103獲得までの取り組みのご報告をいただきました!
オンラインTOEFL対策Webコース WebTOEFLを受講されていたTさんから、103点獲得までの取り組みのご報告をいただきました。
Tさんは今年2011年の4月末以降、以下のコースを受講されました。
Reading Delta 18 Dayコース(2011年4月末から)
Listening Delta 18 Dayコース(2011年5月初から)
Integrated Writing 4 Dayコース(2011年7月初から)
Listening Official Guide 8 Day演習コース(2011年8月初から)
Integrated Writing添削コース Set 1(2011年8月半ばから)
またTさんは4月から6月までの3ヶ月間、ある予備校に通われました。
Tさんの今年の1月に初めての受験でのスコアは58でしたが、これはお試し受験の結果。
実質2、3回目の73(4/23)、69(5/14)あたりのスコアからのスタートと考えていいでしょう。
Tさんは最終的に11/30で103を獲得。
3月からTOEFL対策に取り組み始められたので、9ヶ月で30点くらいのアップということになります。
Tさんのスコアを見ると、伸び悩んでいた期間が長いように感じられるかもしれませんが、TOEFLは毎月受験するたびにスコアがどんどん上がっていくような試験ではありません。
9ヶ月間で70前後からの30点くらいアップでの100超えは、結果としてかなり順調であったと言えます。
特に、7、8、9月の3ヶ月間80点台から抜け出せなくても取り組みを継続されたことが、10、11月でのスコアアップにつながったはずです。
またスコアは毎回上がったり、下がったりしながらも取り組みを継続することによって、目標スコアに近づいていくことが分かるかと思います。
現在伸び悩んでいると感じているあなた!
大幅なアップを達成するにはスコアが停滞する期間があるのが普通です。
ここであきらめずに、取り組みを継続できるかが目標スコア達成のカギになります。
以下、Tさんからいただいた103獲得までの取り組みの詳細です。
いただいたご報告はそのまま掲載させていただいています。
Tさん、TOEFL学習者の皆さんのために、わざわざ詳しくご報告いただき、心より感謝申し上げます。
Tさんの取り組みへの姿勢とその内容は、TOEFL対策に取り組んでいる多くの方々に刺激と励みになるはずです。
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【Personal Data】
・某企業の法務部勤務(留学は企業派遣)
・男、独身、31歳
・TOEFL勉強期間
2010年1月に、何も勉強しない状態でとりあえずTOEFLを受験し、本格的には3月から勉強開始。従い、目標スコアを取るまで3~11月の9カ月間を要した。
【勉強前の英語レベル】
・TOEIC:860点(2010年末頃)
・仕事上、英文契約やメールのやり取りはほぼ毎日ある。
・たまに弁護士と交渉をするため海外に行くことがある。
・小学校5~6年時にシンガポール在住(こういうと小学校の頃から英語ができたように思われがちであるが、日本人学校に通っており、はっきり言ってこの時の経験が自分の英語力に与えた影響はほとんどないと断言できる!)
・2009~2010年、アルクのヒヤリングマラソンを実施
【TOEFLについて】
● 全体戦略
留学を決断したのが2011年2月なので極めて短期間にTOEFLの点数を上げる必要があった。
そのため、英語力を上げることも重要だが、何よりどうしたら点数が取れるかを一番重視した。そして、自分なりの分析の元、最終目標スコアを、R:27, L:24, S:22, W:27に設定。これは、RとWはやれば短期間で成果が出ることと、LとSは短期間では限界があると考えたため。
● 点数の推移
合計 R L S W
1 1月8日 58 15 13 15 15 (お試し受験)
2 4月23日 73 22 15 15 21
3 5月14日 69 20 14 15 20
4 5月28日 81 24 19 18 20
5 6月11日 77 22 19 15 21
6 6月25日 82 24 15 18 25
7 7月9日 83 25 18 18 22
8 7月31日 77 23 17 15 22
9 8月13日 84 24 18 18 24
10 8月21日 88 26 18 20 24
11 8月28日 80 19 18 19 24
12 9月18日 86 23 13 23 27
13 9月24日 87 19 23 18 27
14 10月16日 91 24 20 22 25
15 10月22日 81 21 18 20 22
16 10月30日 86 25 17 19 25
