TOEFL 95から110以上を目指すスコア獲得戦略
2日前にトフレのWriting 2コース(InTegrated Writing 4DayコースとInDependent Writing 4Dayコース)にお申し込みいただいた受講生の方(Bさんとします)から目標スコア110獲得を狙うにあたって各セクションで何点を目指したらよいかというご相談をいただきましたので、ご本人からの了承の上、ブログ上で回答します。
その方が私からの回答が詳細で丁寧になりますし、また同じような状況の方が学べるところがあると思いますので。
Bさんの状況
(以下の掲載に対してBさんから了承をいただいています)
数年前にTOEICで985点取得。留学経験等はなし。
1ヶ月間ほど独学後、今年1月に初めてTOEFL本試験を受験。
スコアは Total 95、R 27、L 27、S 19、W 22
独学の1ヶ月間は以下に平日1.5-2時間、土日5時間ほど取り組む。
・TOEFLテスト英単語3800(3周)
・Official Guide(1周)
・TedEd 毎日5本程度視聴
本試験受験後、TOEFL対策から離れていたが、最近再開したばかり。
目標スコアは110以上、現在は毎日1.5−2時間ほど以下に取り組んでいて、本年中での目標スコア達成を目指している。
今後は、毎日30分-1時間程度をWritingコースの受講にあてる予定。
・TOEFL英単語3800:毎日30分程度
・Cambly英会話:15分×週5。→ 短く感じており、30分に伸ばすか検討中
・The Wall Street Journal、洋書(This will make you smarter):毎日30分程度
110獲得のための各セクションの目標スコア
110獲得のためには各セクション R 29-30、L 28-29、S 23-24、W 28-30 を目標とすることを一般的にはお勧めしています。
(R 29は2問間違いくらい [95%ほどの正解率]、L 28は2問間違いくらい[93%ほどの正解率]、S 23は評価点平均3くらい、24は評価点4が1つと3が3つくらい、W 28は評価点5が2つと4が2つくらい)
人によっては目標とするスコアは変わるものの、Bさんの場合、とりあえずは各セクション上記のスコアを目指して学習を進めるのがいいでしょう。
Writing 28-30を獲得するには
Writingはあまり対策をせずに22点を獲得されたよう。
22点はIntegratedかIndependentいずれかが人間の採点官からの評価が4、もう片方が3であったと推測されます(AI[e-rater]からの評価は人間の採点官の評価と同じであったと想定)。
仮にIntegratedが評価点4、Independentが評価点3であったとした場合、28点を取るには
Integrated:評価点 4 → 5
Independent:評価点 3 → 4
とそれぞれで評価点1点分、Writing力を向上しなければなりません。
Integrated、Independentいずれかで評価点4は取れているので、4が取れるくらいの英語を書く力はあると判断されます。
Reading、Listening力も高いので「RL力不足のためIntegratedで高得点獲得が難しい」という状況ではないため、評価点3がついた方のタスクを4レベルに上げるのはさほど難しくはないでしょう。
しかし、Writingで28−30を取るには片方のタスク、または両方で評価点5が取れなければなりません。
評価点5を獲得するには、内容・構成がよく、表現・文法ミスがほとんどないだけではなく、ある程度高い表現力があることを示す必要があります。
» TOEFL Writing:評価基準 5点、4点、3点 の違い を説明します!
