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TOEFLスコアが伸び悩んでいる読者の方からコメント欄に100点獲得のためのご相談をいただきました その3

» TOEFLスコアが伸び悩んでいる読者の方からコメント欄に100点獲得のためのご相談をいただきました その2

 

の続きです。

 

Reading対策方法(続き)

 

その2で書きましたが、独学で問題への取り組みを進める際に大切なポイントは、自分で問題に取り組みながら

 

> 問題理解のため、辞書を使ったり、ゆっくり考えたりしたとして、問題パッセージの内容を(ほぼ)正確に理解し、またすべての問題において「なぜ正解の選択肢が正解になるか」「自分が選んだ不正解の選択肢がなぜ不正解なのか」が他人に説明できる状態まで到達

 

できているかどうか。すべての問題でなくても、ほとんどの問題に対してその状態に到達できるくらい ① 英語力、② アカデミック内容の理解力、③ 分析力 & 論理力 が高いなら、独学でETS問題への取り組みを続けていくことによりスコアアップを達成する可能性が高いと考えます。

 

① 英語力

 

Readingスコアはできれば23−24(75−80%くらいの正解率)以上が欲しいところ。
もともとそのくらい理解できているからこそ、単語を調べたり、制限時間のない中で問題理解に努めることにより、問題を消化し、結果、問題パッセージを読んだら「意味を理解しながらスラスラ読める」程度になれます。

 

② アカデミックな内容の理解力

 

TOEFLの試験内容は大学の一般教養課程の教科書と同じレベルであり、誰にとっても読みやすいものではありません。
TOEFLの問題パッセージの「日本語訳」をスラスラと理解できる人と、その意味理解に手間取る人の差は大きく、後者の人は理解の手助けになるサポートや解説のないETS問題(Official Testsや中国TPO)に取り組んでも理解が曖昧なところが多く残り、学習効果は高くありません。
TOIECでは高得点が取れるが、TOEFLではTOEICスコアから期待されるほどのスコアにならない[= 下の動画の換算よりも低い]人は、アカデミックな内容理解が苦手なタイプかもしれません。

 

 

 

③分析力&論理力

 

様々な人が書くお勧めTOEFL対策で語られていることはありませんが、独学での実力向上において重要なポイントと考えます。

あなたは「分析力(と論理力)が高い」と自分で判断できる、また他人から評価されるタイプの人でしょうか。

そうならばTOEFLにおいて(独学でも)スコアが伸びやすいタイプと言えます。

 

(以下、関連の過去記事です)

» TOEFLスコアが伸びにくい人の特徴 その1「学習相談メールがすごく短い」

 

しかし「分析力(と論理力)は高い方ではない」という方は、問題分析の方法[= 解法]を伝える授業や理解の手助けになる解説がないETS問題への取り組みを続けても、選択肢を判断する力[= 分析力]を向上させにくく、なぜかいつも同じようなタイプの問題を間違ったり、正解してもなんとなくで選んだりしがち。
問題の見方が甘い人は英語力運用能力が非常に高くても、Readingセクションにおいて、例えば22−29くらいと大幅にスコアが上下することがあります。

 

以下、相談いただいた方のReading学習方法

 

> Reading
> 解いた後、パラグラフ毎に単語や不明点を確認→精読→通して読むを行っています。

> R:単語や不明点の確認→パラグラフ毎に精読→通し読み

 

学習法自体が間違っているとは思いません。しかし改善の余地はあるかも。お知らせいただいた取り組み方において私が気になるのは以下の2つ。

 

A.最後の通し読みにおいて、問題パッセージを「意味を理解しながら、スラスラ読める」くらい高い理解度になっているか

B.例えば1週間後に問題を解き直した場合、全問正解し、かつ正解の選択肢が正解になる、不正解の選択肢が不正解になる理由を説明できるか

 

そのくらいの理解度と分析力(&論理力)があれば、独学でも順調にReadingスコアを向上させていける可能性が高いと考えます。

 

しかし取り組み済みの問題パッセージにおいて理解が難しいところがあちこちあったり、少し時間をおいて問題を解くとまた間違ってしまう人が独学で進めると学習効果の低い取り組みになるため、長期間スコアが伸びなかったり、またはスコアが上がってもその次の試験ではスコアが大幅に下ってしまう恐れがあります。

 

> TPOのRについては、正直やめようかなと思っており、理由としては文章がたまに間違っていたり(カンマがない等)、正解の選択肢の根拠が腹落ちしない部分がたまにあるため、消化できないと感じているためです。

 

中国TPOの問題は少なくとも市販のETS問題(Official Guide、Official Tests Vol. 1 & 2)3冊を終えたあとに取り組みましょう。

 

» TOEFL iBT Official Guide、Official Tests Vol. 1 & 2で使われているTPO問題はどのVolume?

 

正解の選択肢の根拠が腹落ちしない部分がたまにある」とのことですが、Readingの問題に対する分析の仕方(解法)が身についていない&問題パッセージの論理展開が十分に把握できていないのが理由と推測します。

 

このようなタイプの人は Readingセクションで「安定して」高得点が取れるようになるまで、多くの時間&長い期間がかかりやすいと言えます。しかし前回の「その2」でお伝えしたように「圧倒的な学習量」があればそこを乗り越えることができます。例えばレスリングや柔道において、技術は高くなくても、圧倒的な筋肉量を身に着けてパワーで相手を制圧するように。またフィジカルで勝てるようになると自分優位な展開が多くなり、自然と技術が磨かれていくこともあります。

 

» トフレのReadingコースの特徴:あなたはTOEFL学習におけるフィジカルタイプ?テクニックタイプ?