17 11月13日 93 27 21 20 25
18 11月20日 96 26 19 22 29
19 11月26日 103 29 24 22 28
(決して見栄えが良くないので恥ずかしいが、こんな人でも100点越えるんだという皆様の励みになればと思い全部記載してます。)
●勉強時間
幸い自分は勉強時間を多く確保できた方だと思う。
まず、通勤の往復2時間を使って単語等を覚えた。
また、会社の始業前30分強、昼休憩30分強を確保し、帰宅後は3~4時間勉強した。
休日は、集中していたかどうかはともかく12~15時間程度。
●各論
【単語】
・勉強方法
TOEFLはまずは単語が全てと言っても過言ではないと思う。
3~5月は、予備校以外はほとんど単語集ばかりやっていた。
私の覚え方は「1日5回繰り返す」ということを重視した。
人の(私の?)記憶力は極めて貧弱という前提で、①朝の電車、②始業前、③昼休み、④帰りの電車、⑤寝る前に同じ単語を50語程度を繰り返しやっていた。とはいえ、すぐに忘れるので、平日にやった単語を週末にまとめて復習した。
忘れるのは仕方ないので、とにかく量をこなし、繰り返しやることがコツかと思う。
最後の方は単語集2冊を1週間でまわすことを繰り返した。
・参考書
– TOEFL TEST対策iBT英単語
最初はずっとこれを使用。数ヶ月間肌身離さず持っていた。
– TOEFLテスト英単語3800
超有名なテキストらしい。たしかにTOEFLに出る単語が良く厳選されていたと思う。
– これで完璧!TOEFLテスト続基本ボキャブラリー2000語
秀逸!私はだいぶ終盤になってから使い始めたが、これ一冊で単語とリスニングが同時にできて素晴らしい!私の場合、主にリスニングの教材として使っていた。
【Reading】
・予備校
正直、WEB-TOEFLのReadingを受講すれば、他に予備校に行く必要はあまりないと思う。Readingは自己の努力で何とかなる分野。とはいえ、自分はかなり苦労した。
・勉強方法
最初は、予備校やWEB-TOEFLの教材を使用し、できる限りすらすら読めるように繰り返した。
自分の場合は、最初24点まですんなりいったが、その後ず~っと点数が停滞・・・
原因としては、文章を読めてないことと、解法を実践できていないということだと分析し、前者については、単語力強化と英語への慣れを養うためWikipediaを読んだり、他のTOEFL用教材を読んだ(英語に慣れてない人は多読も大事)。その時は、まずは時間を計りながら速読し(このときは意味の分からない単語は気にしない。むしろ意味の分からない単語だらけでもざっくりとした方向性を捉えられるように訓練した)、その後精読した。
また、後者については、過去にやった問題を繰り返し解法に沿って解きなおした。
ゆっくりやればできるのは当然なので、いつもストップウォッチを使って緊張感を持って実施した。
自分はどうしても感覚で選択肢を選んでいた部分があったが、常に文章の中に根拠を探すように努めたことで点数が上がっていった。
・参考書(主に使用したテキスト)
– Official Guide
本試験より少し簡単な気がしたが、TOEFLを知るには最適。
– 予備校のテキスト
本試験より少し難しめ。
– DELTA
結局、最初から最後まで役に立つ!
– DELTA SIX PRACTICE Test
上のDELTAが終わった後にやりました。問題は簡単だけど、解法を確認しながら解く練習に使用。
– Barron’s
これも問題は簡単だが、解法訓練。
【Listening】
・予備校
Reading同様、WEB-TOEFLをやれば必要ないかと。
・勉強方法
自分は、とにかく聞き取りが伸びなかったので、偉そうなことは言えないが、
以下の方法で勉強した。
① まず聞いて問題を解く
② その後3回程度、繰り返して聞く(スクリプト見ない)。
③ 可能な範囲でシャドーイングしながら、聞き取れない箇所をマーキングしていく。
④ 黙読(1回)
⑤ 短文を暗誦(3回)
⑥ 音読(4回)
⑦ スクリプトシャドーイング(3回)
⑧(気分次第で)シャドーイング
上記勉強方法は、勉強開始からしばらくたってから(8月くらい?)はじめた。点数が一気に
伸びたわけではないが、自分の感覚としてListeningの内容が良く分かるようになった。
・参考書
– Official Guide
– 予備校のテキスト
– DELTA
– DELTA SIX PRACTICE Test
– Barron’s
– 必ず聞き取れるTOEFLテストリスニング
上記勉強法を使用するきっかけとなった本。
– TOEFL TEST対策iBTリスニング
かなり難しめだが、しっかりこなせれば力になるかと。
・本番
