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凄い単語本が発売されました!「公式TOEFL英単語」の特長3つを伝えます!

2024.10.30

1ヶ月ほど前に「TOEFL開発、実施団体のETSが提供する世界初のTOEFL iBTの公式単語集」が発売されました。

 

 

TOEFL対策の単語本はいくつもありますが、TOEFL試験を開発・運営しているETSが単語集を出版するのは初めて。実際にこの本がどのような点で優れているのか、私が考える特長を3つ伝えます。

 

 

1.単語は「TOEFL語彙コーパス」から精選

 

この本は、TOEFL iBT試験に登場した18,000語を超える英単語を集めたデータベース 「TOEFL 語彙コーパス」から選出した約2,000語を収録しています。

 

「TOEFL 語彙コーパス」については、書籍での説明よりもETS JapanのTOEFLテスト公式教材ショップの方が詳しいので、以下コピペします。

 

「2006年のTOEFL iBT開始以来、すべてのTOEFL コンテンツ(リーディングとリスニングのテキスト、問題プロンプトと回答の選択肢、スピーキングとライティングのインプットテキスト)からコーパス言語学を専門とするETSの研究者と、テストを作成するアセスメント開発者によって作成。」

 

ポイントは、TOEFLに出題されたことがある単語を掲載しているのではなく、18,000語以上から「出題頻度と重要度」に基づいて1,915語を選んでいること。
どの単語を見ても、「この単語を覚えても実際に試験で出題される可能性は極めて低いんじゃない」と感じることはなく、「TOEFLの問題でよく見るよね」というものばかり。
単語本への取り組みを通して語彙力増強を図るなら、まずはこの本に取り組むべきと断言します。

 

 

2.例文は「本番テストの出題例」

 

掲載単語は、「最重要単語」809語のCoreリスト(Core Vocabulary List)と、「発展単語」1,106語のExpandedリスト(Expanded Vocabulary List)の2つに分けて構成されています。

 

「最重要単語」Coreリストの掲載例:

 

 

「発展単語」Expandedリストの掲載例:

 

 

809語のCoreリストの方には「派生語」と例文が掲載されています。
単語それぞれの意味において、例文は2種類あり、2つ目は「本番テストの出題例」が使われています。

 

例えば、上のinaugurateの「出題例」では派生語も含め、6語も本書で取り上げられた単語を含んでおり、以前に学んだ単語の復習になるだけでなく、TOEFLで出題されるアカデミックな文理解の慣れ養成に役立ちます。

 

Previously, migration and trade had moved crops between countries and continents, but the Europeans inaugurated an unprecedented dispersal of biological material worldwide, an effort never initiated before.

「それ以前にも、移住や交易によって国や大陸間で作物の移動が起こっていたが、ヨーロッパ人は前例のない生物材料の世界的な拡散を開始したのである。それは、これまで着手されたことのない試みだった。」

 

ちなみに、後半に掲載されているExpandedリストの方がCoreリストよりも難しいとか、重要性が低いわけではなく、おそらく派生語や例文の視点でCoreとExpandedを分類したのではと推測します。よって、Expandedは、Coreと同じくらい単語的に重要であると考えてください。

 

また、派生語を含めると「約3,800語」(!)になりますが、単語本において「語数が多い方がよい」と考えてはいけません。単語本を通しての語彙力を増強するなら、まずはこの公式TOEFL英単語に取り組んで2,000語ほどを覚えましょう。そしてその後に、お好みの別のTOEFL単語本に着手しましょう。

 

 

3.単語の意味は英語と日本語訳で説明

 

収録単語すべてに対して、英語での意味説明と日本語訳が掲載されています。英語、日本語どちらでも自分にとって理解しやすい方で意味を覚えていきましょう。
両方掲載しているのは単語本としては非常に便利と考えます。

 

» TOEFL対策には英和辞典、英英辞典どっちがいい?

 

 

その他の優れた点としては「単語・派生語・例文の読み上げを、本試験で問題を読んでいる声優が行っている」のもあります。

TOEFLの単語本としてはこの上ない内容のものですので、単語本を通して単語力を向上させたい方はこの本から始めましょう。

この単語集をどのように取り組むのがお勧めかは、改めて別の機会に書きます。

 

 

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