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受けたから分かった!TOEFL講師が伝える、進化したTOEFL iBT自宅受験での知っておくべきことと注意点!

最近、TOEFL iBT Home Editionが様々な点でアップデートされたので、改善点を確認するために受験しました。その経験も含めて自宅受験を検討している、予定している方が知っておくべきことを伝えます。

 

 

1.申し込み前の受験環境確認

 

自宅受験を検討している方は「環境的に自宅受験が可能か」をまずチェックしましょう。
当日、受験者側の不備で受けられない場合、受験料は返金されないので要注意です。

 

まずは以下のYouTube動画を視聴し、どのような環境での受験になるかを知りましょう。

 

 

 

 

機器および環境要件の詳細については、以下をご確認ください。

 

» TOEFL iBT、自宅での試験のための機器および環境要件

 

自宅受験において見逃されがちなのがインターネットスピード。
ネットの読み込みスピードが遅いと受験中トラブルが起きやすく、また試験官から受験を開始できないと伝えられる恐れがあります。
(2-3年前、そう伝えられたが、なんとか話しをつけて受けられたことがありました。交渉力は大切です)
曜日や時間帯によってネットスピードが遅くなる人は注意しましょう。

 

 

2.申込手続き

 

Home Edition受験の申込はご自身のTOEFLアカウントから行います。

申込み手続きにおいて、まず自宅受験(At Home)か会場受験(Test Center)を選択し、受験するエリア(Tokyo など)を入力します。

 

 

 

 

すると以下のように自宅受験の候補の日程が表示されます。

 

 

 

 

この日程表から分かるように、金と土は自宅受験ができません。
また以下が示すように木曜に受験できる時間帯は深夜だけであり、午前3:30が最終なので、実質、自宅受験可能なのは 日、月、火、水 になります。

 

 

 

 

 

3.身分証明登録(IDVaaS)

 

自宅受験にはIDとしてパスポートが必要です。
会場受験とは異なり、運転免許証やマイナンバーカードは使えません。

 

» TOEFLテスト日本事務局、受験申込(自宅受験)、アカウント作成、身分証明書(ID)

 

 

 

 

また、現在はID情報を事前に登録することが求められます。以下のYouTube動画をご確認ください。
スマホにEntrust IDVaasアプリをインストール後、ETSから送られたQRコードをアプリでスキャンしてID登録を行います。
この手続きにより試験官にIDを見せることは不要になる流れではありますが、現時点では絶対にそうなるとは言い切れないので、試験当日必ずパスポートを用意しましょう。

 

 

 

4.受験前の準備 1(TOEFL Test App)

 

受験予約手続きが終わったら、TOEFLアカウント内で自宅受験の予約を示す箇所から、”TOEFL Test App” を自分のパソコンにインストールしましょう。

 

 

 

TOEFL Test Appからは、使用するパソコンやネット環境のチェックができます。

 

 

 

 

チェックを行った結果は以下のように表示されます。この確認作業は試験直前にも行われます。

 

 

 

 

TOEFL Test Appのインストールに関しては以下の動画で説明されていますので、ご確認ください。

 

 

 

 

5.受験前の準備 2(メモ取り用品)

 

テストセンター会場の受験では、試験中のメモ取りのためにA4 サイズの紙を3枚と鉛筆が渡されますが、自宅受験ではメモを取るための道具を自分で用意しなければなりません。

 

・ホワイトボード(1枚)
・マーカー(1本)
・ホワイトボード用イレーサー(布などの代用も可能)

 

ホワイトボードは、クリアホルダーに白い紙を挟むことで代用できますが、使い勝手はホワイトボードの方がいいです。
マーカーは以前は複数本使用できたのですが、今回の受験では「1本だけ」と指定されました。
受験前にマーカーのインクが十分か確認しましょう。

通常のペンや鉛筆は使えないため、ホワイトボードやマーカーがないとメモが取れず、極めて不利になります。

 

ETS Japanでは、自宅受験に適したホワイトボードとマーカーが販売されています。

 

»  ETS JapanのTOEFL教材ショップ(税込 980円)

 

 

自宅受験でのメモ取りに向いているホワイトボード、マーカー、イレイザーについては以下のブログ記事にまとめています。

 

» 自宅TOEFL受験ではメモ取りにこれを使いましょう!

 

メモ用のホワイトボード、マーカー、イレイザーは必ず事前に準備してください。

 

 

6.受験1-2時間前の準備(言語設定、アプリの強制終了)

 

受験の1-2時間前に、パソコンの「言語設定」を「英語」にしましょう。

 

Windowsでは、「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」から「言語」を「英語(米国)」に変更してください。
「優先する言語」に「English (United States)」がなければ、「言語の追加」で追加してください。
その後、「Windowsの表示言語」を「English (United States)」に設定すると、再起動を求められます。
受験後は同じ手順で「日本語」を追加・優先に戻しましょう。

 

Macの場合、「システム設定」→「一般」→「言語と地域」→「優先する言語」で、「英語(English)」を追加し、「日本語」を削除するか、「英語」を一番上に移動してください。変更後、再起動が求められます。
受験後は「日本語」を再度追加して一番上に戻すことで、表示言語が日本語に戻ります。

