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【改訂版】TOEFL公式模試(TPO)のスコアから分かること

以下、過去記事を改訂したものです。

 

受験料$245の本試験の受験回数をできるだけ減らすには公式模試(TPO:TOEFL Practice Online)の活用が有効です。

 

 

公式模試の受験費用は46ドルほど(ご自身のTOEFLアカウント My TOEFL Homeから申し込めます)。Reading、Listeningのみの模試(TPO23)でも23ドルくらい。ちなみに以下の裏技を用いればTPO31を29ドルと格安に受けられます。

 

»  TOEFL iBTの公式模試(TPO31)、37%引きで受けられる裏技教えます!

 

無料で受けられる中国TPO(公式なものではない)で実力確認を行う方がいらっしゃいますが、そこで表示されるスコアは大まかなものであり、公式のものとは異なります。実力を正確に判断するには、公式模試か本試験の受験をお勧めします。

 

前置きが長くなりました。本題に入ります。

私はオンラインコース受講生の方からいただく公式模試の結果報告に対してアドバイスをしています。特に本試験・公式模試をまだ受けたことがないという方は早めでの実力確認が大切であり、結果、どのセクションの対策を優先すべきか、今後どのセクションの対策に苦労しそうかが模試の結果から予測できます。

 

昨日 100以上獲得を目指している、まだ本試験を受けたことがない受講生の方から公式模試(TPO31)の報告をいただきました。その方の初受験のスコアは

 

Total 69, R 18(20 of 33, 61%), L 16(15 of 28, 54%), S 18, W 17(Integrated評価点 2, Independent評価点 3)

 

模試なので Speaking、WritingのスコアはAIによる評価のみ。しかし本試験においてもAIによる評価が加味されるので、AIからの評価を知るよい機会になります。

 

模試でのトータルスコアは69でしたが、TOEFLでそのあたりのスコアが取れるのはTOEICで900点くらいの人であり、一般的には英語力がかなり高いとみなされる方。しかしTOEFLにおいてはここから大幅に(アカデミックな)英語力アップが求められます。

 

以下では、いただいた模試の報告から分かることを伝えます。

 

Speaking

 

Speakingは18点でしたが、右のScaled Score Rangeでは「16-23」となっています。数年前にSpeakingの換算方法が変わる前は「Speakingの評価点平均が2なら15点、評価点平均が3なら23点」と決まっていました。ここでの「16-23」はパフォーマンスのレベルがAI(Speech Rater)の判断によると評価点平均2よりも上だが、評価点平均3ほどではないことを示しています。

 

100点以上が目標の場合、私は一般的には R 28, L 27, S 20-22, W 25, Total 100-102 狙いをお勧めしていますが、(模試ではあるものの)初めてのTOEFL Speakingで18点が取れているのは今後、Speaking 20-22を狙う上で朗報と考えます。つまり Speakingは他のセクションの取り組みほど苦労しない可能性が高そうです。

 

Writing

 

Writingは17点。AIによる評価はIntegratedが2、Independentは3。もしIntegratedの評価点が3だったら20点になっていました。Independentの評価点が3であることから、ある程度のWriting力があると推測されます。評価点2のIntegratedは問題への対応方法を学べば、比較的短期間で評価点3が獲得できるはず。

 

Writing目標スコア25点は評価点平均4くらいで取れるスコア。Writingで評価点3は比較的取りやすいスコアであり、100以上の獲得を目指す場合、多くの方にとっては評価点3から4を目指す作業になります。
(評価点3と4の違いについて知りたい方は以下をご確認ください)

 

» TOEFL Writing:評価基準 5点、4点、3点 の違い を説明します!

» TOEFL Writing:Integratedタスク 評価点3は取りやすい、そして4は取りにくい

 

ReadingとListening

 

 

今回の結果から判断すると目標スコア到達のカギはReadingとListening対策であると考えます。100以上獲得にはReading 28, Listening 27と、Reading、Listeningともに10点くらいのアップが求必要。正解率 85-90%以上が求められますが、人によっては55-60%と85−90%の正解率はあまり大きな差がないと感じられるかもしれません。しかしTOEFL本試験の問題で「ほぼ全問正解」する実力を身につけるのは、本試験または模試を受けたことがある方にとってはかなり難しいと分かっていただけるかと思います。

 

TPO31でのReading、Listeningの正解数とスコアの換算は以下からご確認ください。

 

» TOEFL公式模試 TPO31 Reading & Listening スコア分析 その1

 

この方の場合、まずReading、Listeningの合計で45(Reading 23、Listening 22など)を目指す取り組みを優先すべき。
Speakingはおそらく本試験の人間の採点官から評価点平均2以上がもらえ15点以上にはなるでしょう。Writingは先ほど書きましたように Integrated対策をいくらか行えば 20点くらいになり、RL合計で45以上が取れれば 80以上になるでしょう。

 

しかし目標は100以上なので、特に80以上の獲得が必要でないならSW対策は先延ばしにし、RL合計で45以上を取った後もRL対策を中心とし、RL合計で50以上(できれば55近く)が取れるようになってからSW対策を本格化するのが現時点ではよいと考えます。

 

公式模試では問題の見直しができるもののListeningのスクリプトがないなど復習がしにくいので、模試を受けた方には中国TPOのリンクをお伝えしていますが、今回のReading 18、Listening 16という状況ではすぐにこのTPO31問題の見直しをせずに、RL中心の対策を続け、Reading、Listening力の向上を実感したタイミングで再度同じTPO31を受験し、それまでの取り組みによりどれだけ実力が向上したか測定することをお勧めします。

 

一度解いた問題であっても、もともと55−60%ほどの正解率であり、1−2ヶ月も経てば問題内容のほとんどを忘れてしまい、改めて問題を解いてもアドバンテージはほとんどありません。当分の間はReading、Listeningでのスコアアップを目指す時期なので、TPO23(RLのみ、23ドルほど)などの模試で実力を測定しながら、RL対策を進めていくのがいいでしょう。

Speaking、Writingで本試験でどのくらいのスコアが取れるか確認したければ適当な時期に受けるのもありですが、模試でRL合計が50以上くらい取れるようになってからでもいいと考えます。

 

TPOの報告を下さった受講生の方には、結果に対してこのような分析内容を伝え、それに基づいてアドバイスしています。ひとつのサンプルではありますが公式模試の結果の見方として皆さんの参考になれば幸いです。

 

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