不正解数とスコアに関して
前回の投稿「『TOEFL難化傾向?』に関して」に対して、Megさんから以下のコメントをいただきました。
TOEFL の問題自体の難易度が上がったとは感じていません。今回はできたと思っても、実際に出てきたスコアがかなり低くてがっかりします。
スコアのテーブルが変わったのではないかと思います。
例えば、Rはどのくらい間違えたか、感覚でわかるのですが、Rで10個くらいの間違いの感覚だと、スコアが18くらいになります。OGのテーブルでは10個の間違いだとスコア25or 26だと思うのですが。皆さんも、結構できているのに良いスコアがでない、のではないでしょうか。
「最近、TOEFL iBTの難易度が上がっている」という場合
「最近」がいつを指すのか
「最近」のどの回の試験を指すのか
比較の対象となる「最近の前」はいつのどの回の試験を指すのか
主にどのセクションのことを言っているのか
何を難しいと感じるのか
等が、人によって異なり、賛成する人・反対する人がでてきて当然です。
前回お伝えしたように、試験の問題の難易度は必ず毎回変わるので、多くの方が「難しい」と感じる問題が続けて出題されても何ら不思議はありません。
しかし「問題自体の難易度が上がったとは感じていません」という意見は、「難易度が上がった」と感じる人にとっては、冷静に振り返るきっかけになると思います。
Megさん、貴重なご意見、ありがとうございます。
TOEFL iBTのReadingセクションの間違いの数とスコアの関係に関してですが、
Readingが18の場合、19から21問くらいの間違い(3パッセージ45問分中)になるはずです。
これはOfficial Guide 3rd Editionに掲載されているスコアの換算表だけではなく、ETSによる公式TOEFL模擬試験のComplete Practice Testでの結果から言えることです。
試験の難易度は毎回変わるため、試験ごとに換算表も変わりますが、それでもスコアは同じままでありながら、不正解の数が20くらいから10くらいへと半分になるのは、あり得る変更とは思えません。
「18点で10問間違いくらい」と感じられるのなら、早めにComplete Practice Testを受けることをお勧めします。
TOEFL iBT Complete Practice Test
実力の正確な判定に(2009年9月28日) ← Complete Practice Testに関する投稿はこちら
本試験では実際に何問、そしてどのような問題を間違ったかが分かりませんが、Complete Practice Testならそれが分かり、その後、自分の弱点を意識した対策が可能となります。
実際の不正解の数が、予測する不正解の数よりもずっと多い場合、自分が考える正解と問題作成者が考える正解が大きく異なることを意味します。
このような方は単語力を向上させたり、英文を多く読んだりしてもなかなか点数が上がらないということが起こり得ます。
問題作成者が考える正解を知るために、できるだけ本試験の傾向に沿った問題集に取り組むことが大切です。
コメント
葛山先生へ
スコアが厳しくなったのはのは、9月以降だと思います。
私は、受験直前に Complete Test で実力試しをやっていたのですが、
Completeと本番の比較は次の通りです。
以下はRのデータです。
9月23日 Vol.10 36 of 45 スコア29
9月26日 本番 スコア21
11月21日 Vol.11 30 of 45 スコア23
11月22日 本番 スコア18
12月 2日 Vol.12 32 of 45 スコア25
12月 5日 本番 スコア21
12月19日 Vol.13 34 of 45 スコア26
12月20 日 本番 スコア21
Complete のスコアは、信用していないので、正誤の個数でスコアを判断しています。
Complete の平均は 33 of 45 なので テーブルから判断すると、
スコア24だと思うのですが、本番では21しかでません。
ちなみに、8月の本番はスコア24でした。9月から下がってしまいました。
このことから、9月以降、テーブルが変更になったのではないかと、推測しています。