 

試験官は日本語を読むことができません。この設定を行っていない場合、試験官による設定変更に時間がかかりますし、受験後、自分では戻し方が分からなかったりします。

 

また、パソコン上で起動しているアプリケーションを強制終了するように求められます。
Macを使っている私の場合、以下のような感じでFinder以外のアプリケーションの強制終了(Force Quit Applications)を要求されました。

 

 

 

 

7.受験直前

 

受験は予約時間の15分前から可能になります。
自分のTOEFLアカウントの内に現れた「START TEST」をクリックして、手続きを開始しますが、試験官(Proctor)とコミュニケーションを取れるようになるまで時間がかかることもあります。
(今回、私は30分ほど試験官が現れるのを待ちました)

 

 

 

 

大切なのが室温の設定です。エアコンのリモコンを机の上に置けないので、試験途中での室温変更ができません。寒すぎたり、暑すぎたりしないように室温を設定しましょう。特に長い時間じっと座っていると身体が冷えやすいので要注意です。

 

 

8.試験開始の手続き

 

試験官と話ができるようになると、TOEFL Test Appの開始をリクエストされます。
上でお伝えした、パソコンやネット環境のチェックを再度行うことになりますが、その後、画面に以下が現れ、TOEFL Test Appから試験へのログインが求められます。
私はパスワードは自動入力にしていて覚えていなかったのですが、この画面ではパスワードは手動で入力をしなければならなかったので、パスワード変更を余儀なくされました。TOEFLアカウントログイン用のパスワードは事前に覚えておきましょう。

 

 

 

 

 

9.受験環境の設定

 

試験官とコミュニケーションを取りながら、スマートフォンを2台目の監視カメラとして使えるように設定します。
そのやり方については以下の動画をご確認ください。スマホを置くスタンドは100均で購入できるもので十分です(角度を変えられるタイプの方がより良いでしょう)。

 

 

 

 

スマホがカメラとして使えるようになった後、スマホカメラで部屋の様子や机の下、パソコンとスマホが電源につながれているかなどの環境確認が行われます。

 

状況によっては試験官から机やイス、スマホの位置について指示があるかも。カメラは基本的に部屋に入るドアを映すように求められます。

 

机やテーブルが広めなら、スマホは受験者の左右どちらかでパソコンの画面、キーボード、受験者の手元や横顔を同時に捉える場所に置くことができます。机が大きくなくパソコンとホワイトボードのスペースしかない場合は、スマートフォンを設置する台などを机近くに用意しなければなりません。

 

2台のカメラによる監視により不正行為は物理的に不可能ですし、試験官から不正を疑われるリスクが大幅に減るのは間違いないでしょう。過去に自宅受験で不正行為を疑われたという報告を受けることがありましたが、ここが最も素晴らしい改善点だと個人的に思います。

 

 

10.受験中の注意点

 

2台のカメラにより不正が疑われるリスクが大幅に減ると書きましたが、それでも受験者は不正行為が疑われる恐れがありそうなことは避けるべきです。両手や顔が常にカメラの画角から外れないように心がけてください。

またSpeakingセクション以外で発話してはいけません。声を出して問題を読み上げたり、Listening問題を聞いているときシャドウイングしたり、ひとり言を言わないようにしましょう。

 

試験中何かあれば、試験官に語りかけたり、手を降って話しかけてもらうようにしてください。試験中にトイレに行くことはできます。ただし試験は止まらずに時間を失うことになりますが。

 

 

11.試験終了後

 

試験終了後、ホワイトボードに書いたメモを消して、メモが残っていないことを示すように要求されます。もしうまく消せない場合は、水で濡らすと消えやすくなります。

 

 

12.最後に

 

受験者は差を感じないかもしれませんが、自宅受験の最近の改善により、試験監督官はETSによって直接トレーニングを受けた人になりました。以前はProctorUという試験監督を提供する外部の会社が担当していたのですが、今後はETSが直接管理する人材が担当します。

 

自宅受験はコロナ禍のため会場受験ができない状況がきっかけで始まったものですが、開始から数年が経ち、監督方法だけでなく、遠隔受験を可能にするシステムも進化し、現在のものは信頼性・快適さがかなり向上したと考えます。来年2026年1月にTOEFL iBTは大幅に “enhance” すると予告されています。すでに始まっている自宅受験の改善からは英語教育における未来を感じました。

 

以下、自宅受験TOEFL iBTに対するETS Japanのサイトのリンクです。詳細な情報が掲載されていますので、受験前に一通り目を通しましょう。

 

» 自宅受験型TOEFL iBT®「TOEFL iBT® Home Edition」

 

» 自宅受験型TOEFL iBT 使用機器/環境要件と当日のご案内

 

» 自宅受験型TOEFL iBT 受験申込(自宅受験)

 

» 自宅受験型TOEFL iBT スコア

 

» 自宅受験型TOEFL iBT よくある質問

 

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