ただ、Bさんは普段からThe Wall Street Journalを読んでいるような方なので表現力において5獲得のポテンシャルは十分にあるのかもしれません。
Bさんのエッセイにおいて何が足りないかはWritingコース受講とTOEFLの採点に通じたネイティブスタッフによる添削を通して明らかになるかと思います。
なので、現時点でWritingにおけるアドバイスは「学習時間を確保し、Writing 2コースの受講を進めていきましょう」になります。
InTegrated Writing 4DayコースとInDependent Writing 4Dayコース受講の目標は、今のところ「安定してWriting 25くらいを取れるようになる」でしょうか。
Writing 4レベルと5レベルの実力差は大きいので、多くの方の場合、エッセイを何本も書き、添削を受けることが求められます。Writing 2コースの受講が終了した頃にまたご相談いただければ、添削済みエッセイのいくつかに私が目を通して、評価点5獲得のためのアドバイスをします。
Reading 29-30、Listening 28−29を獲得するには
Readingの方が目標スコアが高いのは、Readingの方が多く間違ってもよいスコアになりやすから。
例えば Readingでは1問間違いは30点になることがほとんどなのに対して、Listeningは1問間違うと29点になることが多いです。
なので、全問正解でなくても取れるスコアとしてReading 29-30、Listening 28−29を目標に設定しています。
Bさんの本試験初受験スコア R 27は4問間違いくらい[88%くらいの正解率]、L 27は3問間違いくらい[89%ほどの正解率]。
Reading、Listeningにおいて私がまずお勧めするのは、公式模試(TPO31)の受験。
» TOEFL iBTの公式模試(TPO31)、37%引きで受けられる裏技教えます!
この模試の受験により、Reading、Listeningでの実力を再測定できます。
TOEFLスコアは受験のたびに上下するものなので、Reading、Listeningで27よりも高いスコアになるのか、低いスコアになるのかによってBさんが現時点で獲得できるスコアの幅(例えば、25−27くらいなど)が見えてきます。
また模試は問題の見直しが可能。
間違った数問を確認することにより、目標スコア獲得には何が足りないか見えてくるところがあるはず。
この弱点の確認作業は私がサポートします。
また公式模試の受験によりSWでのAIの評価が分かります。
AIの評価は人間による評価と一致するとは限りませんが、AIによる評価が、例えば、Integrated Writingは3、Independent Writingは4なら、1月の本試験受験の22点のときはIntegratedの方が評価点3であった可能性が高いと判断できます。
SpeakingにおいてもAIによる評価から何点になるかによって Speakingセクションでのポテンシャルが分かります。
> R 27は4問間違いくらい[88%くらいの正解率]、L 27は3問間違いくらい[89%ほどの正解率]。
と伝えましたが、Readingではあと2−3問、Listeningではあと1−2問正解を増やすことがゴール。
そのほんの少しの差は問題を通してしか分かりません。
まずは公式模試の受験。またそこから分かった弱点を意識しながら、Official Guideの解き直しや以下のOfficial Testsへの取り組みを進めることをお勧めします。
» Amazon: Official Tests Volume 1 改訂版(4th Edition)
» Amazon: Official Tests Volume 2 改訂版(3rd Edition)
どのような問題を落としているのか、同じミスをしないために何に気をつけるべきかなどはTOEFLの問題演習を通してでしか分かりません。
Speaking 23-24を獲得するには
Speakingは本試験で19が取れました。これはSpeakingセクション4問中、おそらく2問で評価点3が取れたことを意味します。
つまり、評価点2がついた残りの2問においても評価点3が取れた問題と同じくらいのパフォーマンスができれば、全問で評価点3が取れ、22−23点になります。
SpeakingのスコアはAIによる評価も含めて算出されるため、公式模試での評価も気になるところではありますが、評価点3が取れるくらいのSpeaking力があることは分かっているので、TOEFLのSpeaking問題に取り組み、Bさん自身が「うまく話せた」と思える回答ができれば評価点3が獲得できる可能性は非常に高いでしょう。
オンライン英会話ではどのような内容を行っているか分かりませんが、評価点3が取れるだけのSpeaking力はすでにあると思われます。Speaking対策としてはTOEFLのSpeaking問題に対して回答する取り組みを行っていくことが何よりも大切です。
今後の取り組み
まずは公式模試の受験結果に基づいて、どのセクションの対策を優先すべきかなどを定めましょう。
そして、今後の本試験や別の公式模試の結果に基づいて、その都度調整しながら優先順位を判断していきましょう。
Bさんに限らず、受講生の方々皆さんに対してではありますが、目標スコアを獲得する日までサポートしていきます。
トフレでは受講生の方々からのメール相談に対して、この記事の内容のようにアドバイスをしています。
目標スコア獲得まで何十回とメールのやり取りを行うことも少なくありません。
ご相談を希望される受講生の方は遠慮なくメールください。
コメント