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留学中の英語力アップ方法 その6 〜 Speaking編

数回に渡って投稿してきた「留学中の英語力アップ方法」、今回が最後です。


Speaking編では、「あいさつ」「発音・イントネーション」に関して書きました。


今回は「留学中に、よりスラスラと話せるようになる方法」について。


Speakingを苦手としている人は、


「すぐに、誰とでも英語で楽しく話せるようになりたい」


と考えてはいけません。


もちろん、「誰とでも英語で楽しく話せるようになる」のは最終的なゴールではありますが、最初からそこを目指しても落ち込むだけです。


最初に行うべきことは、楽しく英語を使って話ができるグループやコミュニティーを見つけること。

そのグループやコミュニティーは、できるだけ頻繁に参加できるものがいいでしょう。


またできれば、あなたが活躍できるグループやコミュニティーを選ぶべきです。


例えば、グループやコミュニティーにおいて、その参加者たちがあなたの話を聞きたいと思うほどの、知識やネタがあるのなら、文法ミスが多かろうと、分かりにくいところが若干あろうとあなたの話を皆楽しみにするはずです。


何かのグループの所属して、すぐにその中心になってしまうほどの知識やネタがある人は多くはないでしょうが、そこに1人でもあなたの話に興味を持ってくれる人がいれば、あなたは話し続ける機会を持てます。


もちろん、英語で話し続けるだけなら友人でもよいのですが、何かしらの目的を共有するグループやコミュニティーに所属していれば、英語で書かれた、活動に役立つ情報の収集がその分野を語るための表現力アップにつながりますし、まとめた情報を伝えることがSpeaking力アップをもたらします。


話すにはネタが必要です。

また話すことに慣れるだけではなく、表現力の向上には多くのインプットが欠かせません。


もし周りに適当なグループやコミュニティーがなければ自分が言いだしっぺになって、グループを結成しましょう。


例えば、映画を見て、その後食事をしながら、見た映画について語る3-4人のグループをつくったとします。


映画を見て、その内容について話すだけでも悪くはありませんが、あらすじや出演俳優のインタビュー、その映画に対する批評などを事前に読み、その中で使われている表現を学んでから、実際に映画を見て、語ったほうが、映画を話す機会を有効に活用できます。


話すことに慣れる

話すための表現力を向上させる


ための取り組みをある分野に絞って、追求しましょう。


ある分野に関して、インプット(読む・聞く)とアウトプット(話す・書く)を増やしていく機会を作ることがSpeaking力を高めるだけではなく、トータルとしての英語力アップのカギになります。


その分野に関して、あなたの意見・感想を聞きたいという人がでてくるようになれば、英語を話す機会が楽しくなってきます。

そして留学先の国で自分が快適にコミュニケーションを行える場所が生まれると、その場が起点となって友人関係が広がり、話す機会もどんどん増えていきます。


何事においても最初からうまくできるわけではありません。

失敗にめげることなく、どんどんトライしましょう。


ここまで読んで「以前にも同じような内容を読んだな」と感じられるかもしれません。

「留学中の英語力アップ方法 〜 Listening編」でも似たようなことを書いています。


私がこれまでお伝えしていることは変わりません。


You can’t win them all.


「選択と集中」


すべてに対して完璧を目指すのではなく、 対象を絞って、そこで成果を出せば、実力の向上を実感でき、次につなげられます。


「ペラペラ」ではない自分に対して落ち込んでも仕方がありません。

まずは自分が英語を快適に話せる場づくりから始めましょう。


「留学中の英語力アップ方法」連載はこれで終了とします。


ReadingとWritingについて書いていませんが、留学中の方は「読む」「書く」機会はいくらでもありますし、留学中に求められる課題をこなしていくことでReading力、Writing力は着実に向上していきます。


しかし、書いたものをチェックしてもらうことは大切です。

大学にWriting Centerのような無料でペーパーをチェックしてくれる機関があれば、どんどん活用しましょう。
ない場合でも、友人や有料サービスを利用して、Writingにおける自分のミスを指摘してもらいましょう。


Writing表現力アップ方法に関しては以前に記事を書いています。参考にしてください。


Writing表現力を高めるには その1(2010年7月13日)


Writing表現力を高めるには その2(2010年7月14日)


また留学中に出される大量の課題の読み方には関しては以下を参考にしてください。


大学院留学最初のセメスター その4(2011年9月12日)


留学を達成しながらも、自らの英語力アップと格闘している皆さんの役に立つことを願っています。

コメント

  1. Ki より:

    現在交換留学中の者です。TOEFL対策のブログであるのに留学中の英語力アップの連載をして下さってありがとうございます。とても参考になりました。
    留学も折り返し地点に来てしまい本当にあっという間です。最後まで悔いの残らないように全力で英語力アップに励みたいと思います。

  2. Katsurayama より:

    Kiさん

    わざわざコメントくださり、ありがとうございます。

    交換留学だと1年ほどなのであっという間に終わってしまいますね。
    とは言っても、1年や半年あれば、人生を大きく変えるようなことができます。

    留学中でしかできないことにどんどんチャレンジしましょう。
    また英語力の向上においても、留学中だからこそできることを活用していきましょう。

    Katsurayama

  3. ASK より:

    はじめまして。
    私は2月終わりごろからオーストラリアの大学院に留学しているものです。

    私はこちらでお世話になったことはありませんが、葛山さんの留学経験を読ませていただいて、少し安心したうちの一人です。

    留学するに当たって、私はIELTSを受けたのですが、学校の提示するスコアが取得できたため、大学院への準備コースなどには通いませんでした。
    いきなり大学院に入り、留学生にも何人か会いましたが、どのこの国の人たちも英語が普通に理解でき、喋れます。
    そんな中、私は何を言っているのか理解すらできず、授業もわかるはずがありません。
    こんなことで卒業できるのかととても不安になっていたところ、葛山さんの経験談を読ませていただき、英語がわからなかった人もいることを知って、ちょっと心が軽くなった気がします。

    今後、書かれていることを参考にさせていただきたいと思います。
    どうもありがとうございました。

    もし不適切なら削除ください。

  4. Katsurayama より:

    ASKさん

    コメント、ありがとうございます。
    (決して不適切ではありません。)
    ブログの記事がお役に立てるのであれば嬉しく思います。

    まだ始まったばかりです。
    これまで英語でコニュニケーションをほとんど取ったことがなければうまくいかなくて当然です。
    (ASKさんが会った留学生の方々は、オーストラリアの留学前からかなり英語を使う機会があったはず)
    間違うことを恐れずに、英語を使う機会を増やして行きましょう。

    Katsurayama

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