自分は、メモを取りすぎていた気がしたので、最後の数回はほとんどメモを取らないようにして、聞いたことをイメージ化するように心掛けた(イメージ化すれば数分間なら覚えていられるので)。
あと、全部を聞こうとせず、とにかく聞こえる単語を確実に聞いて、レクチャーにくらいついていった。
【Speaking】
・予備校
ReadingとListeningと違い、Speakingは予備校を使っても良いかもと思う。
ちなみに、私は、TOEFLとは関係なく英会話スクールにも通ったことがあるが、英会話スクールや最近話題?の格安ネット系のツールは、TOEFL対策という意味ではあまり効果がないと思う。
・勉強方法
TOEFLのSpeakingは、「Speaking」と名前がついているが、本当の英会話力が試されているわけではない。もちろん、本当の意味でのSpeaking力を地道につければ点数は上がるだろうが、自分はTOEFLはあくまで留学のためのステップと考え、いかに短期で点数を取るかを考えた。
私の分析では、減点対象となるのは、話すのが遅いことと空白を作ることだと思う。
反対に、回答が時間内に終わらなくてもあまり減点にはならないと感じた。
そこで、Speakingの6問それぞれに自分なりのフォーマットを作成し、フォーマットで回答時間の大部分をカバーできるようにした。
そして、フォーマットの部分の発音はとにかく滑らかにするようにした。
発音に関しては、絶対に先生に確認してもらった方が良い。
先生はネイティブでなくても構わないと思う。実際に自分は日本人の先生に見てもらったし、ネイティブは自然とうまく発音できるのでアドバイスをうまくできない可能性もある。
逆に日本人の方が、具体的に、舌をどのように使うとどういう音がでるかを教えてもらえるので良いと思う。
勉強の終盤は、週に1~2回、口を慣らすのとフォーマットを忘れないためにType1~6を30分程度やる程度で20点以上は取れるようになっていた。
なお、Speakingの練習をするときは必ずレコーダーで録音し、自分の回答を分析しながら繰り返し訓練するべきかと。
・参考書
– 予備校のテキスト
– DELTA SIX PRACTICE
– Barron’s
【Writing】
・予備校
Writingは人に指摘されないと気付けないところがたくさんあるので、予備校に通う
価値はあると思う。もちろんWEB-TOEFLでもよいかと。
・勉強方法
[Integrated]
Web-TOEFLのフォーマットに自分なりに修正を加えて使用していた。
自分なり分析結果として、①リーディングパッセージからより、リスニングの内容を多く書くこと、②3つの反論ポイントを外さないこと、③リーディングの引用はできる限り形を変えること(そのまま引用しない)、④各反論の最後に「よって、リーディングのIdeaは、Lectureの内容から考えて妥当でない」といった記載を書く、ことが大事だと思った。
しばしばIntegratedはリスニングができないと点数が上がらないと言われるが、Integratedでは事前にReading Passageを読んで、反論もだいたい察しがつくので、Lectureの聞き取りは通常のListeningより格段に簡単だと思う。実際、Listeningが取れない自分でも点数が取れていたのでたぶん間違いない。重要なのはしっかりとReadingPassageを読んで、反論を想定しておくことだと思う。
[Independent]
ここも自分なりにいくつかの型を作って、どんな問題が出てきても最終的にそこに落としこめるようにした。これで毎回500字くらいコンスタントにかけるようになり、時間も余るので、余裕をもって解くことができた。
どんな問題にでも使えそうな自分なりの型を4~5個用意しておくことをお薦めする。
後は、論理構成をしっかりとすることが大事であると感じた。
どんなに字数を書いても論理構成がしっかりしていないと点数が落ちた。
論理構成に気を付けてある程度字数を書くことで、点数が安定した。
・参考書
– 予備校のテキスト
– DELTA SIX PRACTICE
– Barron’s
●まとめ&雑談
自分は途中で何度も諦めかけたし、心が折れそうにもなった。
そんなときは、ExileのReal Worldを聞いて自分を奮い立たせて、勉強を継続した。
ただ、途中で急性胃炎?になって救急車で運ばれたり、突発性難聴になったりと、ストレスが体に現れはじめてからは、少しセーブしながら勉強をした(体を壊して留学できなくなったら元も子もないので。。。)。ストイックも良いが、長期戦なのでうまくリラックスする時間を作ることも大事!
以上、長くなりましたが、少しでもTOEFLに戦いを挑む方の役に立てればと思います。
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