 

⇒現在はいかのとおり目標を定めて直して取り組んでいます。

平日:3時間(実際は3時間できることもあるし、1時間のときもあります)
週末:12時間(土日6時間ずつ)
1週間:27時間 

 

平日でも3時間学習できるならトフレの受講生のほとんどよりも学習時間は多いのですが、それでもより苦手なListeningと並行しながらの学習だと、平日Readingに費やせる時間は1時間ほど。その1時間の取り組みの学習効果が高くないなら、Readingで数点のスコアアップ(23−24点以上)を「高い確率で」達成できるようになるまで数ヶ月から1年「以上」かかる恐れさえあります。
初めての本試験の受験から2年近く経ち、現在のReadingスコアは当時とあまり変わらない状況ですし、私がここで伝えていることは大袈裟ではないとご理解いただけるかと思います。

 

本当にすみません。嫌な言い方になっていることは自覚しています。ただこのような状況になっている人は多く、その事実を無視して(または気づかないふりをして)「頑張ればできる!」と言うのはアドバイスを受ける人にとって不利益になるので。

 

トフレのReadingコースでは「アカデミックな内容理解」のために、単語リスト&(受講生の方々からの教材問題への質問に対する解説をまとめた)解説Q&Aを提供しています。また「分析力&論理力」を高めるために、問題タイプ別の解法を伝え、多くの問題演習を通して解法が身についているかを確認し、また授業の中でパッセージの論理的な読み方を伝えています。

 

誰もがトフレのコースを受講すべきとは思いませんが、独学で問題への取り組みを継続していく場合、このような授業&サポートなしに自分で乗り越えていくことが求められます。それを難なく自分で行える人もいますが、そうでない人も多いので「アカデミックな内容理解」「分析力&論理力」の向上を意識しながら取り組みを進めていきましょう。今の時代、Chat GTPのようなAIに説明を求めることもできます。

 

今回の記事はここまでにします。次回はListening対策について。ネガティブな内容の多い、このような記事を読み続ける人の数は少ないはず。でもアドバイスをいただきましたし、同じような状況の方もいらっしゃるでしょうから最後まで書きます。ただし受講生の方々へのサポートもありますし、またWritingの新コースの開発に集中しているので、続きは数日内の予定とさせてくださてい。
まだReading対策についてのみですが、ここまでの内容に対してご相談の方から質問をいただいた場合、その回答を優先するかもしれません。

 

「コース受講をお勧めしない」という条件だと、これまで触れていない側面について書く必要があり、思ったよりも説明しなければならないことが多くなっています。引き続き、独学において考慮すべき点を伝えます。

 

 

コメント

  1. Marta より:

    Katsurayamaさん

    詳細なコメントありがとうございます。

    相談にて少し欠けていた部分と、新しく気づいた点があるので補足させていただきます。

    <欠けていた部分(きちんと説明できていなかった部分)>

    3回目のR:26点取得の背景ですが、2回目のテストの際にRの点数が低かったことから
    Readingの勉強に一番力を入れてました。(その代わり、他のセクションの勉強の優先度をだいぶ下げてしまったのですが…)

    公式問題集を使用し、単語や不明点の確認→パラグラフ毎に精読→通し読みに加えて、選択肢を間違えた理由を論理的に説明できる状態にして、臨んだ結果26点でした。

    本番では、問題との相性がよかったのも起因しているかもしれませんが、10分ほど時間が余り見直す時間もありました。

    4回目(2023/6/3)では、LやW中心の勉強を進めており、Rの勉強の優先度を下げたため(26点とったことに甘えてしまった)、大幅に下がったのかなとも感じております。

    ・TPOのRについては、正直やめようかなと思っており、理由としては文章がたまに間違っていたり(カンマがない等)、正解の選択肢の根拠が腹落ちしない部分がたまにあるため、消化できないと感じているためです。

    →こちらについては、中国TPOの正解について述べたものになります。(正解の選択肢がたまに間違っている)

    パラグラフや、回答の正確さを求めたいので、公式版で取り組むようにいたします。

    ・なぜその選択肢であるかを論理的に説明できるか

    →問題文に書かれていないことを消去→選択肢を2つにまで絞る→間違えたほうの選択肢を選んだ場合、ある単語が不明なため、惑わされてしまっていることがあります。

    また、正確にパラグラフを読めていなかった(のちの精読で判明)ため間違えた方を選んでいたりします。
    極端なワードに引っかかることはないので、単語力の欠如と、精読ができていないためかと思いました。

    <新しく気づいた点>
    ご相談以降、再度RとLの問題を解くことに集中していますが、
    Rに関して(Lもですが)、上でも記載しましたが、単語に関する知識の抜け漏れが割とあると気付きました。わからなくても前後で意味を推測はできますが、正確に単語の意味を抑えていれば、選択肢でも間違えた方の選択肢を選ばないようになりました。

    Lに関しても、やはりレクチャーのすべてを聞けていないみたいです。
    こちらも選択肢で単語やイディオムを知らないために、消去法で2つまで絞って、「どちらだろう?」となり、間違えた方の選択肢を曖昧に選択していることがあるため、
    音が拾えるようになることに加えて、単語のビルドアップも強化したいと思いました。

    ※3800は5週くらい終えているのですが、再度補完と、問題文を通した分野別の単語のビルドアップが必要かと思いました。

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