新形式のReadingセクションに関して その3
前回の投稿
新形式のReadingセクションに関して その2(2011年11月17日)
の続きです。
全問題数の表示から、最後のまとめ問題が事前に分かると良い点は何か?
前回の投稿で書きましたように、パッセージ最後のまとめ問題のほとんどは「要約問題」。
だから「要約問題」が出題されるかどうかは、全問題数から気にする必要はありません。
ポイントは、全問題数の表示から「表完成問題」が出題されるかどうかが分かること。
例えば、3パッセージ問題の1問目が Question 1 of 41 と表示され、最初の2パッセージの最後の問題が要約問題であったらなら、3パッセージ目を解き始める際、最後の問題は表完成問題になると分かります。
表完成問題とは
パッセージの内容に基づいて、2つか3つにカテゴリー分けされた表の中に、それぞれのカテゴリーの特徴や例示としてふさわしい選択肢を選ぶ問題。
そして
最後のまとめ問題が表完成問題である場合、パッセージ全体が2つか3つに分類できる比較・対比や並列の内容になります。
(基本的に4つ以上に分類されることはない)
また、比較・対比や並列のパッセージでは
第1段落で、第2段落以降がどのような視点に基づいて分類されるかが明示されることが多い
のです。
例えば、第1段落に
There are several different theories about …
という文があった場合、この後の
第2段落以降では、2つか3つのtheories「学説、仮説、理論」が説明され、それぞれのtheoriesが比較・対比、並列されると予測されます。
問題を解きながら、パッセージを読み進める際、それぞれのtheoriesがどのような特徴を持ち、どのように異なるのかが大まかにでも理解できれば、この表完成問題の正解率はかなり高くなります。
よって、問題数の表示、例えば 第1問目の表示が
Question 1 of 40 or 41(3パッセージ)
Question 1 of 54 or 55(4パッセージ)
となっていた場合
[要は、全部要約問題の場合のQuestion 1 of 42かQuestion 1 of 56ではない]
第1段落をよく読み、第2段落以降がどのような視点に基づいて2つか3つに分類されるかを示唆する表現を探しましょう。
※ 最後が分類問題と予測される場合、第1段落を読まずともタイトルから、パッセージ全体が何を比較・対比、並列する内容になるか分かることもあります。(タイトルが Theories of … となっているようなとき)
※ 第1段落やタイトルに分類の視点を示唆する表現がない場合もあります。
※ 3パッセージまたは4パッセージ問題のうちの2パッセージが表完成問題の場合、表示される問題数は上記とは異なります。しかし、表完成問題が複数出題される可能性は極めて低いと思われます。
次回では、TOEFL iBT 新形式Readingでのダミー問題に関して書きます。
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