Writing 3点を5点にするには?
本日、Independent Writing 4 Dayコースを受講し始めた方から、5点を取るにはどうしたらよいかというご質問をいただきました。
その方のWritingのスコアは3点くらい。
確かに
最終的に目標スコアを達成するには、Writingにおいて5点獲得を狙いたい。
という気持ちは分かりますし、現状に対する焦りも理解できます。
しかし、Writingの3点と5点の間には極めて大きな隔たりがあります。
ちなみにIntegrated Writing、Independent Writing両方において5平均が取れれば、Wは30になります。
Integrated、Independentいずれかで5平均、もう片方は4平均なら28です。
Writingで28や30あれば、Writingにおいてはどこのトップ校にも出願できます。
要は、英語圏で極めて優秀と判断される人たちと一緒に学んでいけるだけのWriting力があるという証明になります。
(これは英語圏での極めて優秀と判断される人たちと同じくらいのWriting力という意味ではありません。高度なレベルの授業や課題になんとかついていけるくらいのWriting力と考えて下さい。)
Writingで5が獲得できるのは、そのくらいのレベルの方であるということをまずはご理解ください。
5獲得には
それなりの表現力が求められます。
文法や表現のミスは少なくなければなりません。
Independent Writingであれば30分という短い時間の中で適切な理由と事例を考えなければなりません。
内容は説得力のあるものでなければなりません。
とは言っても、3点レベルの方が到達するのは無理だということではありません。
実際にWritingコースの中でサンプルエッセイとしてお見せしているレベルに近いエッセイが書ければ、5点は獲得できます。
しかし、いつも3点レベルの方が、5点を取ることが多いレベルまでの到達を目指すとしたら、ほぼ毎日取り組んだとしても、通常数ヶ月くらいは必要です。
現在、3点レベルの方が、いきなり5点レベルのエッセイを書こうとしてもできないことばかりになり、いたずらに焦ったり、落ち込んだりして、落ち着いて学習に取り組み続けることができなくなってしますかもしれません。
いきなり5点を目指すのではなく、現在の自分の実力よりも少しだけ上の4点を獲得できる実力を身につけることを意識しましょう。
ただ、4を目指すにしても、5を目指すにしてもやるべきことが変わる訳ではありません。
例えば、
表現力が足りない方は、サンプルエッセイの中の文を覚えたり、多くの英文を読むなど表現力の向上に努める。
文法ミスの多い方は、添削によって指摘された文法項目で理解の浅い箇所があれば、文法書等で調べ、今後、エッセイを書く時に注意する。
どのような内容を書くべきか理由や事例がなかなか浮かばないという方は、予想問題等の問題トピックに対して、自分なりの理由や事例を考える。
実際にTOEFL問題に対するエッセイを多く書き、添削を受ける。指摘された自分のミスは、次のエッセイで繰り返さないように意識する。
これらの作業を継続的に取り組んでいけば、Writing力は必ず向上し、スコアもアップしていきます。
しかしながら、実力がいくらか上がったら、すぐに4がいつも取れるようになる訳ではありません。
Independent Writingのスコアが「いつも3」の方なら、非常に大まかではありますが、今後の取り組み次第で以下のようにWritingスコアが上がっていきます。
いつも3
↓
だいたい3、たまに4
↓
だいたい4、たまに3
↓
いつも4
↓
だいたい4、たまに5
↓
だいたい5、たまに4
4が取れたからといって、自分の実力が4になったと過信し、取り組みに対して手を抜いてはいけません。
まだ「だいたい3、たまに4」レベルにいるのかもしれません。
これは5点が取れるようになった時でも同じです。
自分の実力がどこにあるのかを冷静に判断しながら、Writingの取り組みを続けて下さい。
コメント
初歩的な質問ですみません。
ここでいう3・4・5点というのは、スコア表のどこでわかるのでしょうか。
Fair(2.5 – 3.5)なら3点
Good(4.0 – 5.0) なら4.5点
という意味でしょうか。
eigoさん
> Fair(2.5 – 3.5)なら3点
は2人の採点官の平均が2.5から3.5という意味です。
例えば、3.5は1人が4、もう1人が3ということです。
> Good(4.0 – 5.0) なら4.5点
同様に、2人の採点官の平均が4.0から5.0という意味です。
> ここでいう3・4・5点というのは、スコア表のどこでわかるのでしょうか。
例えば、Independent Writingが Fair (2.5-3.5)になっている場合、2人の採点官のスコアが(3と2)(3と3)(4と3)のいずれかの組み合わせということになります。
Katsurayama