【再掲】TOEFL Writing:Integratedタスク 評価点3は取りやすい、そして4は取りにくい
以下、過去記事の再掲です。
YouTube動画でお伝えしたことの一部を改めてここに書き、説明を少し補足します。
まず伝えたいのは「Integrated Writingにおいて評価点3は取りやすい」こと。
「評価点」と聞いてもピンと来ない方もいるかもしれません。
Writingセクションの2本のエッセイに対して人間の採点官とe-rater(AIによる自動採点)は、5, 4, 3, 2, 1, 0 いずれかの評価点をつけます。
Integrated、Independentのエッセイに対する人間の採点官とe-raterによる評価点がすべて3だった場合、Writingのスコアは20くらいになります。
» 【改訂版】TOEFL iBT Writingセクションはどのようにしてスコアが算出される?
トータル80くらいが目標ならWritingセクションで目指すべきは20点なので、評価点3獲得を狙います。
Writingセクションで評価点3が取りやすいこと
どのようなエッセイを書けば評価点3がもらえるか
については、過去に何度もこのブログでお伝えしました。
» TOEFL Writing:評価基準 5点、4点、3点 の違い を説明します!
» TOEFL Writing:評価点2と3の違いを探る(Integrated Task編)
» TOEFL Writing:評価点2と3の違いを探る(Independent Task編)
そして TOEFL本試験のWriting添削官をしているトフレのネイティブスタッフからの報告により、Integrated Writingで人間の採点官から評価点3がもらいやすいことを裏付ける新たな根拠が見つかりました。
以下、YouTube動画で見せた「Integrated Writing評価表」。
こちらに関しての説明は、動画の中でしていますので省きます。
この表の青の四角の箇所から、Integratedタスクで人間の採点官から評価点3を獲得するには、レクチャーのmain ideaをサポートする3つのポイント(理由)のうちの1つが全然ダメでも、他の2つのポイント(理由)の記述が3点レベルであればOKと分かります。
Integrated Writingの3点の評価基準は以下の通り。
表現や文法においてエラーが多かったり、内容的にわかりにくいところが目立っても、レクチャーのポイント(理由)がいくらか正しく書けていれば評価点3レベルと判断されます。
それも3つのポイント(理由)のうち2つがこのレベルになっていれば十分なのです。
> ● 確かに問題に対して回答しているものの、ListeningのポイントとReadingのポイントの関連が全体的に曖昧だったり、不明確だったり、かなり不正確だったり。
> ● ListeningやReadingの内容、またはRLの関連における重要なポイントが不完全だったり、不正確だったり。
> ● 表現や文法のエラーが頻繁だったり、それらのエラーにより内容や関連の記述において曖昧な表現や意味不明なところが目立ったり。
» TOEFL Writing:評価基準 5点、4点、3点 の違い を説明します!
しかし「Integrated Writing評価表」によると 評価点4獲得にはレクチャーのmain ideaをサポートする3つのポイント(理由)すべてが4にふさわしいレベルで書かれていなければなりません。
よって例えば、レクチャーのmain ideaをサポートする1つ目、2つ目の理由を書くのに時間がかかってしまい、最後の理由が十分に書けず3のレベルになってしまうと、その前の2つの理由に対する記述が非常によいものであっても評価点4にならないかもしれません。
(採点官には裁量があり、例えば 5, 5, 3 レベルのエッセイなら評価点4がもらえる場合もあります)
いうことで「評価点3は取りやすい」けど「評価点4獲得は難しい」と分かっていただけるかと思います。
「評価点3は取りやすく、4は取りにくい」ことは、これまでRubrics(評価基準)の説明でお伝えしてきてますし目新しいことでもないのですが「Integrated Writing評価表」により数字での裏付けを得られました。
現在、Writingスコアが20くらいで25(評価点4平均くらい)以上を目指すのであれば、Writing力を大幅に伸ばさなければなりません。そこの5点の差は非常に大きいとご理解ください。
またレクチャーの理解度が高くないと、3つの理由全てで4レベルの内容を書くのは難しいと分かっていただけるかと思います。
Integrated Writingで評価点4を「安定して」獲得するには、Listeningセクションでいつも25以上が取れるくらいのListening力がほしいところです。
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