【改訂版】TOEFLスコアが伸びにくい人の特徴 その3「TOEFLのスコアアップは難しくないと考えている」
以下、過去記事を改訂したものです。
今回のブログ記事でTOEFL対策をこれから始めようとしている、または始めたばかりの方々にお伝えしたいこと:
己と敵を知らないと勝負になりませんよ。
ここでの「己」とは、TOEFLにおける自分の英語力。
「敵」とは、目標スコア獲得に必要な英語力。
2つの英語力の差を埋めるのが皆さんが行うTOEFL対策。
まあ、(孫子とか兵法など持ち出さずとも)至極当然のことを言っているのですが、ここで判断を間違い
「TOEFLのスコアアップは難しくない」
と考えると、最終的に目標スコアが獲得できなかったり、目標スコアは獲得したものの、対策期間を無駄に長く過ごすことになります。
適切な判断を行うためにまず行うべきは
己を知る
TOEFLにおける現在の英語力の確認は簡単です。本試験か公式模試を受ければいいので。
公式模試受験に関しては以下のブログ記事とYouTube動画をご確認ください。
» 【アップデート情報あり】TOEFL iBTの公式模試を安く受けられる裏技を教えます!
中には
「まだTOEFL本試験や模試を受けたことがないけど、対策を行って英語力を向上させてから受けたい。最初から低いスコアは取りたくない」
という方もいらっしゃるかと思います。お気持ちは分かります。でもお勧めしません。
例えば 2ヶ月間のTOEFL対策を経て本試験/模試を受験したときListeningが16点だったとしましょう。
この場合、それまでの2ヶ月間の取り組みによってListening力が向上して16点になったのか、それとも対策があまり実を結ばなくて16点だったのか分かりません。
そのためこの後同じように取り組み続けるべきか、それとも何か変えるべきかの判断ができません。
100以上を目指しているなら、初受験のListeningスコアが16点だったら落ち込むでしょうが、実は以前の実力は8点くらいで、2ヶ月間の取り組みによりListening力が大きく向上した成果であり、16点を喜び、前向きに捉えるべきかもしれないのです。
なので、学習の効果を測定するためにも対策を開始する前、または開始したばかりでの受験をお勧めします。模試(TPO31[現在の形式])なら4,500円ほどしかかかりません。Reading、ListeningのみのTPO23なら3,500円ほどです。
(目標スコア獲得を狙う時期が8月以降なら、模試は新形式のものを選びましょう)
以下の動画で説明している換算により、TOEICスコアからTOEFLでの実力を大まかに測定することはできますが
TOEIC(RLのみ)だとSpeaking、Writingはありませんし、問題の難易度も全く異なるので、TOEICスコアに基づく予測は実際の実力と大きくズレることがよくあります。TOEFLにおける自分の実力が不明なままだと目標スコアとの差が分からず、目標スコア獲得までの道のりを甘く判断してしまう恐れがあるので、本試験か公式模試の受験をお勧めしています。
敵を知る
続いて、目標スコアに対する考え方。
まずご理解いただきたいのは、TOEFLでの大幅スコアアップはかなり大変ということ。
英語圏の大学・大学院に1年間留学したとして、そこで伸ばせる英語力はTOEFLだと10-20点分くらいであることが多いです。
留学中どのような生活をしているかによって大きく変わるものの、英語漬けの毎日を送ってもその程度なのです。TOEFL 70点くらいの方が1-2年間の留学から帰国後、TOEFLを受けて100以上取れるというのは極めて稀。数ヶ月くらいの交換留学だと、留学前とあまり変わらないことが多いくらいです。
ではなぜ英語に囲まれてもいない環境にいながら比較的短期間でスコアを伸ばせる人がいるのか?
それはTOEFLスコアアップのための効果的な対策に集中して取り組むから。
英語学習を行っても、TOEFLとは内容やレベルが異なるものに取り組んでいたらTOEFLスコアアップという成果が出なくても不思議ではありません。
(例えば、ハンドボールの練習で習得したものがバスケットボールのスキルアップにつながることもあるでしょう。しかしレベルが上がるほど、競技特有の技術が求められ、その競技に特化した訓練が必要になるのは理解いただけるかと思います。ただし実力が低いころは基礎的な運動能力の向上が大切なので、ハンドボール、バスケットボールどちらに取り組んでも学べるものはあまり変わらないかもしれません。)
半年間、毎日1−2時間、なんとなく英語の勉強をしてもTOEFLのスコアは全然上がらなかったという話はよく聞きます。
(そのような理由で、トフレのコースを受講することにしたという方は多いです)
「比較的短期間でスコアを伸ばせる人がいる」と書きましたが、トフレのコースを受講して大幅スコアアップを達成した方々は皆、それなりの時間、コース受講に費やしています。
あと最初の1-2ヶ月間で10-20点アップしても、その後の1−2ヶ月で更に10-20点アップできると考えてはいけません。
もともと英語力が高い人は、TOEFLに特化した効果的な対策を行うことで短期間で大幅なスコアアップ(10−20点)を達成されることがあります。しかしTOEFL問題への解法を身に着けながら実力アップを達成した後は、TOEFL問題の範囲での地道な英語力アップの作業になります。最初は大幅なアップを達成したのに、その後のアップはゆっくりになるのは通常のこと。
またTOEFLはスコアが上がるほど、さらなるスコアアップが難しくなります。
上のリンク先のスコアアップ報告では1年以上の取り組みの末、目標スコアを獲得されたケースも多くあります。20、30、40点以上のスコアアップを達成した方々がどのように努力を積み重ねてきたか、是非ご確認ください。
ご自身の現在のスコア(実力)と目標スコア到達までの道のりを正確に捉え、以下などを参考にして目標スコア獲得のためにまず何をすべきかを判断しましょう。
» TOEFLスコアが伸びにくい人の特徴 その1「学習相談メールがすごく短い」
» TOEFLスコアが伸びにくい人の特徴 その2「だいたいできているからOKと考えてしまう」
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