められます。
最初に受ける公式模試ですが、RLのみのTPO23(22.95ドル)でいいでしょう。
TPO23を受けるタイミングは以下の2つのいずれかをお勧めします。
① 近々
② コース受講を進め、実力の向上を実感したとき。受講の進捗スピードによりますが2-4ヶ月後くらい。
(例えば DeltaやOGコースの受講が終了した、または受講終了後、教材の復習が終わった頃)
① 以前の受験は3年前ですし、現在のReading、Listening力を確認したい場合は近々受けてください。
その後、実力向上を実感したタイミングで同じTPO23を再度受け、どのくらい成長したか測定するのがいいでしょう。
(同じ問題を2回受けるので実力の向上を正確に把握できます。そのため1回目の受験の後に問題の見直しはしません。模試受験後 1ヶ月以上経つと、問題に対する記憶はほとんど残っていなく2回目だから有利ということはありません)
② の場合は、その後、取り組みを進め、更なる実力向上を確認したいときに同じTPO23を受けるのがよいと考えます。
受験したTPO23の見直しは2回目の受験のあとに行いましょう。
(その際に問題見直しをサポートするファイルを渡したり、リンクを伝えます)
TPO23の1回目、2回目の結果と、それまでの学習の進捗・感想に基づいて、その後に取り組むべき学習と次の模試(TPO31)の受験タイミングについてアドバイスをします。
TPO23やTPO31の受験でRL合計45以上が取れるようになったら、SW対策を開始し、RLへの取り組みと並行して進めていきます。その頃には特にSW対策を行っていなくても、SW合計35近くが取れるかもしれません。RL合計45以上が取れたら、SWの対策に学習時間の多くを当てます。RLの実力が向上するとSWのIntegratedタスクへの対応がかなりしやすくなるはず。
4セクションに対する学習時間をどのように配分するかは、そのときどきの公式模試や本試験の受験結果に基づいて判断し、どのセクションにより力を入れて、どのように取り組んでいくべきか、ご報告に基づいてアドバイスします。
例えば、R 25、L 23、S 17、W 20、Total 85という場合、90到達のために必要なのはあと5点。この5点をどのセクションでのアップにより達成するかはそれまでの模試のスコア次第ですが、おそらくはWritingで2-5点のアップを狙うことをお勧めするかと思います。
TOEFL本試験の受験料は3.5万円くらい。また目標スコア獲得の時期が1-2ヶ月延びると、その1-2ヶ月間、TOEFL対策を続けなければなりません。受験費用をできるだけ節約する、できるだけ早めに無駄なく、そして確実に目標スコア獲得を達成させるためにサポートしていきます。
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